igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンゼットのメインヴィラン、カブラギ シンヤを予想する

 皆さんこんにちは、igomasと申します。私igomas、自己紹介ではウルトラマン好き、悪役好きということでやらせていただいてるんですけども、よくよく考えたら悪役考察ぜんぜんやってないな、と。で、せっかくなので、今回は今年の6/20に放送開始予定の新番組『ウルトラマンゼット』のメインヴィラン、カブラギ シンヤがどのような役どころになるかを予想、考察していこうと思います。
 判断材料がまだ公式サイトぐらいしかないので、公式サイトの文言を見つつ、どんな悪役になるのか、考えていきましょう。普段私がどのように未知の悪役に思いを馳せているのか、という思考過程も垣間見えるかもしれません。
参照、引用元:https://m-78.jp/z/

カブラギ シンヤ

 まず、カブラギ シンヤという名前から。名前なんて、と思われるかもしれませんが、思わぬ制作陣のメッセージが隠れているかもしれません。名は体を表すとも言いますから、名前だけから考察するといっても侮れません。カブラギ、というのは非常に珍しい、創作名字ではないかと思ったのですが、鏑木(かぶらぎ)という名前は割といるらしく、全国に5000人以上いるとかいないとか。
鏑(かぶら)、というのは何なのか気になって調べたところ、鏑矢(かぶらや)というものがあるらしく、「先に鏑をつけた矢。多く雁股を用いる。空中を飛ぶとき、鏑の孔に風が入って響きを発する。矢合せの時などに用いた。(略)嚆矢(こうし)」(広辞苑より)という意味があるらしいですね。嚆矢、をまた広辞苑で調べてみると、「(古く中国で開戦のしるしにかぶらやを敵陣に向けて射かけたことから)物事の最初。はじまり。起り。起源。」という意味があるらしいです。
 以上をまとめると、鏑矢とは響きを発する矢であり、開戦のしるしに射られた矢のことである、ということが分かります。カブラギ シンヤの名字には、各回の戦いの幕開けを告げる(怪獣を呼び起こす)存在である、という意味が込められているのかもしれません。
 また、特に気に入った悪役や気になった悪役に関しては、私igomasは、いくつかの無料名前占いのサイトにそのキャラクターの名前を入力し、調べたりしています。もちろん名前だけで性格が決まるとは限りませんが、名前の持つ雰囲気というのは非常に慎重に考えなければならないもので、その一つの指針として名前診断は重宝しています。複数のサイトにこのカブラギ シンヤを入れて見てみたところ、驚いたことに、悪役とは思えないほど、人の良さ、が強調してどのサイトでも語られており、名前の響きとして非常に善人といった印象を与えるらしい、ということが分かりました。カブラギ シンヤは寄生生物に体を乗っ取られているらしいので、元は気の優しい人物なのかもしれませんね。
 ということで以上、名前だけからの考察でした。恐ろしいのはまだ少しもウルトラマンゼットの内容に触れていないということ。名前の由来、名前の持つ雰囲気だけでも、そのキャラがどんなキャラか、考えられるというものです。

 

