igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

◇8/6付けレス

 ウルトラマントリガー各話感想記事、ブログやTwitterにて、読者の皆さんから温かいコメントの数々をいただいており、大変嬉しく思います。記事の感想をいただけるということがなによりありがたいですし、記事執筆の励みにもなります。今回は、ブログに寄せていただいたコメントに返答していきたいと思います。

 

  • mamaruonさん

>初めて拝見してます。 すごく意見が読みやすくて、読んでいて楽しいです。

ありがとうございます! 大変励みになります~(≧▽≦)

 

> 待ちぼうけを喰らわせるヒロインに関してなんですが、もしかすると

>「待ちぼうけを喰らわせた形になる、もう死んでしまった姉の気持ちが知りたかった

>のでは無いかな」と僕の中で決着をつけてました^_^

なるほど、大変納得しました。これ以上ないくらい的確な考察ですね。確かに、姉の気持ちを知りたい、と考えるのなら、姉と同じような行動を取ったのも納得です。

もちろん、そうだとしても描写不足や、急に主人公を好きになる不自然さや、ヒロインにしては好感を持ちづらい性格など、問題は残るのですが、しかし納得の指摘ですね。

 

>「ウルトラマントリガー 脚本 急ぎすぎ」で検索したところ、このブログにたどり着いて

意外な検索で出てくるものですね(笑) 総集編までになんとか詰め込みたかったのか、真相は定かではありませんが、改めて見ても、3話までの詰め込み具合は凄まじいものでしたね~

 

>「焦らなくて良いからね。いつか素敵な花を咲かせて皆を笑顔にするんだよ、スマイルスマイル」

>これには花を咲かせた先の話である「火星の土に根付く植物が出来るという結果」から

>たどり着く色々な可能性までを含めた言葉じゃ無いかと思ったりもしますが、

> それがわかりづらいという点で、すでに話としてキツいなと思いました。。。

仰るとおりだと思います。主人公である以上、そういう方向に持って行かないとマナカケンゴに好感を持たせるのは厳しいので、監督陣もそのつもりで撮ってはいるのでしょうね。ただ台詞回しや動作で示しきれないのが、本当に難点であります。せめてマナカケンゴがどういう境遇のもとに育ったのかくらいは示して欲しい。フォローしようにも出来ないですからね~現状スマイルbotでしかないのが辛いところ。

ウルトラマントリガー第4話 主人公って何だっけ

 皆さんこんにちは、igomasです! さて、久しぶりにウルトラマントリガー第4話、感想です!第1話から第3話にかけて、メイン監督の坂本浩一監督が撮っていましたが、今回からは、他の監督陣が撮っていきます。メイン監督の撮った第3話までで既に基盤工事が滅茶苦茶なトリガーですが、ここから立て直してくれるのでしょうか。やや怖いもの見たさもありつつ、第4話、見ていきたいと思います!

↓第3話の感想記事はこちらから

igomas.hatenablog.com

 

今回のピックアップ!

 感想に入る前のミニコーナー、今週のピックアップ! 今回も、TwitterなどSNSで多く呟かれた感想を紹介していきます。

 

・オカグビラってなんだよ、何も変わってないじゃんw
 第4話は、この意見が圧倒的に多かった印象ですね。第4話に登場する、深海怪獣グビラは、初代ウルトラマンにて登場した怪獣で、近年では最多出演回数を誇る怪獣です。映画『ウルトラマンサーガ』で新規スーツが作られてからというものの、エックス・オーブ・ジード・ルーブと4年連続で出演、そして、今作トリガーにも出演と、なんと10年で6回も出ているのです。さすがに6回ともなると描写のマンネリ化も酷く、「最近のウルトラマンは、ただただ怪獣と対決するウルトラマンを毎年変えてるだけ」とまで言われる主な原因となっています。

↓怪獣の扱いについては下記記事を参照

igomas.hatenablog.com

 

 さて、そんな「ニュージェネの準レギュラー」ことグビラですが、問題なのはその描写です。深海怪獣の名の通り、初代ウルトラマンでは水棲生物として登場したグビラですが、近年の撮影では、プールでの撮影に予算がかかるからか、グビラは地上で戦うのが主流になっています。事実、ここ10年で、グビラが水中にいる描写がなされたのは、ウルトラマンオーブのみ。他は、ずっと地上での戦いでありました。

 今回トリガーに登場したグビラも、同じく地上で戦うグビラです。しかし、どういうわけか今回のグビラは、陸に適応した変異種、オカグビラなんて呼ばれています。これまでのグビラだって陸上で戦っていたのに、対して原種と描写の変わらない(しかも色合いもさして変わらない)いつものグビラが、「普通のグビラじゃない変異種」として描かれると、悶々としてしまいます。製作陣にとっては新怪獣のつもりなんでしょうが、正直視聴者目線からすればただのグビラ。さすがにこれを新怪獣と呼ばれてもどこにも「新」要素がないと、批判が集まりました。

《第4話感想》

 さて、それでは早速、中身を見ていきましょう!今回の監督は、メイン監督の坂本氏から変わり、武居正能氏が務めています。武居監督といえば、ルーブのメイン監督を務めたことで有名ですが、私個人の見解としては、本編大筋の話より、本編大筋への橋渡し回が上手い監督という印象です。風呂敷を広げて伏線を張って盛り上げて、大筋回へバトンを渡す、番組中盤で真価を発揮するタイプだと思っています。

 正直、メイン監督が主人公をただのスマイルbotにしており、キャラの方向性も定まらない現状、本来第1話でやるような作品の基礎工事を、今から始めなければいけないレベルのトリガー。武居監督にその重荷を背負わせるのは非常にリスキーかと思われるのですが、はたして吉と出るか凶と出るか。
 また、今回のタイトルは「笑顔のために」。これは言わずもがな、主人公マナカケンゴの「皆を笑顔に」というポリシーを指していると思われます。現状マナカケンゴ、ただのスマイルbotでしかなく、なぜ彼が「皆を笑顔に」と連呼するようになったのか、キャラの過去が一切描かれず、ただただ「スマイルスマイルしか言わないウザキャラ」という描写しか存在しないので、そろそろ何かしらの描写が欲しいところ。「笑顔のために」なんてタイトルを設けるくらいなのですから、さすがに主人公の深掘りがあってほしい。

 ということで、「作品の基礎工事は出来たのか」「マナカケンゴの描写が出来ているのか」の2点を中心に、今回は見ていきたいと思います!

 

 冒頭、マナカケンゴの夢のシーン。ルルイエに水をやっているのですが、「焦らなくていいからね、いつか、皆を笑顔にするんだよ〜」以外にかける言葉がないために、やっぱり花を、「人を笑顔にするためのツール」としか考えていないんじゃないかと悶々とします。
 夢から醒めたマナカケンゴは、古代遺跡の調査へと向かいます。そこで、夢で見たオブジェを見て反応します。地球に数多ある古代遺跡は、何かの伏線でしょうから、今後もチェックしたいところ。
 調査班の中に不審な男が紛れているのに気がついたユナが歩み寄ると、その不審な男はなんとトレジャーハンター、イグニスでありました。ゴクジョーのアイテムを盗みに来たと言うイグニスに対し、「この間は私のことをゴクジョーって言ってたくせに」と怒るユナ。アキトもそれに賛同し、「そうだ、ユナの方がゴクジョーだ」と、あぁぁぁ、言っちゃったよ、とうとう言っちゃったよアキトぉぉぉぉぉぉ〜

 

おめでとう、アキト、君はトリガー残念部隊第3号だ!

 

 第3話でなんとかこらえたアキトでしたが、どうやらユナ愛を抑えることは出来なかったようです。まぁ、ユナもまんざらでもなさそうだし、頑張れ、アキト!(笑)
 プロの盗賊たるもの逃げるのも大事、と逃走するイグニス。逃げたものは仕方がないと割とあっさり諦め、ケンゴとアキトは古代の石板を前に考え込みます。過去のシーンが挿入され、4話にして総集編みたいなことをやっているトリガー。まぁ、1〜3話で詰め込み過ぎていたので、これくらいサクッとした回想なら良いのではないでしょうか。
 さて、話し合いをしているケンゴとアキトの前に、またも颯爽と現れるイグニス。1話で2度も関連施設への侵入を許してしまうセキュリティの甘さが、なんともガッツセレクト。

 空中を飛ぶナースデッセイ号への侵入は容易ではありませんが、どうやらイグニスは、グエバッサーの羽根を使ってやって来た様子。グエバッサーは、ルーブに登場した鳥系の怪獣ですが、白と赤の色味の空飛ぶ箒というのは結構華々しいアイテムで、好みド直球。イグニスは、置いてあった古代の変身アイテムを盗み逃走してしまいます。


 さて、ここで少し考察を。ナースデッセイ号には、かつてトリガーに変身するために使われていた、古代の変身アイテムが置かれています。いわば、古代の変身アイテムこそが、トリガーに変身するための「正当な変身アイテム」であり、アキトが作った機構はあくまで「模造品・コピー」にすぎません。本作、主人公のマナカケンゴがなぜこの「正当な変身アイテム」で変身しないのか、ずっと謎なんですよね。

