皆さんこんにちは、igomasです!今回は、ウルトラマンアーク6話感想です。今回は副題を付けてみました。過去記事見返してみると、そういえば昔は副題をつけていたなと。自分の感想が端的に表れているので、副題つけるの結構良いんじゃないかと思ってます。ハマったらまた副題復活するかもしれません。
それでは、第6話感想、やっていきましょう!
↓前回記事はこちらから
{6話感想}
今回も監督は、武居監督。脚本は第1話~第3話と同じ継田淳さんです。今回は新宇宙人のクロコ星人が登場します。怪獣が新しく作られることはあっても、宇宙人はなかなかスーツを作られることはないので、これはかなり嬉しいです。そしてウルトラマンアーク、なんと6話まですべて新怪獣が登場しています。これだけでもうかなりアークの評価は上がっていますね。幸せな気分です。放送予定では第7話も新怪獣とのこと。非常に楽しみですね。
さて第6話は、山中の旅館のお話。地震や異常な電磁波の調査にやってきたスキップ。石堂シュウは番頭に化けたクロコ星人に詰め寄るも、実際は温厚な宇宙人でした、というお話。まとめてみると、実にシンプルなお話でした。
いつものとおり、全体を最初に総括してしまいます。これまでの記事でも述べていますが、ウルトラマンアークはスキップの面々の印象の良さはあるものの、「ウルトラマンあるある」な話が多く、お話自体のアークらしさという点では微妙という評価です。今回も、大筋は特に奇をてらったお話というわけではありません。
そして、今回のお話ではせっかくの人気キャラの石堂シュウのキャラが下げられており、温厚な宇宙人であるクロコ星人に、ちょっと怖いくらいに詰め寄っています。たしかに宇宙人に言葉巧みに欺され、同僚を殺された過去があるというのはわかります。が、それにしても視聴者からちょっとばかしヘイトが向きかねないくらい鬼の形相で宇宙人を追い詰めており、クロコ星人がかなり可哀想というか、偲ばれない回でした。
そんなわけで、「アークらしさ」という点で6話を見たときの評価はというと……
いやこれ、良かったです
たしかに、かなり危ない橋を渡りました。正直、人気キャラの石堂シュウを下げるのはかなりリスキーであり、実際少し失敗してすらいるとは思います。しかしそれ以上に、今回は初めて「アークらしさ」を見た一作でした。
石堂シュウがクロコ星人に詰め寄るも、それを止める飛世ユウマ。この理由づけが素晴らしかった。普通こういうのって、2話をリフレインして「まずは信じること」とか、クロコ星人が嘘を言っているようには見えなかった、とか、安易な着地点を見つけて飛び込んでしまいがちなんですよね。それが「ハンドサインがなんだか温かく見えた」って。いやぁ、これ、凄く良い着地点。
石堂シュウが言うように、侵略宇宙人はすぐ言葉巧みに欺してくるし、隙をついていつ命を狙ってくるか分からない。それを十分に理解しているからこそ、クロコ星人の話を安易に信じるということはしない。けれど、そこにある細かいニュアンス、ハンドサインが「なんだか」温かく見えたというその些細な点に注目できる飛世ユウマ。これはちゃんと主人公してましたね。作品のテーマたる想像力とも絡めていて素晴らしい。
6話にして主要キャラの一人である石堂シュウを下げるというのは、とてもとてもリスキーなことです。いつもの私であれば、「このキャラの印象がとても悪くなりました。序盤はいかに主要キャラに良いキャラづけをできるかが勝負です。これはかなり駄目でしょう」とか書いているところです。だが今回は違う、今作は違う、なぜなら既に石堂シュウの株はかなり上がっているから!
