igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンアーク8話感想長い尻尾

 皆さんこんにちは、igomasです! 本日は、ウルトラマンアーク8話、インターネットカネゴン回の感想です。

 今回の監督は、前回第7話で隠れた尻尾が出た越監督。今回は一転、怪獣共存回でもなければ新形態登場回でもないお話。さて、どうだったのでしょうか?

 さっそく見ていきましょう!

 

↓前回記事はこちらから

igomas.hatenablog.com

 

{第8話感想}

いや惜しい(笑)

 面白いですよ、アイデア自体は面白い。でもさすがに色々惜しすぎますって

 まずセリフが多い。 我々は怪獣特撮、映像作品を見に来ているわけです。政府のPR動画を求めているわけではありません(笑) たしかに経済の説明に時間を割きたいのは分かりますが、セリフで長々と説明するんじゃなくて、もっと映像で見せた方が良いんじゃないでしょうか。かなり勿体ないです。

 次に画角が悪い。 今回は節約がテーマとあってスキップが真っ暗。余計に絵として映えない!今回は、前回のロケ地の地味さを払拭し、せっかくロケ撮影多めの回。もっとロケ地でのシーンを増やしても良かったのでは? スキップのシーンは必要最小限に削って良かったと思います。

 そしてなにより、カネゴンの回なんだからもっとカネゴンに喋らせたら良いのでは? 20分ほど経ってからようやくカネゴンが本格的に登場。いやさすがに遅すぎます。

 お金を食べるのがカネゴンアイデンティティなのに、冒頭のお金食べるシーンを早々に倍速かけているところとか、出だしをだいぶ躓いてしまっている感もありました。

 特撮が良かったけど、それ以外のシーンが軒並み惜しすぎる回。

 まぁでも、こういうので良いんですよ。越監督は前回記事で書いた通り、多少「バランス感覚に欠ける」タイプの監督です。だから、絶妙なバランス感覚を必要とされる怪獣共存路線にはあまり向いていない。代わりに、その欠けたバランス感覚を突き詰めて突飛な回をすれば良いのです。こういう路線はだいぶ好きです。

 カネゴンが登場してからの特撮は良かったので、その方向で頑張ってもらえればと思います。

 

 というのが雑感です。以下、詳しく。

 投げ銭を食べる、インターネットカネゴンというアイデア自体は良かったと思います。現物のお金を食べる昭和のカネゴン、クレジットカードのお金を食べる平成のデジタルカネゴン、などなど、その時代に合わせた形のカネゴンが登場していて良いですね。時代背景を違和感なく作品に取り込めるのは、ウルトラシリーズの大きな強みです。

 ホシペイについての説明は、ほぼほぼセリフでの説明でしたね。もう少し視覚的に分かりやすければ良いなと思いました。そもそも現実でもインターネット通貨は様々な形で使われています。レジの支払いもそうですけど、LINEギフトとか、色々な使い方があります。ただレジで支払う様子を描いただけでは、どうも面白くありません。もう少し味付けが欲しいところです。

 動画の投げ銭も、完全に説明で済ませていましたね。カネゴンや飛世ユウマ以外にも動画チャンネルを出してみるとか、もう少しカネゴンの配信内容にフォーカスするとか、もう少しやりようはあったと思います。

 今回の重要キャラ、ホシペイそしてカネゴン開発者の女性。台詞の量が凄まじく、よくここまでスラスラ言えるほど練習したなと素直に感心。もっとも、台詞の長さこそこのお話の難点ですから、役者が少し不憫でした。

 台詞で説明しすぎ、もっと視覚情報を入れるべき、という話はしましたが、そもそもこの開発者の立ち位置にも問題があります。開発者はスラスラと自分の作ったシステムについて説明するのですが、飛世ユウマ、石堂シュウともにかなり前のめりになっていて、一部の視聴者が置いてきぼりにならないか少々不安になりました。

 署長が後のシーンでちんぷんかんぷんみたいな描写を入れていますが、遅いです。明らか開発者を変わり者キャラとして設定している以上、ちょっと常人とはかけ離れているような演出を入れるべきでしょう。これこそバランス感覚の問題ですが。

 飛世ユウマと石堂シュウと一緒に署長にも行かせて、早々にポカンとさせるとか、それだけでもバランスが取れるのではと思います。

 まぁつまるところ、カネゴンは人が見たいものを見せやって欲しいことをやる」これを説明で済ませて映像で見せないのが勿体なさすぎます。怪獣がインフルエンサーをやっている、というのがこの回の強みなのに、なぜそこに描写を割かないのか。本当に惜しまれます。

 インターネット空間での特撮は申し分なかったです。モニターを見る3人とか、インターネット空間そのものや、そこへ入っていく描写など、ところどころに電光超人グリッドマンのオマージュがあるのもグッド。ここは監督の拘りが見えましたね。

 

 まぁ、ウルトラマンは、特撮が良ければすべて良し、みたいなところはあるものの、やはりこうも惜しい点が目立つと手放しには褒められないな、という回でした。言ってしまえば、見返すなら特撮パートだけで良いかな、という回。

 そんなわけで、カネゴン回でした。

 前回今回と、あえて狙って大口叩いた記事を書いています。言うまでもなく、意図しての挑発です。それだけ今後の作品に期待を込めているということです。越監督の近年の作品を徹底的に総ざらいして、強み、弱みをしっかり分析し、向き合うことが、最大の賛辞になります。怪獣共存路線は向いてないなんて言いましたけど、そして実際ちょっとそう思ってますけど、越監督が作る怪獣共存回は、いつか必ず花開くと信じております。読者の皆さんも、気長に見守っていきましょうね。

 次回はネロンガと、パゴスの回です、楽しみにしましょう。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!