 順当に作品を作るのであれば、古代の変身アイテムが火星でケンゴの思いに応え再び光を放ち、ケンゴが変身する、という流れにするでしょう。その方がよほどヒーロー的で格好良い。それを、あえてコピー品で変身させるのには、どういう意図があったのでしょうか。

 これには二つ考えられて、ひとつは、そもそも主人公がマナカケンゴじゃない説。実はアキトが主人公で、番組後半で正当な「古代の変身アイテム」を手に真のトリガーとして戦い、番組を完全ジャックしてしまう、というもの。実はトリガーはアキトの物語だった、とするなら、ケンゴの描写の薄さも頷けます(笑) とは言ったものの、さすがにこの説はジョークですね。

 もうひとつの説が、自分の中では有力で、コピー品で変身することでかえって、トリガーの闇成分が抑えられている説。トリガーは、おそらくティガ同様、その本質に闇の力を宿しており、光と闇が絶妙なバランスを保っているウルトラマンなのではないでしょうか。だから、本来の変身アイテムで変身しようと思ったら、よほど光の強い人間でなければ不可能なのではないでしょうか。常人には扱いきれない闇の力が、古代の変身アイテムには隠されていそう。番組中盤、後半にて、ヒュドラムに恨みをもつイグニスか、はたまたケンゴ自身がこの古代の変身アイテムを用いて変身し、闇に飲まれるという話がありそうですね。

 どちらにせよ、正当なる変身アイテムで変身しないのにはなにか理由があるはずですから(ないと困る)、今後に注目ですね。
 さて、逃げたイグニスは司令室に逃げ込みます。筋肉バカことサクマテッシンは役立たず(本当に何のためにいるのか分からない)。代わりにイグニスに挑んだ隊長タツミセイヤ、なんと、なんと初めて活躍しました!よかったぁーーー!いやほんと、隊長がただただ残念なキャラのまま番組終わりかねなかったので、活躍の場があって本当によかったです(笑) ナナセヒマリは、隊長にパスされた古代の変身アイテムをキャッチ。マルゥルはイグニスの正体を一生懸命思い出す。隊長、ユナ、アキトはイグニスに銃を向け牽制します。あれ?主人公は? このシーン、なんと主人公だけ最初から最後まで棒立ち! 活躍という活躍もなく、もはや完全空気な主人公。あれ、主人公って、なんだっけ(笑)
 とそこへ、怪獣が現れます。ビルの倒れ方、地面の割れる様子など、様々な監督の撮り方を取り入れた特撮描写は、結構好きですね。
 怪獣は謎の信号に引き寄せられている、というマルゥルの発言に、耳を傾ける隊員たち。このシーンが結構酷くて、隊員が全員銃を下ろしてしまうんですよね。イグニスは一瞬にして自由の身に。何者かもわからない、空を飛んで本拠地まで乗り込んできた危険な侵入者を、まさかの誰も見ていないという驚きの状況。これぞガッツセレクトクオリティ!
 イグニスは古代遺跡から発掘されたアイテムをちゃっかり盗んでおり、簡単に逃げられてしまいます。しかしそのアイテムは、怪獣グビラを呼び寄せる発信源でありました。ナースデッセイ号から出たイグニスが、グビラに襲われてしまいます。
 駆けつけたケンゴとアキトとの絡みはかなりコミカルで、あ、今作のイグニスこんな扱いなのねと納得。どうやらイグニスは、プロっぽいけどツメの甘い残念トレジャーハンターでいくようです。

 ちなみにガッツファルコンはあっさりやられました。これがガッツセレクトクオリティだ!
 ケンゴはトリガーに変身して応戦。ここのグビラとの戦いは、なかなか見応えがありました。画角だったり魅せ方だったり、好みの描写が多かったですね。カメラが下手に動きすぎることもなく、テキパキと画面が動く様子が、武居監督らしくて良い。
 グビラは町を縦横無尽に駆け回り、なかなか攻撃に出られないトリガー。ピンチのトリガーを援護するべく、こっちだ、と怪獣を誘導するアキト。しかしその誘導している方向は、どう見ても泣いている女の子の方向だぞアキト!ユナと女の子の方に、怪獣を一瞬でも誘導してしまっているぞアキト!(笑) 市民のためになっているのか市民を危険にさらしているのかわからない、これがガッツセレクトクオリティだ!
 アキトの援護で立て直したトリガーは、パワータイプにチェンジし、無事グビラを葬り去るのでした。去るトリガーを見て、木の上から「ゴクジョーだね」と微笑んで落っこちるイグニス、いよいよ公式認定の残念キャラになってしまいました

 

 ということで、第4話感想でした。今回注目したのは「作品の基礎工事は出来たのか」「マナカケンゴの描写が出来ているのか」の2点でしたが、イグニスのキャラの方向性を確定した、という意味では、基礎工事は着実に進んでいるといえましょう。残念1号ことタツミセイヤも初の活躍シーンが挟まれ、概ね良好か。一方で、筋肉バカことサクマテッシンの描写は一向に良くならず、現状監督陣も持て余している様子。この辺りは今後頑張って欲しいですね。

 そして、マナカケンゴの描写、これは全く出来ていませんでした。正直、泣いている女の子の声を聞いて、「皆を笑顔にしなきゃ」と言った程度で、もはや何も描けていないのと同義。これまでのマナカケンゴの描写と何も変わりません。ケンゴの「皆を笑顔にしたい」という気持ちの根幹や、実際に人を笑顔にする様子が描かれたわけでもなく、結局、ただのスマイルbotで終わってしまいました。主人公の描写は少しも進みませんでしたね、残念。
 また、グビラを呼び寄せた古代のアイテムにもなんの言及もなく、なんの中身もない怪獣作劇でありました。ビルの倒れ方や地面の割れ方など、特撮自体は結構満足したのですが、怪獣を描けているかと言われればそうでもなく。

 結果、主人公に焦点を当てるようなサブタイトルにもかかわらず、主人公の描写は進まず、第4話ならではの要素であったグビラ周りの古代のアイテムも雑な扱いで、本筋へつなげる話としても、単体の話としても、正直微妙な回でありました。

 今やるべきはあくまで主人公の描写をひとつでも入れること。1~3話でそこをないがしろにし、4話以降でも描写の意識がないために、作品の致命的な問題点を残したまま、バトンを次へ繋いでしまいました。これがマナカケンゴを1~3話で既に描けていればまた変わったかもしれませんが。

 せめて少しでも、主人公を「良い人だな」と思いたい。次回に期待したいですね。なんて思っていたら、来週から2週連続で総集編。これには心底驚きましたね。なんとかかろうじて掴んだファンをも手放すその采配、さすがです。

 ちなみに、総集編の案内役はデバンらしいです。なぜ防衛隊のマスコットにデバンじゃなくて、メトロン星人マルゥルを使ったんだ……

ウルトラマントリガー第3話 巡り巡って

 皆さんこんにちは、igomasです。今回も、ウルトラマントリガー感想やっていきましょう!

 前回第2話で何の理由もなく唐突に発進したナースデッセイ号。第3話は、トレジャーハンターのイグニスに、闇の三巨人最後の一人ヒュドラと、レギュラー陣がさらに二人増え、トリガーの新形態登場にガゾート登場と、第2話に負けず劣らず、詰め込みまくった回でしたね。

↓第2話の感想記事はこちらから

igomas.hatenablog.com

 

今回のピックアップ!

 感想に入る前のミニコーナー。今回も、TwitterなどのSNSで多く呟かれた感想を紹介していきます。第3話では、次のような意見が多かったように思われます。

 

・ガゾートの扱いも雑、やっぱり怪獣は蔑ろにされてしまっている

 第2話では、ギマイラの描写の仕方が、各所でかなり批判されていました。今回も、相変わらず怪獣の描き方がなっていない、というか怪獣を何も描いていないということで、不満の声が上がっていました。ガゾートは、ティガ怪獣の中でもかなり人気があり、扱いの不遇さに不満を抱く声が大きいのも納得です。

 ガゾートの扱いに関しては、記事でも触れていくつもりです。

 

・マルチタイプ、パワータイプ、スカイタイプの棲み分けができていない上、魅力も低い

 第2話でパワータイプ、第3話でスカイタイプが登場したトリガーですが、イマイチ差別化ができていないように思えます。パワータイプは、さほどパワーに特化したようには見えませんでしたし、力でもダーゴンと互角かそれ以下、あまりパッとしません。今回のスカイタイプもまた、ガゾート戦ではたかだかガッツファルコン程度のスピードで、ヒュドラムにも負ける始末。初登場回にしては、どちらもイマイチピンと来ません。

 また、パワータイプのデラシウム光流は、ダーゴンに放たれたものの、放たれた光流がそもそも着弾した描写すらありません。ダーゴンも次のシーンには何事もなかったかのようにトリガーと水中戦闘をしていました。

 そして、今回スカイタイプのランバルト光弾は、なんとガゾート一匹すら沈められないという……ティガと比べて、これは大幅な弱体化です。結局サークルアームズなる武器だより。各形態そのもののポテンシャルや光線には、ほとんど魅力がないということになってしまいました。新形態登場回なのに、新形態の必殺技に魅力がないとは何事か。ティガの系譜を継ぐ物語としておきながら、ティガよりショボいウルトラマン。先行きが不安です。

