皆さんこんにちは、igomasです。最近進めている悪役考察。今回は、私が愛してやまないゲーム、ペーパーマリオ最新作から驚きの情報が届いたので、お伝えしようかと。
ペーパーマリオシリーズは、紙のようにペラッペラなマリオが、紙ならではの世界観で冒険をするシリーズ。マリオには珍しく、ブラックジョークがふんだんに使われた作品が多いのも特徴の一つ。マリオストーリーに始まり、続くペーパーマリオRPGと、RPG路線を進んだ後は、スーパーペーパーマリオにてアクションRPGに、ペーパーマリオスーパーシールではシールを使ったアクションに変化し、カラースプラッシュではカードとインクを使ったアクションになりました。シリーズとは言いつつ、基本的に紙でできた世界観である、という以外に全編通しての共通点というのはありませんが、独特の雰囲気が好評なシリーズであります。新作ペーパーマリオオリガミキングは、マリオストーリーからスーパーペーパーマリオまで続く「仲間」要素を復活させ、独特のゲームシステムながらも過去のペーパーマリオを彷彿とさせる戦いやシステムで、期待の高まる作品です。
そんなオリガミキングでありますが、悪役好きとしてやはり気になるのは、敵キャラおよび各ステージのボスキャラクター。一応シリーズ悪役を見返してみると、マリオストーリーでは、スターの杖を手に入れたクッパと側近のカメックババ、ペーパーマリオRPGではバツガルフ率いるメガバッテン、スーパーペーパーマリオでは、ノワール伯爵率いる、ドドンタス、マネーラ、ディメーン、ミスターL、ナスタシアなど個性的なメンツが光るザ・伯爵ズ、スーパーシールではロイヤルシールで暴走したボスの面々、カラースプラッシュでは各地方で大ペンキスターを捜索するクッパ７人衆と、実に個性的な敵役が多い印象ですね。
今回の敵は、オリー王という人物らしく、ペーパーマリオの世界を乗っ取ろうと画策します。今回はオリー王により洗脳を受けたピーチ姫が敵サイドで、オリー王に捕縛されたクッパをマリオが助ける流れで、クッパ軍が仲間になります。オリー王の手下は皆折り紙で折ったような姿になり、ペラッペラの一枚であるマリオたちとは差別化がなされていますね。
マリオはオリー王に乗っ取られたピーチ城を取り戻すため、各地方にあるオリー王の拠点を攻略していくことになるわけですが、そこで登場するのがオリー王の手下である、「カミさま」と「ブンボー軍団」。カミさまは、土、水、火、氷のそれぞれの力を司っており、オリー王によって、オリガミにされてしまったよう。思うに、中国の四神をモチーフとしていそうです。
今回の情報解禁で驚いたのは、そう、「ブンボー軍団」。彼らのビジュアルは、なんと文房具そのものなのです！…いや、マジで、文房具モチーフとかじゃなくて、まんま文房具なんよ。嘘やと思うやん？公式サイト見てみ？
参照：https://www.nintendo.co.jp/switch/aruua/battle/
取り乱しました。この人選(人選？) は、色々な悪役を見てきた私からしても実に驚愕でありました。まだ名もない、個人で作ったゲームでやるならまだしも、天下の任天堂が、天下のマリオゲームで、文房具をそのままボスとして出す。なんて狂っているんだ(褒めてます)と思ったものです笑 このチャレンジングな姿勢は、ちゃんと褒めなきゃならない点だな、と。というのも、事前紹介映像などを見る限り、これは単なる悪ノリではないと確信するからです。
イロエンピツなどは非常に良い例で、文字の色から細かな動きまで、隅々までキャラ付けがなされており、オリー王の意匠が入っているのもワンポイントアクセント。ただの文房具をボスにするなど、下手すれば無個性の極みになってしまうのですが、巧く昇華しているなと感心。細かいことを言えば、イロエンピツ戦は、BGMが過去作ほど洗練された感じ・ペーパーマリオ味がないところが少々難点かな、と個人的には思っていますが、概ね楽しみな敵であります。
このボスの素晴らしいところは、「どんなものでも悪役になれる」という可能性を示してくれた点。このゲームをプレイする、発想豊かな子供たちであれば、家にあるありとあらゆるものを悪役に見立てて遊ぶこともできますし、何にせよ悪役の可能性が無限に広がったのは大きな成果。キャラクターを作る際には、奇抜なデザインを考える必要はなく、むしろ平凡な見た目に、いかにキャラ性を見いだせるかである、ということを教えてくれる、良い悪役の例だと思います。もちろん、実際ゲームをプレイしてみると個性が弱い、なんて可能性は十分考えられますが、今のところは、素直に楽しみな悪役であります。
今回は、ペーパーマリオオリガミキングの悪役である、ブンボー軍団を中心に記事を書いていきました。他のボスキャラであるカミさまや、オリー王、折り紙になった洗脳ピーチ姫などの敵キャラ記事も、また書いてみたいものですが、今回はとにかくブンボー軍団の参戦が衝撃的だったので書かせていただきました。それではまた、次の記事でお会いしましょう。igomasでした！
