igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ニュージェネレーション個人的ランキング

 最近ニュージェネレーションウルトラマンの考察が多いので、ここらで自分の好きなニュージェネレーションランキングを発表しておこうかな、と。

ランキング

 早速ですが、私igmasが選ぶニュージェネレーション作品ランキングを発表したいと思います。一応、選考作品はウルトラマンギンガからウルトラマンタイガまでの7作品。評価の基準などは後で話すとします。

<igomasニュージェネランキング>
1位:ウルトラマンエックス
2位:ウルトラマンオーブ
3位:ウルトラマンギンガ
4位:ウルトラマンジー
5位:ウルトラマンタイガ
6位:ウルトラマンギンガS
7位:ウルトラマンルーブ

ウルトラマンギンガ

 ニュージェネレーション一作目。ここから新しいウルトラマンを始めるんだ、というやる気にあふれた作品です。デザインも、色をあまり盛りすぎることなく、クリスタルの色を除けばちゃんとM78のフォーマットに合っており、秀逸です。
 物語の舞台となる降星町の規模が従来の作品に比べスケールが小さいことや、登場人物のノリがあんまり好きじゃない、って意見もありますが、前提知識みたいなフィルターを介さずしてちゃんと新しいことをしようとしている、という制作側の気持ちも十分伝わってきて、僕は好きですね。まだまだ手探りの状態で、不十分な部分はたくさんありましたが、それでも活き活きとした作風、予算がないのに見栄を張ってほころびを作るなんてせず、ちゃんと予算に合った規模で、登場人物の心を描こうとした所も、評価に値します。
 また、ニュージェネレーションでは数少ない、「怪獣で視聴者を楽しませよう」という根気があふれる作品なのも良いところ。まぁ見せ方に難有りと言われたりもする劇場版その2ですが、ミラクル星人が出るなんて誰が想像したでしょうか!サンダーダランピア、ジャシュラインやダークガルベロス、そしてスーパーグランドキング!個性あふれる良い怪獣の選抜で、そこらへんの気配りはニュージェネで軍を抜いていました。

ウルトラマンギンガS

 ウルトラマンビクトリーが登場し、ギンガとビクトリーの二大ウルトラマンの戦いを描いたギンガS。変身者、ヒカルとショウのコンビが好評を博し、前作ギンガよりもダイナミックな爆発や市街地での戦闘が加わり、特撮面でも強化。ガンQの涙に代表される単体エピソードが人気を集めるなど、一般には前作より好まれる傾向にあるようです。戦闘機はないものの、防衛隊が復活したのも大きな評価ポイントですね。
 ただ、個人的には、あまりにウルトラマンのフォーマットをそのままあてはめ過ぎた感があって、前作ギンガに見られた、何か新しいものを作ろう、という職人精神がそがれた印象が強く、評価は低いです。隊員であるアリサとゴウキも、まぁよくいる「隊員」のイメージで、ギンガSならではって感じのキャラでもないし、ゴウキの役を演じた方の、自然じゃない、自分のありのままじゃない、取って付けたようなあからさまなキャラの演じ方が肌に合わず、隊員の評価は低いです。隊長も個性では他作品に見劣りしますし、前作に登場した一条寺友也の絡みが割と少なかったのも不満ポイント。ただ、防衛隊の存在により、ウルトラマンへの地球の認識も伝わりやすいですし、まぁ戦闘機などなくとも、ちゃんと防衛隊があるのはそれはそれで良い、と思えた作品でしたね。
 僕もヒカルとショウのタッグ自体はめちゃくちゃ好きなのですが(共闘したときの息ぴったり感はウルトラシリーズでも随一)、いかんせんショウの心の変化やキャラが描き切れていないところも多く、最初辺りの演じ方やキャラ自体の堅さも、なんだか自然な感じがせず、せっかくの対立するウルトラマンなのになぁっていう残念さは拭えません。個人的に単体エピソードがあんまり好きじゃないってのも影響してるのかも。特撮も、あまりに爆発しすぎたり、前述のキャラ描写も相まって、舞台自体は規模がでかいけど、なんだか前作より一層チープ身が増した、って思っちゃったのかな。何度も言いますが、ヒカルとショウのタッグはメッチャ好きなんですけどね。
 怪獣で言えば、ファイブキングが人気かな。私igomasとしては、合体怪獣にしてはゴルザましましな見た目があんまり好みにズドンではなくて、むしろビクトルギエルとかのデザインの方が好きだったりします。エクセラーのアーマーは秀逸。大怪獣ラッシュにも登場してましたね。アンドロイド・ワンゼロもいいですね。この辺りから、へなってるスーツが出てきたりとか、またこの怪獣か、みたいにどんどん同じ怪獣が出てきたりして、怪獣好きとしてはさみしいところ。