 

 第3話で特に言われていた指摘は、このくらいでしょうか。SNS上の評価としては、第3話、第1話第2話に比べかなり良くなったと言われており、一部の視聴者は絶賛しているようです。

 へ、へぇぇ、絶賛、ねぇ……

 

〔第3話感想〕

 第1話の時点で懸念していた部分ではありますが、やはりマナカケンゴ、植物を「皆を笑顔にするためのツール」程度にしか思っていないのではなかろうか。いっぱいお食べと多量の水をわんさか与え、本当に植物学者なのかと疑いたくもなります。最もまずいのは「火星で植物を育てる」のが夢だったのに、当たり前のようにルルイエを地球の外気に触れさせてしまっていること。いや、「火星の土壌に根付かせたい」だけだから、地球の空気を食わせても問題ないと思っているのか?ん、地球の土を火星に持っていって地球の空気を吸わせて育てるのと何が違うんだ?ん、何か違うのか?ん?……ん?(困惑)

 OP後、トリガーは最重要監視対象として扱われることに。今回はこの「監視対象」がテーマとなっていますが、正直、テンプレのパッチワークにしかなっておらず、なんの感情も起きてきませんでした。そもそも監視対象とは、「どんな存在かわからないからしっかり観察しておこう」ということに他なりません。50m級の巨人が突然現れ、怪獣と戦い暴れ回っているこの状況。味方、とするには早計すぎるということで、監視対象にするのは何の問題もないように思えます。それに対し突っかかるサクマテッシンは、ではトリガーと共に戦った戦友かといえば決してそんなことはなく、というか第3話まで出動すらしていない始末。終始基地でボーッとしていた、第2話で会話も成立してなかった筋肉馬鹿な男が、トリガーは良い奴だと言っても何の説得力もありません。

 というかむしろ、カルミラやダーゴンはトリガー目当てで暴れたのであり、トリガーの存在が怪獣災害を誘発した一面は大いにあります。もはや擁護の余地もありません。これが攻撃対象だとか、捕縛対象だとかになるのであれば、さすがにそれはないだろうと不満を言われるのも致し方ありませんが、監視対象でこれだけ不満を言われる筋合いはありません。なのに、まるで「上層部からの命令に逆らえなかったんだすまない」みたいな渋い顔をして「カタブツ」とナナセヒマリに文句を言われるタツミセイヤ。いよいよ可哀想になってきました。大丈夫、君はもう既にトリガー残念部隊第1号だ!残念キャラなりに、 胸を張って強く生きていこう!

 ユナとアキトの下校に一緒について行くマナカケンゴ。ユナが着替えを取りに自宅に戻ることになり、着いたのは大豪邸。そこで、ユナとアキトが一緒に暮らしていたことが判明し、なぜアキトがユナにぞっこんなのかが判明。「兄弟みたいなものかな」と言われ「兄弟かよ、恋愛対象じゃないのかよ」と残念がるアキトの表情が、実に良いシーン。

 と、部屋に戻ったユナの前に現れる、トレジャーハンターイグニス。いや、不審者が過ぎるw それはダメだぞトレジャーハンター、その登場だけは最悪だぞトレジャーハンター(爆笑) 

 女の子の部屋に突然現れ、「ゴクジョーだ」とか言い出すトレジャーハンター。変態以外の何者でもありません。よし、君はトリガー残念部隊第2号だ! 登場コンマ数秒で残念キャラへの直通便を手にしましたw 案の定ユナ、ドン引きです。

 「なぁんで逃げるのかなぁ~」と、自分の変態ぶりとデリカシーのなさに全く気づく気配のないトレジャーハンター。飛びかかったケンゴとアキトを軽くいなし、このシーンは割と好みですね。地球人の若者が経験豊富な宇宙人に軽―くあしらわれている画が痛快。イグニスがただ者ではないのもよく分かり、良い。なぜユナを狙うのかと問われ、イグニスはこう答えます。「俺は宇宙一のトレジャーハンター。銀河を股にかけ、ゴクジョーなものだけを手に入れる。」「火星開拓にまで乗り出したシズマ財団。そのお嬢様であるシズマユナ。君こそゴクジョーではないか」。あ、もうダメだこりゃw 残念男一直線だw

 火星開拓に乗り出した男の娘、をゴクジョーのお宝と豪語するトレジャーハンターの価値観はちょっとよく分からないのですが、トレジャーハンターとしてもどこかズレている残念キャラで押し通すつもりなのでしょうか、気になるところ。

 それで、イグニスのゴクジョー発言に対し、「そうね、わかってるじゃない」とまんざらでもないユナ。なんか、グレートのヒロインもこんな感じだった覚えがあります。まぁ、自分に自信があるのは良いことなのですが、なんといいますか、残念部隊第3号への切符が、早くも切られようとしていた!

 「ふざけるな、ユナはお前のゴクジョーじゃない」と割って入るアキト。「ユナは…」と言って口をつぐむアキト。こ、こいつ今、「ユナは俺のゴクジョーだ」って言おうとしたなぁ! 凄い、セリフ選びのセンスといい、ものすごく、残念集団だ(笑) まぁ、アキト君なんとか自分に歯止めをかけてくれたので良かったです。これで皆まで言ってたら残念部隊第3号確定演出でありました。

 突如現れた謎の男イグニスに対し、闇の三巨人最後の一人、ヒュドラムではないかと疑いの目を向けるシズマ氏。SNS等では、イグニスとヒュドラムを結びつけるのはやや早計というか、強引ではないかとの批判も見られましたが、新キャラ二体投入をスムーズに見せる流れとしては、発想自体は悪くないと思っています。

 ユナに本当のことを言わなくてもいいんですか?と尋ねるアキトに、「時が来れば私が話す」とシズマ氏。トリガー放送前に書いた記事でも述べましたが、シズマミツクニ氏、やたら沢山情報を持っていながら、なにがなんでも秘匿するという姿勢を貫いており、あまり褒められたものではない作劇。自分の娘のユナ(ユザレの器)が、トリガーと闇の三巨人の戦いにおいて重要な存在であることは重々分かっているはず。トリガーが復活し、闇の三巨人が暴れている現状で「時が来れば」なんて悠長なことを言っている場合ではありません。もう時は来てます、さっさと話してあげてほしい。

 マナカケンゴには彼がなぜ変身できたのかを伏せ、娘のユナには大事なことを全部伏せ、最も協力的なアキトにすら全情報は共有しておらず、隊員たちにはケンゴがトリガーであることや闇の三巨人に関する情報を完全に伏せ、とにかく伏せすぎ。特に最後に至っては、隊員たちの間に「トリガーが敵か味方か」という不毛な議論を誘発し、タツミセイヤがかなり飛び火を食らっています。上司からも信頼されず、部下からも罵倒され、視聴者からも個性がなくて忘れ去られる、あまりに可哀想すぎるぞ、タツミセイヤ。

 またシズマ氏がティガとどのような関連を持った人物なのか、ということも視聴者には完全に伏せられています。たしかに、物語が進むにつれて少しずつ真相が分かっていって、「そういうことだったのか!」となる話は沢山あります。しかし、そういったものは大抵、主人公らが自らの手で真相を解き明かしていくからこそ面白いのであって、「情報を出し渋っていた人が、製作陣の都合で急に喋る気になって、主人公がただただ教えてもらうだけの展開」が面白いはずがありません。ギャラファイはこのパターンでしたよね。結局アブソリュートタルタロスに野望を「丁寧に教えてもらう」だけで終わった作品でした。どうもシズマ氏もこのパターンになってしまいそうな匂いがプンプン漂っています。正直、ここから情報開示パートが面白くなる気が微塵もしないので、もし中盤まで出し渋って失敗するようであれば早めに教えておいていただきたい。現状、何の情報もないのでただただ虚無です。

↓トリガー放送直前記事はこちら

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  ケンゴ、アキト、ユナの前に現れるヒュドラム。デザイン元は、ヒュドラというよりかはほぼほぼキリエロイドであり、ヒュドラムだけなぜ元ネタへのリスペクトをなくしたのかは謎。アキトはゼットン火球で応戦しますが、ヒュドラムは高速移動しユナを連れ去ってしまいます。アキトはGPSから位置を割り出し、ユナを追いかけます。主人公、全然役立たずだ(笑)

 さて、連れ去られたユナに、「エタニティーコアの場所へ案内しろ」と迫るヒュドラム。しかしユナにはまったく何の話か分からないのでありました。「覚醒前か」と呟くヒュドラム。そこへ現れたのはトレジャーハンター、イグニス。ヒュドラムがイグニスでなかったことに驚き立ち上がるユナ。あ、あれれぇ~おかしいぞぉ~イグニスって「策士」じゃなかったっけ?アキトにはGPSで場所がバレ、イグニスには普通に場所がバレ、ユナは拘束せず椅子にただ座らせていただけなのであっさり逃げられ、あれ、本当にあなた策士?

