igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

「歴史ある作品に出られて光栄です」について

 皆さんこんにちは、igomasです。普段は、ウルトラマンゼット、マックス、グレートの各話感想記事や、媒体を問わず古今東西ありとある悪役の考察記事などを書いています。今回は、ちょっとした雑談&感想記事。

 ちょうど今日、仮面ライダーの映画公式サイトにて、ゼロワン映画の新ライダー紹介ニュースが出ましたよね。私は、とある事情があって、仮面ライダーからはまた当分離れることにしたのですが(下記添付記事参照)、とはいえ、ウルトラマンという特撮作品を嗜好する以上、他の特撮作品である仮面ライダーにも、ある程度精通しておきたいもの。知識として、新ライダーの名前くらいは知っておこうと、公式サイトに足を運んだわけであります。

 

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 さて、そうして公式サイトに足を運んでみると、なるほど今回の新ライダーは、複数人が同じライダーに変身するらしく、新キャスト中4人が、仮面ライダーアバドンに変身するそう。劇場版では、同じ見た目の敵ライダーが4人並び立つ、という構図になるのでしょうか。こういうのって、割と珍しいですよね。量産型ライダーって、重要ポジションのキャラが変身するイメージがあまりなかったので(まぁ、ライダーに関してはほんとにわかなんで私が知らないだけかもしれませんが)。

 新キャストは、仮面ライダーアバドンに変身する4人に加え、かの東宝シンデレラ山崎紘菜さん。各キャストの出演にあたってのコメントを読んでいると、かなりその内容が、ウルトラマン出演陣のそれと異なっていることに気がつきました。これは興味深い、と思い、記事にさせていただいた次第であります。

参考公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/reading/kamenrider-winter/223/

https://m-78.jp/z/cast/

https://m-78.jp/geed/425/

 

 さて、早速本題なのですが、タイトルにもなっていますが、こういった特撮作品のキャストのコメントに、最も使われるマジックワードが、「歴史ある作品に出られて光栄です」。Zのナカシマヨウコ役、松田リマさんや、ジードの鳥羽ライハ役の山本 千尋さん含め、多くのウルトラマンキャスト陣が使ってきた言葉です。私これ、あまり好きじゃないんですよね。

 これって、キャストコメントを書くときの一種テンプレみたいなもので、要は書くことがないから字数稼ぎに使ってる言葉なんですよね。もちろん、キャストの中には、特撮作品となんの馴染みもない人はたくさんいるでしょうから、書くことがないのはよく分かるのですけど、でも「歴史ある作品」ってフレーズは、あまりに芸が無いな、と。毎年毎年見るワードなので、テンプレ感が強すぎるのかもしれません。

 そもそも「歴史ある作品」って言葉自体が、歴史ある作品のファンが喜ぶ文面じゃないような気がするんですよね。だって、ウルトラマンのファンだって、仮面ライダーのファンだって、(1冊の本などにも纏められないほどに芳醇な)その歴史の中身そのものを、濃密に味わってきたわけで、それをサクッと一言で「歴史ある作品」と纏められても、あまりいい気がしないと思うんですよ。いや、いい気がしないのは私だけかもしれませんが。ただ少なくとも、「歴史ある作品」ってフレーズは、あくまで作品の長い歴史の表面しかなぞっていない言葉です。大事なのはその中身。キャスト陣がその作品に触れ合い、何を思い何を感じたのかそれこそが、長い歴史を知るファンがキャストらと共有したい、特撮の楽しさってもんじゃないでしょうか? そう考えると、やはり「歴史ある作品」などという浅はかな言葉は、あまり褒められたものではありません。

 だから、歴史ある作品、とまるで人ごとのように言うのではなく、自分なりの言葉で、自分の経験と合わせて表現してみる。そういうことも、キャストには求められる力なのかな、と思っています。

 翻って今回、仮面ライダーのキャスト一同のコメントを見るに、自分の言葉でかみ砕いて語るのが、非常にうまいなと。畑芽育さんなどは、テンプレの言葉を使わず、「私が生まれるずっと前からあった仮面ライダーシリーズの劇場版にまさか自分が出演するとは!」とその歴史の長さを自分の人生の尺度で述べているあたり、素晴らしいです。小山さん「子供の頃にテレビにかじりつくように夢中になっていた」福士さんのオーディション経験など、それぞれの体験に基づいた温かみあるコメントの数々は、見ていて楽しくなりました。山崎さんは「出演のお話をいただきゼロワンを拝見したのですが、今ではすっかりハマってしまい現場で本物の変身ベルトを見たときは大興奮してしまいました。いちファンとしてこの作品に携われる幸せを噛み締めながら」と、ファンとしてはこれ以上無いくらい嬉しいお言葉ですよね。こういう、仮面ライダーファンに対して誠意のある、温かみのこもったメッセージを書ける俳優って、伸びていくんだろうな、と常々思います。

 たかだかコメント、たかだか数行と思われるかもしれませんが、俳優のコメントはそれだけ作品において重要だということを、ご理解いただきたく、この記事を書かせていただきました。こんなに気分の良いキャストメッセージを見たのが久しぶりだったもので。

 もちろん、ウルトラマンのキャスト陣のメッセージも、良いものをたくさん見かけますが、近年あまりにコメントのテンプレ感が否めません。ファンが嬉しくなるようなアツいコメント作りを、今後の俳優陣にも期待したいところですね。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!