ウルトラマンエックス

 三作目は舞台を変え別の地球へ。スパークドールズって設定は引き継いでましたが……今作では、大空大地がユナイトして変身するウルトラマン、エックスが活躍。なんやかんやでベラベラ喋るウルトラマンでしたが、あまり神聖な感じが崩れることもなく、いい案配に作り上げたものだな、と感心します。この作品は、主に戦闘機を含む防衛隊の活躍、客演ウルトラマンの登場、怪獣の描写、虚空怪獣グリーザあたりが評価されているイメージですね。
 今作は、防衛隊の人間一人一人を掘り下げるエピソードが多く、その出来も良い印象。ギンガ、ビクトリーをはじめ、様々な宇宙からウルトラマンがやってきて共に戦う、という話が多かったですね(その話自体もキャラの掘り下げを上手くやっていたりして、ほんと見せ方が上手かった印象)。まぁ、ウルトラマンがテレビ本編で客演しまくることには、「結局ウルトラマン列伝と何も変わらないじゃないか。先輩ウルトラマンを立てているだけじゃないか」という意見も上がったりしますが、偏見を持たず、フィルターを介さず真正面から今作に向き合えば、ちゃんと中身のあるしっかりとした客演・ストーリーである事、それが今作の作品としての方向性とマッチしており、上手く物語に同期していることが分かるんじゃないでしょうか。
 怪獣の保護という今作のテーマは、単なる主人公側、人間側のエゴではないか、という意見をたまに見ますが、それはごもっとも。まぁ、この作品の一番のあらはそこかな、と思っていたりします。ただ、主人公が怪獣と共に暮らす世界を作りたい、と思うその心やメッセージ性は強く押し出しており、理論的な展開はなかったものの、EXゴモラ回などで補完エピソードがちゃんとあるので自分的には及第点。
 個人的な意見としては、防衛隊一人一人をちゃんと描き、主人公の成長もからめ、ウルトラマンのよくあるフォーマットに、自分のやりたいことをしっかりと入れ込んだ一作品に仕上がっているのが良いポイント。ザナディウム大喜利、と言われた、必殺光線を毎回凝って撮る監督陣の努力も伝わってきましたし、田口監督の特撮、日常の取り方が本当に上手い。文句なしのニュージェネ一位かなと思ってます。
 登場怪獣がとても印象深く、宇宙化猫ムーなどのコアな怪獣を抑えたり、実はニュージェネ唯一バルタン星人がウルトラマンと戦っている作品だったり、ホオリンガみたいに、第一話怪獣でもない新怪獣が2話連続とかしないでサラッと一話に登場してたりするのはありがたいポイント。グリーザは、ニュージェネで一番好きな怪獣です。(マガジャッパ……)あ、あと言い忘れてたけどナックル星人バンデロ、好き。
 本作の見所として怪獣の見せ方、が上げられますが、自分としてはそこまで怪獣にフィーチャーしていた感じはしないんですよね、正直。もちろん、近年の招喚型怪獣に比べれば怪獣を書いてはいますが、まだまだ田口監督なら見せていただけると期待しております。ウルトラマンZが今から楽しみです。