 イグニスはどうやらヒュドラム(または闇の三巨人)と因縁がある様子。遅れてやって来たアキトがイグニスを撃とうとすると、ユナもといユザレが盾となり、「そうか負荷をかければ覚醒するのか!」と、ヒュドラムは喜び勇んでガゾートを召喚。

 トリガー直前スペシャルで最も私が残念に思ったのは、このガゾートであります。ティガを代表する怪獣の一体と言ってよいほど人気の高い怪獣なのですが、今回のガゾート、あまりに当時と見た目が異なっているんですよね。著作権などの関係でここに画像を掲載するのははばかられますが、読者の皆さんもご自身で「ティガのガゾート」と「トリガーのガゾート」を見比べてください。あまりに造形が違いすぎて、初見時は全く別の怪獣じゃないかと疑ったほどでした。

 ガゾート含めティガ怪獣がシャープな造形をしているというのは、トリガー直前記事でも述べました。特に顔の造形は見事で、小顔ながらも肉食動物らしい獰猛さが秀逸にデザインされています。また大きな肩幅もその特徴で、白と青の色合いのバランスも絶妙でありました。

 一方今回のガゾートは、顔の造形ももはや原形をとどめておらず、肩幅も狭すぎ、色合いもかなりチープでモッサリしたものになってしまいました。そもそも、アトラクション用のものなのか、スーツがクタクタで、とてもティガ登場時の良さとはかけ離れているものでした。昭和怪獣を出す時は、貴重な新規造形スーツの枠を割いてでも、現代版にアレンジされたしっかりしたスーツが作られている一方、今回のガゾートの、雑と言っても良いクタクタぶりを見ていると、やはり平成怪獣が不遇なのかなと思われても仕方がありません。

 仮にもティガをリスペクト作品と謳うなら、ティガ怪獣を少しくらいリスペクトしてもいいのではないでしょうか。また新規で発売されたガゾートのソフビも、色合いからして、ティガのものともトリガーのものとも違うよく分からないものになっており、放送されて既に1週間は経っていますが、個人的には未だにこれをガゾートと受け付けられていないです。正直、マルゥルの言葉をそっくりそのまま借りて、「普通のガゾートじゃねぇ」って感じですw

 ガゾートが「ギィヤァアアアアアアア」と叫んでいるのを聞いて、「トモダチ?何言ってんのこいつ」と言っているナナセヒマリに「何言ってんのこいつ」と言いたいのをグッとこらえて、そもそもこのシーンいらなかったですよねという話。25年前の作品の知識がなければ少しもわからないセリフを、別に言わせなくてもいいのに雑に入れ込む必要がどこにあったのか。結局劇中でなんの解答も示されていませんでしたし、セリフ選びのセンスがなさすぎると思います。

 それからやや個人的な価値観が入ってしまうのですが、作り手として、ガゾートを描け、と言われたときに真っ先に「トモダチって言わせるか」と普通ならないんじゃないかと思うんですよね。怪獣としての魅力は、セリフとはかけ離れた、どこか別のところにあるのではないかと思います。私はガゾートが「絶望」という二文字を最もよく体現する怪獣ではないか、と思っています。もちろんガゾートは、平成ラスボス怪獣陣ほどステータスが強いわけではありません。しかしガゾートが出てきた時の、「うわぁ、こいつかぁ…」という隊員らの絶望に満ちた表情が、自分には印象深い怪獣でありました。ガゾート=大切な人が喰われて死ぬ、というイメージがあって、大災害ではないが、個人に取っては絶望そのもの、みたいな印象があります。あくまで私の考えなので、人によって感じ方は違うかも知れませんが、そういう特撮の端々に見られる怪獣の表情を切り取る、というのが、怪獣を描くということのような気がしています。少なくとも「トモダチ」と言っただけでは、描いたことにはなりません。

 ガッツファルコンが縦横無尽に駆け巡るカットは、実に爽快。他の監督陣らがどのように魅力的に撮ってくれるかも、今後注目したいですね。地上形態が無機質な見た目過ぎて、前作Zのセブンガーほどの愛着が湧かない、というのは難点でありますが、うまく扱って欲しいところ。

 トリガーに変身しようとするケンゴに、何の文脈もなく「本当のスピードを見せてやれ」というセリフを吐くアキトが端から見ていてとても恥ずかしいw 別に誰かにスピードで負けたわけでもないのに、どうしてそんなセリフがでてくるのかは謎。にしてもこの時のアキトが非常に朗らかな表情をしていて、2話の心の変わり様はちょっと急すぎたとは思うものの、いい仲間ができてよかったね、ケンゴ。

 ケンゴは「ありがとう」と満面の笑みでキーを受け取り、丁寧にそれをホルダーにしまって、マルチタイプのキーを取り出します。ちょ、ちょっっと待ったぁ!

 え、キーを渡したアキトの気持ちはどうなるの!?折角新しいキーを開発したのに、「それはさておき、僕はマルチタイプの方が好きだから君のキーを試すのは後日ね」と軽くあしらわれたアキトがあまりに救われない! 前言撤回、アキト、こんなひどい奴に心を許しちゃだめだぁ!(笑) 友情の描写としては、0点の描き方。このシーンは、第3話の中でもダントツで酷かったシーンだと思います。

 そしてマナカケンゴ、さらっと「同僚の前で、未来を築く希望の光!ウルトラマントリガー!とか叫んじゃうヤバイ奴」になってしまいました(笑) ついでにそのダサい姿をイグニスにも見られてしまいました。なんというか、見ているこっちが恥ずかしいですw

 トリガーはガゾートと交戦。戦いのさなか、「こうなったら」とケンゴは新たなキーを取り出します。「こうなったら」って、どうなったらだよ(笑) マルチタイプで特に大苦戦したわけでもなく、普通に戦えていたはずなのに、スピードで負けたとかそういうのでも全くないのに、新アイテムに手を出すという、最も劇的さに欠けるパターンの新形態登場でありました。スカイタイプ登場をこうも粗雑に書く気だったのなら、なおさらもう初めからスカイタイプに変身していれば良かったじゃないかという話であり、わざわざいらぬ展開を挟んでまでズタズタにあしらわれたアキトが不憫でなりません。

 ガッツファルコンがガゾートからの攻撃を受けそうになり、そこへ盾となり助けに入るトリガー。先述の通りのテンプレのパッチワークで、トリガー援護の流れになっていきます。

 しかし、このシーンも大失敗しており、そもそも無人機なので、守ったところで全然劇的じゃないんですよね。たとえガゾートの攻撃を食らって大破したとしても、国の予算でまた一機作ればいいだけのこと。これまでの「ウルトラマンが戦闘機を守る」という定番の流れは、「ウルトラマンが命を助けてくれた」というところに特にヒーロー性が出てくるのであって、シーンとしての魅力は半減してしまいます。

 そもそもウルトラマンの戦闘機に無人機を投入するというのは反対です。無人機は、命をかけて人々を守る、という要素がかなり削がれます。一般人は命懸けで逃げるのに、守る側の防衛隊は全員安全な場所から攻撃しているという構図がヒーローものとしていかがなものかと思いますね。なにより戦いの臨場感がなくなるので絵面として盛り上がりに欠けます。

 「隊員が命をかけるより、遠隔操縦の方が部下に優しい職場じゃないか」という意見もあるかも知れませんが、そのせいでヒーローものとして面白味に欠けるのであれば本末転倒です。ヒーローものである以上、有人機の方が劇的になるのは当然のこと。そこをあえて無人機にするなら、よほどの力量と覚悟が必要だということを、案の定分かっていない作劇でありました。

 さて、ウルトラマントリガーを援護しろ!との隊長命令を聞いて、喜ぶ一同。「喜んで」と満面の笑みで答えた後、サクマテッシンの顔を見て、「じゃなかった、ラジャー」とまた満面の笑みで返すナナセヒマリ。サクマテッシンもなんだか嬉しそう。あれ、ナナセヒマリ、なんか「豹変キャラ」というよりかは、「ただの人懐こい良い人」じゃね?

 とここで振り返ってみると、第3話の時点で、登場人物のキャラが当初の設定や第2話のものともはや作品が違うんじゃないかレベルで異なっていることが判明。

 

□ナナセヒマリ:元の設定は、ガッツファルコン操縦時、豹変キャラ→ただの人懐こい良い人

□サクマテッシン:第2話では、会話の通じない筋肉バカ→第3話では、隊員たちと和気藹々と話す、ちゃんと会話ができる人

□マルゥル:元の設定では、毒舌キャラ→毒舌吐いたことあったっけ?