カブラギ シンヤのプロフィール

 続いて、公式サイトのプロフィールを見てみましょう。以下引用
「カブラギ シンヤ(26)
地球防衛軍日本支部・怪獣研究センター生化学研究部所属の青年。
寄生生物セレブロの宿主となってしまう。
セレブロは、非常に高い知能を持つが肉体が脆弱なため、常に他の生命体に寄生している。
行動原理は「面白いかどうか」であり、ゲーム感覚で悪事を働く恐ろしい存在。
ハルキと同型のウルトラゼットライザーを手にし、独自に作り出した怪獣メダルを使って暗躍していく。
宇宙語でキエテ カレカレータ(私はいい気分的な意味)というのが口癖。」
とあります。
 まず年齢から。これは単に役者さんの年齢を考慮しただけなのかもしれませんが、ゼットの主人公、ナツカワ ハルキらストレイジの若手隊員たちに比べると、やや年上という設定です。これはもしかすると、人生経験の差から、若い主人公たちとの対立が描かれる、という構図もあるかもしれません。
 次に所属。「地球防衛軍日本支部・怪獣研究センター生化学研究部」。つまり、ストレイジとは別の組織に所属している、ということでしょうか。ストレイジ地球防衛軍がどの程度関係性のある組織なのかは知りませんが、主人公たちとは属するところが違う、らしいですね。怪獣研究センター所属であることから、元々怪獣に関する知識に長けていた、と考えることもでき、寄生生物セレブロが寄生したのも、彼のデータベースを求めてのことかもしれません。なおセレブロが、カブラギ シンヤがこの部署に所属する前から寄生していた場合、この予想は外れるのでそこのところはご理解ください。
 「寄生生物セレブロの宿主となってしまう」。なってしまう、というのは、拒否権のない無理矢理な寄生、というのを想起させますから、カブラギ シンヤに強引に寄生した、という解釈でよさげ。
 「セレブロは、非常に高い知能を持つが肉体が脆弱なため、常に他の生命体に寄生している」。最終的に宿主と切り離してしまえば、かなり楽に倒せる悪役のようですね。楽に倒せてしまう、という部分では、倒される時にややコミカルな倒され方をする可能性もあります。非常に高い知能、ということは、かなりの策士ぶりを期待しちゃって良いのかな、田口監督?
 「行動原理は「面白いかどうか」であり、ゲーム感覚で悪事を働く恐ろしい存在。」ここがこの悪役考察における最も重要な部分であり、慎重に考えねばならないところ。行動原理が面白いかどうか、ゲーム感覚で悪事を働く、というところからすぐ思いつく悪役像は、いわゆる子供型の悪役であり、愉快犯といったイメージがあります。わかりやすく言えば、仮面ライダーゼロワンの初期の迅タイプでしょうか。しかし、そういったキャラは、まず楽しそうならサクッと下準備だけしてあとはすぐ動く行動派、というイメージが強く、これまで出てきた「非常に高い知能を持つ」といった情報から思い浮かぶ、理知的で陰から動く策士、といったイメージとは根本的に乖離する部分なわけです。この一見おかしな設定。どのように上手く見せてくれるのか、ここが本編での評価の重大ポイントとなりそうです。個人的に、物静かな愉快犯、というのを自分はイメージしていて、見たら楽しそうにしてるのかも、とわかりはするけど、基本心情が顔に出ないタイプで、笑うときも口だけニヤッと笑うみたいな、天才故に狂った感じの愉快犯みを出すとこういうのは上手く撮れるんじゃないかと思うのですが、果たして「高い知能を持つ」愉快犯をどのように描くのか、制作陣の手腕が試されます。
 「ハルキと同型のウルトラゼットライザーを手にし、独自に作り出した怪獣メダルを使って暗躍していく」。光の国で開発されたウルトラゼットライザーを所持しているのは、自ら開発したのか光の国まで行って盗んできたのか、光の国から流出したものをたまたま手に入れたのか、という部分はぼかされていますが、この部分の説明は不可欠でしょうね。興味深いのは怪獣メダルを独自に作り出した、というところ。こういうところに、高い知能を持つ、という設定が活かされているのでしょうね。
 怪獣メダルというのは、歴代の怪獣の力が秘められたメダルのようであり、これらを3枚?使って読み込ませ、融合怪獣を召喚するとかしないとか。融合怪獣、となると、そう、ベリアル融合獣やゼッパンドンが想起されますが、今回は3体合体とあって、もはや元怪獣のモチーフを取り入れたら元怪獣をちゃんと活かしきって見せ場を作れる気がしないので、今作の融合怪獣はむしろ全然元怪獣の関係ないデザイン、モチーフでもいいのかな、と思ったり。まぁそれはそれで、元怪獣関係ないじゃんと批判されたりもするわけですが…ウルトラマンは割と元ウルトラマンのモチーフを取り入れるのはやりやすいのですが、怪獣はモチーフを取り入れるのが難しい印象を近年受けているので、これは設定段階からちょっと難しいかもしれませんね。とにかく商業的な路線を考えて安易にゴモラレッドキングの怪獣メダルから始めているあたり、ちゃんと考えた上での設定かは首をひねるところ。どのみち今作の怪獣は召喚獣のようですから、見せ方を頑張っていただきたいものです。
 「宇宙語でキエテ カレカレータ(私はいい気分的な意味)というのが口癖」とのこと。ウルトラファンであれば、ウルトラマン第二話「侵略者を撃て(バルタン星人回)」にて「キエテ・コシ・キレキレテ(僕・君・友達)」という有名な台詞が想起されることでしょう。この二つを見比べるに、あぁ、結局キエテは一人称を表す言葉なんだな、とまじまじと分かってしまうのはややロマンがなくなる、とかそういう細かいことは置いておいて、こういう口癖があるのはいいですね。キャラを形作る上で口癖は大事。この口癖からも、愉快犯的なイメージが補強されます。
 せっかくですので、公式サイトに載っているカードにも注目してみましょう。ナツカワ ハルキや朝倉リクのカードにはそれぞれが変身するウルトラマンが描かれていることからも、このカードに映っているのが、寄生生物セレブロなのでしょう。空中が飛行可能と思われるウィングや、ガスマスクを彷彿とさせる機械的な目、口?から伸びる管は寄生時に使われるのでしょうか。寄生生物ですから、さほど大きくはないでしょうし、CGか操演怪獣としてスーツが作られるか、どちらかになりそうですね。パーテルやダーリンといった、ちゃんと造形されたキャラもいれば、チェレーザのようにCGのキャラもいますから、確率は五分五分といったところでしょうか。
 以上、プロフィールからの考察でした。

 