ウルトラマンオーブ

 四作目のオーブは、O-50という惑星出身のウルトラマンで、二人のウルトラマンの力をお借りして戦うウルトラマンでした。一般的には、オーブの縦軸の物語を、本人の過去の苦悩を交えつつ書き切った点や、ジャグラスジャグラーの存在、SSPの面々に渋川さん、あとナオミの母と、個性的なキャラがポイントですね。特にジャグラスジャグラーの存在はでかい。ジャグラーの行動が一貫してない、とか、世界中がオーブを待ってるわけじゃなかった、とかいう批判はされがち。
 前作エックスに比べると、そんなに個々人に焦点を当てたエピソードが多くはないイメージ(特にSSPの深掘りは各人物につき一話ほど)なのにも関わらず、ちゃんとキャラが活きていて(SSPのキャラは好み)、脇役中の脇役みたいなポジション、渋川さんとかナオミの母のキャラもちゃんと描けているのは、良いポイント。
 縦軸のストーリーもかっちりはまり、ウルトラマンの力をお借りしていたオーブが、自分の真の姿(オーブオリジン)を取り戻し、過去のトラウマを脱却しジャグラーの最終計画を止めるという流れが綺麗に決まりました。フュージョン路線は、最初は抵抗感がありましたが、上手く作品に落とし込んでいたなぁと感心するばかり。
 ジャグラーは、自分は完全に好みにどストレート、とまでは行きませんでしたが、それでもジャグラー無くしてオーブなし、という程に存在感を持つ悪役は、ウルトラシリーズでも珍しく、良い雰囲気を作ったキャラクターでした。オーブ宇宙はなんというか、彼を筆頭に、一風変わった悪役だらけなイメージですw
 登場怪獣も豊富で、初っぱなから魔王獣という大盤振る舞いを見せ、ベムラーを強化してみたり紅蓮騎を作ってみたり、とにかく怪獣のレパートリーが見ていて楽しい作品でした。一般に人気の高いギャラクトロンも今作での登場でした。私igomasが最も好きなオーブ怪獣は、もちろんマガジャッパ。彼の記事も近々書きたいものです。
 防衛隊は、今回はメインで書かれることはありませんでしたが、ちゃんとこの世界には存在しており、何かしら怪獣に対して動きを見せる人間の姿が最低限度書かれているのも、新しい観点で注目ポイントですね。
 全体として、ジャグラーなど脇役も人気を確立し、アマゾンプライムに進出したり、ウルトラヒーローズEXPOにジャグラーも毎日出演したり、ジャグラー役の方がその後漫画ULTRAMANとコラボコーナーが出来たりジャグラーがアニメ怪獣娘に出たり(最後の方ジャグラーばっかりですが…)、脇役に焦点が当たったのは、ウルトラに新しい風が吹き始めたようにも思えます。ここでの成功が、後の円谷の各ジャンルへの進出を後押ししたのではないでしょうか。

ウルトラマンジー

 五作目のジードは、ベリアルの息子、運命を変える、をテーマにした作品。前作のフュージョン路線を引き継ぎ、どこまでも明るい性格の主人公、朝倉リクの成長を描きました。シリアス路線に走ることはあまりなく、全編通して明るい作風でしたね。全体としては根強いファンが多い一方で、否定的な意見も時折見る印象。個人的には、アクロスマッシャーの襖を開けるポーズにはまだ慣れていませんw
 ジードは、作品の構造論としてまたいつか深く掘り下げたい作品ですね。新作のウルトラマンZに登場予定なのも気になるところ。近年客演が少しずつ増えてゆき、その度にジードのキャラが深掘りされていくので、楽しみ。主軸となるストーリーが、敵となる伏井出ケイの計画を追いながら進んでゆき、終盤はベリアルが直々に降臨し最終段階へと進んでいく、という縦軸のストーリーはまとまっていたかなと。
 それぞれのキャラがどういう行動心理で動いているのかとか、そういうところの説明は割としっかりしていたので、見やすい作品ではありました。
 個人的には、この独特の世界観を持った地球がどうしても肌に合わず、例えば電光掲示板が町中にある世界で、ブラウン管が普及しているなど、いちいち気になって仕方が無く、物語に集中できない印象でした。ベリアルの息子という境遇からの脱却がテーマであるのに、主人公や仲間が「ベリアルがいかほどに悪いやつか」に関してほとんど無知なのは構造的にどうか、とか、視聴者側にもクライシスインパクトの存在など詳しく明かされないので、一体この作品におけるベリアルって何?となったまま話が続くのは、本作の弱い部分ではあるかなと。あとベリアルの人物造形が、割と初期のベリアルでしたね。これは坂本監督が、一度ゼロの監督から離れていたことも大きいのかなと思ってみたり。そういう細かいところが気になっちゃう人には、気になっちゃう作品なのかも。
 フュージョン路線も、あまり要らなかったかも。フュージョンを無理矢理入れ込んだ感が強く、リトルスターの存在とか、物語の構造を複雑に、複雑にする方へ向かってしまったかなと。
 今作ではAIBという、「地球人が地球を守る組織」ではなく「宇宙人が宇宙を守る組織」が出てきており、そこも新しい要素でしたね。それから伊賀栗家という家族の要素を入れ込んでおり、ルミナさんが作中において良い働きをしています。結構バラバラな粒ぞろいの主人公達が、協力し合って強敵に立ち向かうのは、本作ならではですね。鳥羽ライハの存在で賛否分かれたりしますが、自分は割と好みのキャラ。
 新規怪獣となるとほとんどがベリアル融合獣となるのですが、サンダーキラーの造形は面白いですし、ゼガンなんかはかなり秀逸な造形ですね。ゼガン回はかなり人気を博していた思い出。