タツミセイヤ:元の設定では、老若男女、地球人か宇宙人かも問わず、いかなる人物をもまとめることのできる、厳しさと優しさを兼ね備えた理想的な隊長。→上司からは大事なことを何にも教えて貰えず、部下からは悪態をつかれ、上層部との軋轢に悩み、記者会見でも隊員紹介でもパッとしないがために視聴者に忘れ去られかけた残念男。

□ヒジリアキト:第2話では、悪態をつく同僚→粗雑に扱われても気にしない、ケンゴ大好き人間。

 

 ついこの前まで「毒舌キャラが3人いる防衛隊とか嫌だ」とか言っていましたが、気づけば3人とも丸くなっていましたし、とても本人らにとっては居心地の良い職場環境に変化していました(隊長を除く)。当初の設定と全く違う作品に変貌した結果、巡り巡って、実にテンプレなウルトラマンらしい組織に落ち着いたのでありましたとさ。当初の設定とはあまりにかけ離れており、それで良かったのか、みたいなところはありますがw

 ちなみに、ガッツセレクトがテンプレ組織へと変わっていった裏で、トリガー残念部隊は続々増えていっています。そして肝心の主人公はただ「スマイルスマイル」「未来を築く希望の光!」しか言わないやべー奴のままで、先行きがとても心配で、楽しみです(苦笑)。

 ところでガゾートとの空中戦闘、なぜガゾートは空中に静止したままなんでしょうか。はっきり言って、かなりダサいです。前作ウルトラマンZ第5話に登場したペギラも、翼も動かさず空中に静止していましたが、なぜそのダサい格好で戦わせようと思ったのか。そもそもガゾートってこんな風に飛びましたっけ? 身体を前傾にして、エイのように飛んでいる姿の方が印象深いのですが。ちなみに噂ですが当時の飛行形態の人形は残っているとのこと。じゃあ使えよって話ですよねw 今回のガゾートは、造形も色もソフビも飛び方も描写も、ことごとく微妙でありました。

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 先述の通り、武器の玩具を売りたいがためか、トリガーの必殺技をあえて弱体化して、武器で怪獣を倒すパターンをしたのち、ヒュドラム登場。スピード特化のトリガーが、スピードであっさりヒュドラムに負けてしまいます。メインヴィランとしてヒュドラムは面目を保てたものの、トリガーの新形態お披露目回としてはダメダメ。新形態の魅力を、初登場回から削いでどうする。

 ナースデッセイ号から街ごと爆破レベルの火気が浴びせられ、吹っ飛ぶヒュドラム。レーザーが放たれ、地面が爆発して、その後にヒュドラムが吹っ飛んでいるので、たぶんサクマテッシン、標準外しちゃってますw 防衛隊が率先して街ごと爆破とは、ヤバイ組織だ。

 防衛隊のぶっ飛びぶりについて行けなくなったヒュドラムがブチ切れ、カルミラとダーゴンに連れて帰られます。「アンタが切れたらこの星が滅ぶ」という発言から、闇の三巨人はあくまでエタニティーコアなるものを手に入れるまで、星を壊してはいけないという考えのよう。第1話や第2話の暴れっぷりはあえて力を抑えていたということで、メインヴィランとしての格をなんとか保っ、たかのように思われましたが、別にそれとは関係なくトリガーは早めに潰していても問題ないので、やはり新人ウルトラマンに負けたという事実は変わりません。やっぱり君達も、トリガー残念部隊なのか。

 また、今回でヒュドラムは完全に、策士というか、策を練るのが苦手なタイプのヘタレ系の敵になっちゃいましたね笑 他の二人より100年早く目覚めていたのに何もしていないっていうのがもう、策士として駄目駄目すぎます。闇の三巨人のテーマが、聞いているうちに愉快なマーチに聞こえてきて、なんというか闇の三巨人が急にドロンボーみたいなコミカル系に見えてきました。上手くハマれば、それなりに面白い敵になる……かも?

 ということで、トリガー第3話ザックリ感想でした。第1話、第2話に比べ明らかに分量が増えていることからも分かるように、まったくもって第1話や第2話に比べてマシとか全然そんなことはないです。口が裂けても絶賛とかできないですね、自分は。

 なんと文字数にして1万字近い記事になりましたが、これでも全然書き足りません。ちゃんと書こうと思えばこの2、3倍には記事が膨れ上がります。突っ込みどころが多すぎて、ちょっと、しんどいですw とはいえ、最近読者の皆さんに沢山の反響をいただき、温かいメッセージの数々をいただいて、かなり勇気づけられています。カロリー消費が激しいですが、なんとかトリガー感想、連載していけたらと思います。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう! igomasでした!

ウルトラマンにおける怪獣描写について

 ウルトラマントリガー第3話感想記事を書いていた際、補論として「ウルトラマンにおける怪獣描写について」というのを書いたのですが、これがなかなか思っていた以上に根深い問題で、とてもミニコーナーで扱える文章量ではなかったので、一つの記事としてここに掲載しておきます。

 怪獣描写が、いかに大事であるかご理解いただけると幸いです。

 

 

 第2話から続く、「怪獣をどれだけ丁寧に描写すべきか」という議論で、Twitterでも様々な意見が飛び交っていました。それらの意見を大きくまとめると、①怪獣中心で物語を展開すべき、ウルトラマンは最後の取り纏め役でしかなく、主役はあくまで怪獣。②ヒーローものというものは、主人公に魅力があるのはもちろん、悪役にも魅力があった方が良い。対峙する敵が魅力的なほど、主役もまた魅力が増す。③ウルトラマンが主役なのだから、怪獣は軽んじても良い。の3タイプに分かれるようです。

 「映画館でしか見ることの出来なかった怪獣特撮を、毎週テレビで見られるように」というウルトラシリーズの創始理念からすれば、かなり怪獣を重んじるべき、と私は考えています。怪獣という存在は、その殆どが50mを越える体長を持っています。ただ存在するだけ、暴れているだけで町一つが簡単に消し飛ぶほどの脅威。それが怪獣なのです。また多くの怪獣はこれらに加え特殊能力を備えており、その巨体も相まってあっという間に地球を破壊できてしまうような怪獣も、シリーズには多く登場しています。ちょっと登場して倒されるだけの存在、では収まりきらない脅威が、怪獣なのです。どんなに弱い怪獣であっても、一歩作戦を間違えればビルがどんどん崩れて大災害になってしまう存在。だからこそ、隊員らは毎度細心の注意を払い、命がけで対処しなければならない。これが、「怪獣」が仮面ライダーの敵「怪人」と一線を画す点です。

 それだけの脅威を描いておきながら、怪獣の描写をすることを軽んじていては、何のためのウルトラマンだ、という話です。怪獣を撮らないなら、それはもはやウルトラ作品ではないとさえ言えるかも知れません。そういう意味では、私は①寄りの②の立場と言えましょう。

 怪獣に焦点を当てて物語を展開する①のパターンには、多数のメリットがあります。文字通り異質な存在である「怪獣」が現れ、その生態に防衛隊が迫る前半。出生の秘密や生態を解明し、対策を練る中で、着々と怪獣の魅力を上げる中盤。怪獣との戦いでそれを実践し、ウルトラマンとの共闘などもありつつ強敵を打ち倒す終盤。これだけで、ヒーローものとして非の打ち所のない魅力ある作品が作られます。また、前半・中盤・終盤のどこかでキャラの掘り下げを上手く入れさえすれば、それはもう立派な「プロの完成品」へと変貌します。正直、①のパターンが完璧なフォーマットなんですよね。これに乗っ取れば、脅威となる怪獣、対処する防衛隊、怪獣と対峙するウルトラマン、どのキャラの魅力も高まりますし、作品に何の破綻も出てきません。

 しかし、ものを作る人間とはすべからくこれまでのフォーマットを嫌うもの。②くらいの考えで抑えて、自分のやりたい縦軸展開などと絡めてく、というのも一つの手なのでしょう。もちろんのこと、①で完璧に出来ていたフォーマットをあえて崩すわけですから、それなりの力量が求められますし、上級テクニックといってよいでしょう。

 では、上級テクニックとは、どのくらい高度な領域なのでしょうか。これがなかなか深い問題なのです。

 ②で紹介された、「悪役の魅力があるほど、主人公の魅力も増す」というのは、まさに私が常日頃言っている悪役論に他なりません。折角ですのでここで、悪役とは何なのかについて、説明しておきたいと思います。

 そもそも「物語」とはなんでしょうか。今日こんなことがありました、とか、ただただボーッと生きてましたとか、そんなものは物語ではありません。主人公の精神的な成長、それこそが物語の真髄です。登場人物が、様々な困難や苦難を乗り越え精神的に強くなっていく。これはすべての物語について言えることです。

 ところで、物語の主人公が精神的に成長するためには、そのきっかけとなるものが必要です。それは、先述の通り苦難や困難であります。我々が現実世界で「精神的に成長する」ときもそうであるはずです。苦難や困難とは、例えば治療の難しい病気にかかるとか、必死になってやる受験勉強とか、引き裂かれた恋とか、嫌な上司が嫌味を言ってくることとか、様々です。

 例えば、治療の難しい病気にかかった例。死を目前にして初めてわかる命の大切さ。自分がいかに人生を無為に生きてきたかを振り返り、また自分を心配してくれる多くの人との交流の中で、どれだけ自分が恵まれていたかを理解していったりするわけです。自分を見つめ直し、他者との関係も見つめ直す。そうして精神的に成長していく。

 例えば、引き裂かれた恋の例。家の方針や社会情勢により、結ばれない二人が、愛を深めあいながら、家や社会の束縛から解き放たれようと立ち向かっていく。そのためには、他者を納得させる説得力だったり、社会へと挑戦する勇気だったりが必要になってきます。こうして二人は、精神的に成長していきます。