カブラギ シンヤ役の方のコメント

 最後に、コメントを見ておこうかと思います。以下引用
「今作のヴィラン、カブラギ シンヤ/セレブロ役を演じます。
ヒーローとは相反する目的、野望に欲深く突き進んでいく姿を色々な角度から覗き見していただければなと思います。」
とのこと。
 他のメディアでも言われていますが、ちゃんと「今作のヴィラン」と書いてあることからも、メインヴィランであることは確定していますね。ヒーローとは相反する目的、野望、とありますが、なるほど、このセレブロは、何か目的、野望を持って暗躍するようです。果たしてその計画とは何なのか、というのは、ウルトラマンゼットの主軸となりそうです。「いろいろな角度から覗き見して」とありますが、色々な角度からセレブロを描いてくれると期待して良いんですか、円谷さん?ハードルめっちゃ上がってますけど。
 写真では、緑の服に身を包み、ガスマスクを装備と、危険汚染区域にいる人みたいなコスチュームですね。市街地に向かない格好なので、市街地に出て公衆の面前で怪獣を召喚するというよりかは、どこかに潜伏してそこから怪獣を召喚する、というキャラクターなのかもしれません。四六時中化学汚染区域で作戦を練る悪役、というのはそれはそれで面白そうですが、ゼットではどう描かれるのか。
 まぁ、楽しみですね。

 

最後に:ウルトラマンゼット悪役考察

 ということで、カブラギ シンヤ、セレブロの考察をしていきました。以上は公式サイトから考えたことですが、もう少し深い話を少々。
 セレブロ、という生物は寄生しなければ生きていけない、ということから、ある程度パターンわけをすると、①地球で誕生してすぐ寄生した②地球生まれの寄生生物で転々と寄生してきた③寄生を繰り返しながら、宇宙から飛来した、の3パターンが考えられそうです。①の場合はそれはそれで誕生から見られるので悪役ファンとしては飛んで喜ぶのですが、まぁ最近のウルトラマンの傾向からそこまで丁寧に描かないだろうことを考えると、②か③になりそうです。地球生まれならなぜ地球生物ぽくない見た目なのか、宇宙生まれなら何の目的・事情で地球に飛来したのか、の説明描写が必要になるでしょう。構造的問題として、そこは描いてくれるでしょうが、まぁそれはさておき、②③のパターンの場合、カブラギ シンヤより前に宿主となった者がいた、ということが確定します。であれば、ゼット放送終盤には、もしかしたら他の人間に寄生する、という展開もあるかもしれません。ゼットを見る上で頭の片隅にそういう考えを持っていると良いかも。
 また、今作のヴィランであるセレブロですが、今作の悪役は、セレブロ以外にもいるかもしれない、ということを記しておきます。今作はゼロの弟子を主人公としており、作品構造的に、もちろんゼロ周りのことに触れる義務が課されています。ゼロ周りのことでは、ベリアルだけでなく、ハイパーゼットンの一件など、様々ありますが、ポイントとなるのはジードも登場していること。ゼロ、ジードを出すならば、どちらもの共通項に絶対的に触れる必要が出てきます。そこに触れないならば、設定としては作品失格の烙印を押されかねません。ゼロ、ジードの共通項とは、そう、やはりベリアルです。今作は、セレブロという悪役以外にも、構造上ベリアルにも触れてくるのではないか、と思われます。ちなみに、ゼロ、ジードの共通項として、ギルバリスの一件もありますから、そっちから攻める作劇もありでしょうけれど。
 ベリアルを中心とした作劇になる根拠の一つに、前作タイガがあります。チブル星人マブゼがベリアル因子を用い、スカルゴモラやニセウルトラマンベリアルを作る、という話がありました。ニセウルトラマンベリアル登場時にはゼロも現れ、他にもベリアル因子を用い悪事を働くものがいないか調査のためタイガのいる地球を離れます。そのゼロが本腰を入れて動き始めるわけですから、これはベリアル関連の何かが絡んでいる、と考えるのも無理のない話です。
 ベリアル関係で、このゼットの世界の地球で暗躍する敵としては、タイガに登場したチブル星人マブゼの再登場も考えられます。また、新キャラがベリアル関連の敵となることもあり得ますね。ベリアル関連の敵こそが、セレブロである、という可能性もあるでしょう。セレブロは化学汚染区域に常にいるような風貌をしている、と先に述べましたが、もしかすると、ベリアル因子を大量に用い悪事を働いている(自身はベリアル因子を吸わないようガスマスク装備)のかもしれません。怪獣3体を融合させる上で、ベリアル融合獣を前例として参考にする、なんてこともあるかもしれませんし、もしかするとセレブロの目的はベリアル関連にあるのかも。そして、ベリアル陛下復活の時だぁぁぁぁああああああみたいになるかも(笑)
 以上がカブラギ シンヤ、セレブロまわりの考察になります。なにせ判断材料が少なすぎるので、まだ何も情報として確たるものはありませんが、それでもこれだけ考えられるわけですから面白いですよね。私igomasがどのように悪役、作品構造を評価しているのか、少し分かっていただけたのではないでしょうか。
 カブラギ シンヤ、セレブロ。良い悪役ぶりを期待してますよ!それでは!