ウルトラマンルーブ

 六作目のルーブは、家族をテーマにした意欲作。今作には防衛隊は登場せず、舞台は湊家という一家族。湊カツミがウルトラマンロッソに、湊イサミがウルトラマンブルに変身と、第一話から二人のウルトラマンが出てくるというのは当時驚きましたね。まさかその一年後に第一話から三人のウルトラマンが出てくるとはつゆ知らず……綾香町という小規模な舞台に、個性あふれるキャラ。ウルトラマンがO-50出身なだけあって、敵も個性的でした。コメディ色あふれるウルトラマンでしたね。一般的な感想としては、まぁ、否定的な意見が多い印象です。明るい作風から好みという方もいらっしゃいますが、全体的に作りが甘いと言われてしまっていますね。
 作品の首を絞めてしまったのは、コメディ路線として大いに成功をおさめたキャラ、愛染マコト、と言われています。正直私からすると、彼の存在そのものは全然悪くはなくて、彼の扱い方次第では十分さらに化けたのではないかと思っているんですよね。彼については近々書く記事二つの中で掘り下げたいと思います。
 「この作品のテーマは家族です」と言われて見てみたら、最終回で「家族の物語じゃなくて兄弟の物語です」って言われて唖然となったり、「俺たちはウルトラマンじゃない」の数話後にたいした掘り下げもなく「俺たちはウルトラマンだ」と意見が変わっていたり、ぱっと見で粗が目立つのは悪印象を与えてしまったイメージ。
 思うに、たぶんルーブ最大のミスは、同時期に公式YouTubeウルトラマンガイアを放送してしまったこと。構造的に出来の良い作品と並べられたら、粗が余計に目立つのも仕方が無い。
 怪獣についても言及しておくと、結構ルーブはスーツの使い回しが多く、ホロボロスとか使い古されすぎて驚きました。う~ん、怪獣特撮としてもニュージェネでは一番楽しめなかったかな。
 あ、でも最後にルーブめっちゃ褒めたい部分が一つありまして、それが「客演ウルトラマンとして最上」ってことなんですよね。コメディ路線で良く喋る、というのは非常にウルトラマンとしてキャラが立っていて使いやすく、先輩後輩誰と絡ませてもいい画が撮れる。これはルーブにしかできないことかなと。そこはめっちゃ評価してます。ウルバトのクエスト、兄弟の絆など、愛着はないではないウルトラマンです。