 例えば、嫌な上司が嫌味を言ってくる例。無理難題な命令に断固拒否し、上司を打ち倒す。上司の言いなりだった弱い自分から強い自分へ、成長する。

 精神的な成長を描くために、もっとも都合が良いのが、悪役を出すということ。上に3例挙げましたが、病気や社会情勢という概念的なものよりは、嫌な上司という具体的な一個人が敵である方が、対立構図がシンプルで見やすくなります。作り手も描きやすく、視聴者にもわかりやすい。悪役を描いた方がよほど楽なので、多くの作り手はこの手法を好みます。

 こういう場合には大抵、主人公と敵を鏡あわせのように対立させると、より構図が見えやすくなります。例えば、部下を蔑ろに扱う残忍な、しかし強力な一匹狼の敵を倒すため、主人公は仲間との絆で対抗する。主人公は仲間と協力することの大切さを学び、精神的に成長する。一人では到底倒せなかった敵を皆で倒すことで、一匹狼の敵と主人公との対比が効いてきます。

 例えば、多くの人間を守るためには多少の犠牲はやむなしとして殺戮を行う敵に対し、どんな人も救ってやるぞと対峙する主人公。主人公はここで、敵が不可能と思っていた「二兎追って二兎得る」というのを実行に移せるだけの精神的な成長をすることになるわけです。やはり悪役一個人がいると、構図が単純化するというのがおわかりいただけたかと思います。

 しかしここで抑えておきたいのは、悪役はあくまで作品を彩るスパイスだということ。悪役とは本来、いなくてもいいのです。上の例なら、病気や社会情勢といった概念的、抽象的なものでも、十分主人公を精神的に成長させる要因たり得ます。悪役なしに話を進められるのであれば全く問題はないのです。しかし製作陣は、あえて悪役を出しているのです。別に出さなくてもいい悪役をあえて、物語の単純化のために出すのです。そのあえて出した悪役に魅力がないなら、作り手としては全くダメです。

 なら最初から悪役を出さなければいい。悪役なんて使わず、もっと上手く精神的な成長を示すやり方を、先人たちは開拓してきました。先人に並び、先人を越えるつもりがあるのなら、当然の如く悪役はしっかり描かなければならないでしょう。だから、悪役を描かない、ということはありえません。怪獣という大きな脅威を描くのならなおさらです。

 そんな無理なオーダーされても答えられないよ、と並の監督なら思うでしょう。だったら①のフォーマットをやればいいのです。①のやり方に従うだけで、作品が遜色ないものに仕上がるのですから、これほどありがたい話はありません。なのにあえてフォーマットを崩して②のパターンで撮るというのなら、よほどの覚悟と力量が必要だということはご理解いただけたでしょうか。

 現在の円谷製作陣は、どうも③側の人が数人いらっしゃる気がしてなりません。今までの話からも分かるとおり、③のパターンは、正直に申し上げると一種の「逃げ」であり「甘え」です。①の時点で既に、ウルトラマン、防衛隊、怪獣そのすべてに魅力を与えるだけのフォーマットが完成されています。それを避け、②のように自分なりに描ききろうという努力もせず、ただただプロ意識のないシロモノを作ってしまう。そうして出来たシロモノは、もはや物語ですらない別の何かになってしまいます。

 また、③の考えを持ってしまうと、たちまち負のスパイラルに直面します。一度怪獣は別に描写甘めでいいか、と逃げてしまうと、次第にそれが楽になってきます。人は楽な方へと流れます。別に怪獣を軽んじたっていいのなら、怪獣のスーツだって使い回しで良い。人気のある怪獣のスーツが残っているから使い回せば良い。新規怪獣は少なめでもいい。そうしてより一層、「怪獣の出生・生態にじっくりフォーカスし、悪役を魅力的に描く」ということを忘れ、気づいてみれば後世に胸を張って残せるような「怪獣」という大事な大事な財産を残せないまま風化していく、なんてことになりかねません。

 それに、こう何度もシリーズをまたいで同じ怪獣が出てきては(現にグビラなどはここ10年で6回出てきている)、似たような怪獣を使い回して、戦うウルトラマンの方が変わるだけでしかなく、そのウルトラマンの魅力というのは大幅に激減します。それはもはや、新作ウルトラマンと言っていいのでしょうか? 毎年変身アイテムとウルトラマンだけが変わるなら、それは過去作品の再放送と何が違うのでしょう? ただの販促CMでしかないのではないでしょうか?

 ということで結論、物語を作ろうとするのなら、①か②以外あり得ない。③の考えで作ると、それすなわち物語の放棄、ただの販促CM止まり。これから円谷がどのような推移をたどっていくのかは分かりませんが、この点だけは注意深く観察していきたいところです。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ウルトラマントリガー第2話 こんな防衛隊は嫌だ

 皆さんこんにちは!igomasです。今回も、ウルトラマントリガー感想、やっていきましょう!第2話は、ついに主人公マナカケンゴが地球へやってきます。今作の防衛隊、ガッツセレクトが紹介され、隊員たちとの絡みも見られた第2話。主人公が初めて主要人物らと交流を持つ回、果たして上手くいったのか、見ていきたいと思います!

↓第1話の感想記事はこちらから

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今回のピックアップ!

 さて、感想に入る前に、今週もこのコーナーのお時間です!TwitterなどのSNSで多く呟かれた感想を紹介するコーナー、今回のピックアップ!今週最も多く見られた意見は、こちらではないでしょうか?

 

・ギマイラの描き方が雑

 どこのトリガー感想を見ても、この批判が大半を占めていましたね(笑) これまで強敵として描かれてきたギマイラが、ほとんど描写もなくあっさり負けてしまったことに対し、怪獣に対する愛が足りていない、とか、怪獣のことを全く考えず、ヒーローだけ考えて製作している、とか、かなり辛口な批判が書かれていた印象です。

 巷ではこのように数々の批判を浴びたトリガー2話ですが、正直言って私自身は、今回のギマイラの描き方は、抜きん出て非難されるようなものだったとは思っていません。そもそもこの批判には「第2話の怪獣はギマイラのはずなのに」といった前提をもとにした意見が多いのですが、第2話の怪獣は、誰がどう見てもダーゴンであることは明らかです。むしろギマイラはその前座にあたる怪獣と言えましょう。前作Zでいうところの、第三話のギガスポジションと考えると分かりよいでしょうか。まぁ物語に要るか要らないかで言えば、別に登場させる必要はなかったのでしょうが、巷で言われているように「削るべきだ」とまでは思いませんでした。
 とはいえ、80を苦戦させたあのギマイラが、ポッと出の前座として扱われ、しかも劇中でただのサンドバッグ状態になっていたのは事実ですから、確かに不満に思う声が上がるのも無理はありません。しかし、ウルトラマンの怪獣に魅力が足りていなかったり、過去怪獣にリスペクトがなかったりするのは何も今に始まった話ではありません。ここ10年はずっとそうです。トリガー2話だけ槍玉にあげられるのは、少し違う気がしているというのが率直な意見です。今回の一件で、過去怪獣の扱いに疑問を抱いた方は、ぜひニュージェネレーションの怪獣をじっくり見返していって見て下さい。思いの外粗雑に扱われてしまった怪獣が多いはずです。この機会に色々考えてみるのも、良いかもしれませんね。

 ということで、今回のピックアップに挙げさせていただいた上の意見は、ちょっと的外れかな、というのが私の感想です。それでは、第2話見ていきましょう!

 

《第2話》

 冒頭、ケンゴの母親が、ケンゴが地球へ行くという決断を後押しする回想のカット。「いつか、こんな日が来ることは分かっていたわ。母親の勘ってやつよ」とケンゴを温かい目で見守る母親。一見良さげなシーンに見えますが、母親の勘だけで「マナカケンゴが光の巨人トリガーに変身し地球へ向かう気がしていた」ということまで分かるのはさすがに無理があるので、まぁ恐らくはマナカケンゴの出生にまつわる秘密が後日明かされるのだと思われます。

 ちなみに、母親とケンゴとの会話の中で、母親が「これはあなたの持って生まれた運命」という爆弾発言を残しているのが少々心配。先日、ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀で、もしかすると坂本監督は、生命の善悪というのは生まれつき遺伝子レベル決まっている、みたいな考えの持ち主ではないかということを述べたかと思います。「あなたは良いことをするために生まれたのだから良いことをしなさい」という半ば強制じみた発言であり、本人の人格を他者が決めることにもなりかねないので、こういうセリフは避けておきたいところ。まぁこのあたり私自身、「運命」とかいう重要なワードは、安売りすることなくここぞという時に台詞に入れるべきだという考えがあるので、余計に細かく反応してしまっている部分はあるとは思いますが。

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  OP終わって、マナカケンゴはTPUへ。そこで、ナースデッセイ号を見て驚愕します。この驚きようを見るに、どうもナースデッセイ号を見るのが初見っぽいんですよね。前回の記者会見のシーンで薄々感じていましたが、やはりナースデッセイ号やガッツファルコンの映像は、実際のテレビ視聴者に対してのみ見せられたのではないかと思われます。つまり記者会見ではどんな戦闘艇かの映像もないまま、隊長のタツミセイヤがただただドヤ顔で会見していただけの可能性がかなり高く、やはり残念ムーブか、タツミセイヤ(詳しくは前回の感想記事をご参照ください)。
 さて、第1話ではあまり触れませんでしたが、主人公マナカケンゴの口癖「スマイルスマイル」の不自然さについて、少し思ったことを書いてみます。そもそもこの「スマイルスマイル」、もともとは製作陣の間で、笑う門には福来たる的な意味合いで使おうという趣旨だったのだと思われます。嫌なことがあっても、悲しいことがあっても、笑顔でいさえすれば福はやって来る。だから多少の困難にはめげずに立ち向かっていき、笑顔を絶やさないでいよう、というわけです。