ウルトラマンアークは、第1話~第3話の時点で、石堂シュウ含めスキップの全員の株を上げた状態で始まります。上がりきった石堂シュウの株が多少下がったところで、ウルトラマンアークという作品にとっては何ら痛手ではないのです。なるほど、これが「アークらしさ」だ、と思いました。他のウルトラマンにはない、「第3話までで全キャラの株が上がっている」という状態が出来上がっているからこそ、多少危ない橋を渡ってでも面白い演出が出来る。これはアークにしかできないことです。まぁ、危なすぎる橋ではあるんですけど。見ていてヒヤヒヤしました。
同時にこれは、武居監督の持ち味でもあるのだなと。武居監督は、4,5話感想でも述べたとおり、それまでの流れをぶった切って流れを悪くするセリフ・展開を入れてしまいがちな監督です。その危うさがあるからこそ、危ない橋を渡ってとても他の監督がたどり着けない境地にたどり着いた。半ば博打みたいな持ち味ですが(笑)、しかし持ち味であることには変わりありません。純粋に武居監督の評価が上がりました。これからはより厳しい目で見させていただくことにします。
今回とはまた違う、アークにしかできない演出は、今後も色々な方法で出せると思うので、頑張って欲しいところですね。
以上が総括です。その他細かい点に触れていこうと思います。
クロコ星人の二つ名が茸狩宇宙人というのは特徴的で面白かったですね。キノコ御膳、キノコ型の宇宙船、などなど、キノコ演出が豊富でした。個人的にはキノコの名産地とかでウルトラ怪獣散歩、見てみたいです(笑)
今回の石堂シュウは、そもそも捜査官としてどうなんだというのはありました。露骨な尋問で怪しんでいるのがバレバレです。慎重さを要する捜査官としてのリアリティは、あまりなかったかなと。
クロコ星人が良い人すぎるので、追い詰める石堂シュウが悪く見えすぎたのは玉にきず。もう少し怪しそうな動きをさせても良かったかもしれませんね。
怪獣に襲われているシーンでゆったり回想シーンが入るのも、流れがブツ切りになりあまり好きでない演出。
次から次へとシャゴンが現れるのは緊迫感もあり良かったですね。一体倒したら次のシャゴン、というのは若干流れ作業的だったので、一気に3体と対峙、とかの方が画としては俄然映えると思います。合成が大変なのでしょうけども。
ということで、ウルトラマンアーク第6話感想でした。本当は、石堂シュウのキャラ下げはしなくても良かったと思います。キャラを上げ続けた方が作品としては跳ねますから。第6話の大筋は変えず、台詞等で微調整をすればもっといい話になったでしょう。その点では、手放しに褒められる回ではありません。とはいえ、ようやくウルトラマンアークらしさが見えたという点では、良い1話だったと思います。それでは、また次の記事でお会いしましょう。igomasでした!
おまけ1:ウルトラマンアーク特別総集編①「SKIPフジヤマ市分所にて」雑感
まさかユピーがここまで大量生産されていたとは。怪獣頻出地域以外にも支給されているようですね。武器は与えない代わりに、ここには予算をかけてるのか。
写真のみですが、ピーターが登場しました。後述のスパイダーマンとのコラボでも出ており、ピーターブーム到来といったところでしょうか(笑)
おまけ2:ウルトラマン:アロング・ケイム・ア・スパイダーマン雑感
ウルトラマンとマーベルのコラボ。スパイダーマンがウルトラマンの世界へと迷い込むお話で、コロコロコミックにて展開されています。
↓期間限定と思われますが、こちらから読むことができます
[第1話]ウルトラマン:アロング・ケイム・ア・スパイダーマン - 原案:円谷プロ(協力:大石真司)/シナリオ:松本しげのぶ/作画:緋呂河とも | 週刊コロコロコミック (corocoro.jp)
登場怪獣も、ピーターや異次元列車など、ウルトラQから登場。スパイダーマンの本名がピーターパーカーなので、名前繫がりということなのでしょう。異次元列車は設定が好きなので、登場は嬉しいですね。
Twitterでも色々と話題になっていたアイアンマン。ヒーローとしてさすがにどうなんだという言動で物議を醸しています。MCUや原作コミックとは別作品なので、多少の性格の違いなら許容範囲内ですが、さすがにトニースタークっぽくない印象を受けました。作者の方もどちらかというとウルトラマンの解像度の方が高いのかも。
おまけ3:ウルトラヒーローズEXPO 2024雑感
行ってきました。劇中スーツが見られるのは良いですね。
ヒーローショーも見ました。ストーリーをわざわざ考察したりはしませんが、ウルトラヒーローが並び立つのは壮観でした。
プロモカードも貰ったことですし、機会があればウルトラマンカードゲームにも挑戦してみたいですね。
おまけ4:デッドプール:SAMURAI 2nd season
もはやウルトラマン関係ありませんが、おまけ2でコロコロコミックを紹介したので流れでこちらも紹介。デッドプールSAMURAIがついにシーズン2スタートです。
[#1]Secret★Steward - 笠間三四郎/植杉光 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)
タイトルで欺されました。まだ2話目ですがかなりはっちゃけています。興味あればぜひぜひ。
おまけ5:海賊戦隊ゴーカイジャー
東映の公式YouTubeチャンネルで配信が開始されました。ストーリー、キャラ作りともに申し分ない傑作です。ご興味あればぜひぜひ。途中から見始めても全然楽しめますよ。
なお、本作の悪役のバスコはこちらで7000字ほどかけて解説しています。全話視聴後にはこちらもぜひぜひ。