ウルトラマンタイガ

 七作目のタイガは、三人のウルトラマンが登場し、「バディゴー」がキャッチフレーズ。テーマは「地球人と宇宙人の共存」。今作も防衛隊はおらず、民間の警備組織、E.G.I.S.に所属する工藤ヒロユキが、三人のウルトラマン、タイガ、タイタス、フーマに変身するという話。一般には、凄く良い部分はたくさんあるけどなんか惜しい、みたいな意見をよく見る気がします。自分も似たような意見です。三人の中でも特にタイタスが人気のようですが、私igomasはタイタスはあまり格別好きってことはなく、どのウルトラマンも一様に好きって感じですね。
 今作の感想はそのまま一つ記事にするので、ここではサッパリと。今作は横軸ストーリーがしっかり作られており、各話つまみ食いみたいに見ても割と楽しめます。ストーリーは暗いと言われることが多く、その暗さから苦手とする人も多いそうですが、自分としてはこの作品に「暗い」という印象は一度も持ったことないですね。これくらいの悲劇なら初代とかセブンとかでもあるので、全然気になりませんでした。
 問題点を挙げるとするなら、やはり設定を盛り込みすぎて消化できなかったかな、と。というか最初から消化する気なんてさらさらなかったよな、と。トライスクワッドに関しては、全部ボイスドラマ任せで本編では触れてなかったですからね。横軸ストーリーでやりたいことをやっているうちに割を食ったのか、登場人物個々人にフィーチャーされることはあまりなく、「バディゴー」も「生まれた星は違っていても」も気付けばどこかへ吹き飛んでしまっていた感。「地球人と宇宙人の共存」については、落としどころを描写した点では評価できます。トレギアを除くすべての元凶、ヴィランギルドを仲間にしたことを「共存」の一種と言ってしまうのは、ちょっと首を傾げますが。
 怪獣は、再登場怪獣にしてもニュージェネレーションに登場した最近の怪獣を中心に展開しており、ほとんど飽きることなく見続けられました(すみませんババルウ星人回はあんまり乗れなかったです)。新怪獣の造形も素晴らしいものばかりで、見ていて素直に嬉しかったです。

評価基準

 各作品の評価基準として、まずおおまかに、①作品として面白いかどうか、プロットがしっかり作られているか、で分けて、その後で細かく分けるときに、②ウルトラマンという存在をちゃんと考えた作風かどうか、で判断しています。
 まず①について。物語の構造上難があっても、ある程度面白ければ、「まいっか」となってしまうのが人間の性というもので、やはり雰囲気は大事。それからテーマがしっかりしている作品は、方向性が決まっているので作品の出来も高まります。ちゃんと考えられて作られている作品が好きなので、プロットの良し悪しも大きな評価基準です。
 次に②について。「ウルトラマンという存在をちゃんと考えた作風かどうか」うんぬんについては、要はウルトラマンや怪獣を上手く話に落とし込めているか、という話ですね。まず怪獣の扱いについて。地球に怪獣が現れ、街を壊していく。こんな状況に陥れば人類は自らを守る手段として軍を動かすのは当たり前の話で、防衛隊が存在するのは、玩具が売れる売れない以前に作品として必要最低限の配慮です。防衛隊が存在しない世界を作るなら、そこにはしっかりとした理由づけがなくてはなりません。そこが何も描かれない、または描写不足だと、作品の評価はぐっと落ちます。怪獣をたいした脅威と見なさない世界、というのはもってのほかで、作品に乗り切れなくなってしまいます。
ウルトラマンの扱いについて。怪獣と同じくして、ウルトラマンという存在も、人間にとって異形のものであることに代わりはありません。人類はウルトラマンをどう捉えるのか、という視点も欠けてはならない部分かと。近年のウルトラマンの作風は、視聴者にウルトラマンのイメージを求め、ウルトラマンってこういうものだよね、と決めつけるメタ的な視点が強いように思えます。ジードやタイガなんてまさにそれで、M78世界のウルトラマンだから、ウルトラマンについていちいち考え直さなくていいでしょ、感がにじみ出ているのは寂しいところ。普段こんなことを考えながら、ランキングづけしているわけです。

おわりに

 以上、igomasの個人的ニュージェネレーションランキングでした。自分としては、順位だけ紹介して各作品で思ったことのうちほんの一部をペラペラ喋った程度、という感じなんですが、気付けば字数が8000字を越えるという。前から薄々感じてはいましたが、自分は意見を言うのに140字(Twitter)じゃ足りないなぁとしみじみ。
 非常にサラッとした感想ですが、ジード、ルーブ、タイガに関してはちゃんと一つの記事にしようと思っているので、詳しくはそちらで述べようかと。
 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。それではまた、どこかで…!