 しかし、本当に辛い時、悲しい時は、そうは言ってられません。心の底から辛いと思っているのに、その感情を押し殺してまで笑うのはむしろ逆効果で、本人の心の健康にも悪いでしょう。本当に辛いときは、泣きたいだけ泣けば良い、悲しいと、辛いと言えばいい。自分の感情を出し切ったその先には、きっと笑顔になれる明日が待っているから、みたいな考え方もあるはずです。

 しかしこの主人公を見ていると、なりふり構わずまわりに笑顔を強制するような人物に見えてしまいます。どんな時も絶やさず笑顔を、を自己にも他者にも強制するというのが、とても不安。笑っていられるか!みたいな本当に辛い状況で「スマイルスマイル」とか言い始めたらそれはむしろ周りの人々にとって害でしかありません。
 今までの主人公の中でも、のっけから自分の正体を周りに聞こえるくらい大きな声で暴露しようとするなど、あまりものを考えないで発言しているように見受けられます。口癖である「スマイル、スマイル」も、あまり状況を考えず、笑顔じゃない人を見たら取り敢えず言うくらいの感覚なのではないでしょうか。そういった点でも、主人公がある程度の常識を兼ね備えているとは到底思えず、たぶんこれまでの人生でも見境のない「スマイルスマイル」で幾人かの人生を狂わせている気がします(笑) 今後の彼の人生が非常に心配。

 案の定、ヒジリアキトに「スマイルスマイル」と言って早速怒りを買うケンゴ。初対面の人に「顔怖いよ」とか言ったらそりゃ嫌われます。「ウザい」と言われても仕方ありません。
 今回は、アキト含め防衛隊の面々が一人ずつ紹介されてゆくのですが、ヒジリアキト、ナナセヒマリ、マルゥルと、なんと口が悪い担当が3人もいます。こんなギスギスした組織で働きたくないよw 毒舌キャラ3人の防衛隊って、いやはやほんと酷い(笑)
 マナカケンゴは、陽気な先輩サクマテッシンに「皆を笑顔にしたいのにアキトが笑っていない」と発言。この人は全員笑顔じゃないと気が済まないのかw 皆がうつむき加減の組織は嫌ですが、皆が無理に表情筋上げてニコニコ笑っている組織もそれはそれでかなり嫌です(笑)

 で、そのちょっとピント外れな質問に「世の中のすべての悩みはな、筋トレすれば解決するんだよ」というさらにピント外れな解答をするサクマテッシン。あぁこの人、なんの話しても筋肉の話しかしてこないんだろうなぁ(空虚な笑み)。なんでも筋肉と絡めてくる、とかいう話ではなく、もはや会話が一つも成立していないレベル。筋肉好きというより、もはやただの馬鹿という印象が目立ちます。こんな人に命を預けたいとは思えません。こんな防衛隊で大丈夫か? 非常に不安。

 そして、前回残念ムーブで登場したタツミセイヤ。今回は「あれ、いたっけ?」レベルで存在感が薄かったですね。サクマテッシンに隊員紹介という役目を奪われ、ほぼほぼ活躍の場がなかった哀れな隊長。他のキャラクターが、アニメのそれを思わせるほど誇張しすぎた性格になっている中、一人だけあまりに普通なので、存在感が早くも消失しかけています。なんとか今後頑張って欲しいですね。
 さて、ダサい格好で突き刺さっている格好を、カルミラが復活させます。ここで、カルミラは3000万年封印されていたことが発覚します。つまりカルミラ、封印されてから3000万年間宇宙の岩にぶつからなかったということであり、す、すごい、すごい脚本だぁw
 地球では、吸血怪獣ギマイラが登場。ガッツファルコンが出撃します。とここで、ナナセヒマリの「普段はクールビューティーだが、操縦席に座ると性格が豹変する」というキャラが初披露なのですが、うーん、微妙(笑) やはりハイテンションにしては小さく収まっているというか、まぁ豹変ぶりがイマイチでしたね。というかそれ以前にえぇっ!?と思ってしまったのが、ガッツファルコンが初陣であるということ。これまで何回かガッツファルコンで怪獣退治をするうちに、楽しさに目覚めどんどんハイテンションになっていった、とかならまだ分かるのですが、初陣からそのテンションの高さはさすがに引いてしまいますw
 というかそもそもこれまでの様々な怪獣災害に対してガッツファルコンすら出撃していなかったということになるわけで、怪獣が暴れることに政府がいかに無関心であったか窺えます。こんな地球に住みたくありませんw

 ガッツファルコンとギマイラの戦闘は、かなり見やすいものになっていましたね。カメラの動作はほとんどズームのみで、カメラ自体がグルグル回っていたわけではありません。そのこともあってか、第1話の特撮ほど酔うこともありませんでした。
 避難誘導する中で、そうだトリガーに変身だ!となったマナカケンゴ。隊員たちに訝しがられながらも、隠れてトリガーに変身。いやはや、変身までは見られなくて本当に良かったです。新たに入隊した「スマイルスマイル」と連呼してくる隊員が、人を誘導せず物陰に隠れて「未来を築く希望の光、ウルトラマントリガー」とか叫んだ日にはもう、ドン引き必須ですw

 トリガーが現れてからのギマイラは、ほぼサンドバッグ状態でしたね。ウルトラマンになりたての初心者に一方的に倒されるギマイラというのは、確かに批判したくもなるのかな、とは思います。あっさり倒されたギマイラ。そこへ、闇の巨人二人目、ダーゴンが降り立ち、トリガーに挑んできます。「卑怯な戦い方を嫌う」という設定のダーゴンが、初戦にして既にギマイラとの戦闘で弱っているトリガーに追い討ちを仕掛けるという、それでいいのかみたいな無茶苦茶な展開ののち、トリガーは消えてしまいます。

 個人的には、闇の三巨人の中ではデザインは結構好きではあり、トリガーをビルに押しつける描写などは好きなのですが、こうものっけから設定と違うキャラで来られるとさすがに困惑してしまいますね(笑)

 負傷したマナカケンゴに、「なんだあの無様な戦いは」と掴みかかるヒジリアキト。アキトはユナを守るために、光の巨人になろうと変身アイテムを作ったと豪語するのですが、アキト、超個人的な理由で光の巨人になろうとしていた!あまりに動機が利己的すぎて、これに関しては「スマイルスマイル」言っているマナカケンゴの方がまだまともという意味不明な事態に。こんな人に自分の命を預けたくはありません(苦笑)

 「卑劣な戦い方を嫌う」という設定をほぼ無視じて、さらにトリガーに追い討ちをかけるダーゴンw そして初登場にしてエネルギー切れのガッツファルコン。こんなことで地球を守る気でいるのか地球防衛隊。こんな人たちに命を預けなくないぞガッツセレクトw
 さて、トリガーはパワータイプへと変化。ここのタイプチェンジは純粋に良かったですね。一度色だけ変わるというティガオマージュをしっかり挟んでからの、パワータイプへの変化という二段階変化。やはり色だけ変わるというのがなければもはやティガでも何でもないので、ここの再現をしっかりしてくれているのはありがたいところ。
 さて、タイプチェンジをしたトリガーに驚くガッツセレクト。「凄い、色が変わった」と、完全に外野というか、野次馬な防衛隊なのですが…う、ううむ、ほんとにほんとに、大丈夫か? さも「別に今回ガッツファルコン飛ばしたし良いよね」と言わんばかりに開き直っているのですが、戦闘機が一機しかなくしかもその一機が早くもエネルギー切れで使い物にならないというのは、あまりに楽観的すぎます。もうちょっと、まともであれ、防衛隊。
 特撮は良さげ。ビル破壊も惜しみなく、カメラは動きますが、何をやっているか分からない、とまではならないちょうど良い塩梅の画角の動かし方でありました。しかし一点どうにも気になるのが、必殺技のデラシウム光流。光線を撃った後、当たる描写もなく敵が倒れるというのはかなり違和感があります。例えて言うならウルトラマンショーを見ている気分と言いますか、ともかくテレビでこの描写は冷めてしまいますし、せめて光線の行方を示すだとか、当たった演出くらいはして欲しいところ。
 さて、直撃したのかしていないのかよく分からないデラシウム光流に吹き飛ばされたダーゴンは、浅めの水場へ落ちます。実際、水の底に背中が明らかについていますからね。で、次のカット……

 水、深すぎるだろっ!(笑)

 街のど真ん中に突如こんな深い海底があるとか、この地球、ほんとヤバイですw 水中での戦闘の様子を見るに少なくとも水深100mくらいはありそうですもんね。水中での戦いがやりたかったとはいえちょっとやり過ぎでは?と思ってしまいましたw

 最終的に、今回もサークルアームズでトドメを刺し、トリガーはダーゴンを退散させるのでした。またもレギュラー悪役が冒頭で負けているのですが、メインヴィラン、大丈夫かな、とかなり不安。

 最後にナースデッセイ号が飛び立ち、次回に続くで終わるのですが、ちょっ、ちょっと待った! そのエネルギーあるならガッツファルコン飛ばせよ! たった1話でガッツファルコンのエネルギー切れを起こすような組織が、基地を離れて常にナースデッセイ号を飛ばし続けておく意味が、現状全く見いだせなくて困惑。絵的にいい感じ、という雑な理由で飛ばしたのかもしれませんが、完全に裏目だと思います。

 ということで、トリガー雑感第2話でした。えぇ、「雑感」ですw しっかりトリガーについて触れようと思うと、ほんとこの2,3倍の文章量になってしまいます。それくらい、ちょっと今作、ヤバい作品ではありますね。まぁなんとか投稿できる範囲で投稿していきたいですね(笑)

 はっきり言って、第2話の掴みの話としては大失敗だったのではないかと思われます。現状ガッツセレクトで、命を預けたいと思えるキャラが一人もいないというのは、本当にまずい。これから、隊員たちのキャラが良いものになっていくのを、期待しています。特撮面は、1話に比べてかなり見やすいものになっていましたから、今後もどんどん見やすく面白いものになっていくと良いですね。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ロキとギャラファイ、比べてみた

 皆さんこんにちは!igomasと申します。先日、マーベルシネマティックユニバース略してMCUの最新作、ドラマ『ロキ』が最終回を迎えました。私自身、マーベルのファンということもあり、MCUは全作品チェックしているので、今作も当然の如くチェックしておりました。せっかくなので総括記事を書いてみたいと思います。本ブログでMCUを扱うのは何気に初でしょうか。

 

*注:これ以降はMCUドラマ『ロキ』のネタバレを含みます。『ロキ』未視聴の方は、まずDisney+で全話見てから読むことを強くオススメします。MCUってそもそも何?と思った方は、アイアンマンやアベンジャーズなどを見てから、ドラマを見ることをオススメします。

 

 さて、今回私がロキを本ブログで扱おうと思ったのには訳があります。というのも今作、ウルトラマンの新作である『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』と非常に比べがいがあるんですよね。『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』については、Chapterごとに記事をまとめてありますので、ぜひ読んでみて下さい。

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 『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』(略してギャラファイ)と『ロキ』には非常に似通った点があります。中でもかなり似ているな、と思えるのが以下の二点。

 

・どちらも『通常あるべき時間軸を離れた存在』が登場する。

《ギャラファイ》

 アブソリュートタルタロスなる人物が、過去へ行き、過去を改変。通常あるべき人生から道を外した『平行同位体』なる存在を生み出し、彼ら『平行同位体』を引き連れ光の国に攻撃を仕掛けてくる、という物語。

《ロキ》

 通常あるべきタイムラインから道を外した存在『変異体』を剪定する謎の組織TVA。彼らに捕らえられた『変異体』のロキは、自らが生き残るため、そして他の『変異体』を救うため、TVAに立ち向かう、という物語。

 

・完結しない

《ギャラファイ》

 アブソリュートタルタロスが人質をとる。光の国がピンチになって終わる。そして最後に続編製作発表がなされる。

《ロキ》

 恐るべき敵、カーンがTVAを一瞬のうちに掌握する。全宇宙がピンチになって終わる。そして最後に続編製作発表がなされる。

 

 以上を見ても、この2作品がとても似通っているのはおわかりでしょう。一応補足しておきますと、これは何もロキがギャラファイをパクったわけでは決してありません。むしろギャラファイがロキ(というかMCUそのもの)を丸パクリしたという点だけはご承知下さい(笑)

 まぁそんなわけで、ギャラファイもかなり物議をかもしましたが、今作ロキも、その結末は賛否両論。色々な意見が飛び交っています。かくいう私は、ギャラファイ完結時にはかなり激怒しましたし、未だにギャラファイはひどいシロモノだったと思っています。

 そんな私は、今作ロキをどう思っているかと言われれば、案外良い作品だったんじゃないかな、と思っています。もちろん、手放しに褒められる作品かと言われればそうではありませんが、しかしギャラファイに比べれば差は歴然。ロキはしっかりと一つの作品として成立していた、と私は考えています。

 今回は、私がなぜギャラファイを否定していながら、作品の構造としては似ているロキを推すのか、について話していけたらと思っています。

 

 まず、「なぜロキとギャラファイはどちらも、『通常あるべき時間軸を離れた存在』を取り扱っている作品なのに、両者で評価に差が出るのか」についてお答えしていきたいと思います。

 それは、至極簡単な話で、製作陣が設定とどれだけ向き合ったかの差であります。本来の時間軸からかけ離れた存在が、元の宇宙にどれだけの影響を及ぼすのか、どれだけの脅威になりうるのか、という点を、ロキは実に慎重に描いてきました。

 ロキという作品において、『変異体』を除去しないことによる損害は甚大です。『変異体』の存在は、新たな宇宙を生み出し、宇宙間で存亡を駆けた大戦争へと発展します。現に最終回にて、ロキは宇宙の分岐を無数に生み出してしまい、宇宙存亡の危機に陥ってしまいます。無数のカーンがマルチバースに溢れ出し、そのうち一体は一瞬のうちにTVAという組織を掌握してしまったのです。ロキは、『変異体』一人発生するということがいかに重大な問題か、ということに真摯に向き合っていました。

 翻ってギャラファイ。アブソリュートタルタロスは過去へ行き、ベリアルやトレギアの人生を変えてしまいました。そしてベリアル・トレギアを引き連れ現代に帰ってきます。このとき、アブソリュートタルタロスの向かった過去の世界からは、文字通りベリアルやトレギアの存在が一部抹消されたことになります。タルタロスの行った世界では、第一次ベリアルの乱や、タイガとトレギアの戦いなど、起こっていないことになるわけです。ゼロが活躍することも、ジードが生まれることもなかったはずなのです。タルタロスの通った宇宙というのは混沌に包まれるはずであり、『人(ベリアル)が一人いなくなった』というレベルの問題ではないのです。宇宙がまるごと作り替えられてしまったと言ってもいいくらい、大惨事なはずなのです。しかし今作、そういった問題には全く触れていません。風呂敷を広げるだけ広げて何の抑えもしていないのが、ギャラファイであります。結局ギャラファイは、過去改変、宇宙変革という、決してテキトーに描いてはいけないこのテーマを扱っていながら、全くその設定を活かしきれずに終わってしまいました。そもそもアブソリュートタルタロスが劇中通してやったことといえば「ユリアンを人質にとった」だけ。そんなこと、過去に行かなくたってできます。今作における『平行同位体』の重要性はゼロと言っていいでしょう。重要なテーマを扱っておきながら、描き方は実に杜撰であったといえます。

 また、『変異体』であるロキと、『平行同位体』であるベリアル・トレギアとでは、描写もかなり異なるということも抑えておきたいですね。どちらも、「本来自分が歩んでいたはずの未来」を見ることになるのですが、その過程が両者では全く異なります。

 ロキは、全編通してあくまで、自分の人生は自分で決めるというスタンスを取っており、実際彼は、自分の意思で自分の未来の映像を見ています。彼は自分でTVAの機械を動かし、自分の見たいだけ、じっくりと、自分の人生を見ていっていました。そして、TVAの言っていたことに嘘はないのだと確信するとともに、精神的に大きな成長を遂げるのです。

 一方でベリアル・トレギアは、突然干渉してきたアブソリュートタルタロスから、強制的に自分の未来の姿を見せられます。それを見て、全く疑うこともなく、二人はホイホイタルタロスについて行くのです。それからのベリアル・トレギアは、まるでタルタロスに従順な犬の如く、言われるがままに従う存在に成り下がります。ギャラファイのベリアル・トレギアは、絶えず他者の意思で動く傀儡と化しており、全くキャラに魅力がなくなってしまっています。折角の『平行同位体』という、調理次第で面白くなりそうな素材が、没個性的になってしまったのです。

 『変異体』と『平行同位体』とで、キャラの描写にも大きな違いがあったことが、理解いただけたかと思います。

 

 次に、「どちらも話の途中で完結してしまったじゃないか」という点。一見納得してしまいそうな意見ですが、少し考えてみれば分かるはず。ロキとギャラファイとでは、途中で終わった時に受ける思いは、まるで違うはずなのです。

 ロキでは、先にも述べましたが、終始「ロキの精神的な成長」を描いていました。自分勝手で横暴なあの「アベンジャーズのロキ」が、ダークワールドやラグナロク、インフィニティウォーでの出来事を受け止め、自分の弱さと向き合う第一話。変異体のシルヴィと触れ合うにつれ、次第に人のことを思いやれる人物になってゆく第三話。その後も少しずつ、ロキは成長してゆき、最後には自分を第一に考える利己主義的な立場から脱却。自分の置かれている状況、何をすべきかを客観的に判断し、自分の思いを差し置いてまで、より被害を少なくしようとするようになりました。最終的な彼は、もはやヴィランのロキではなく、まったくもってヒーローのロキ。彼の精神的な成長が、じっくりと丁寧に6話分かけて描かれたといってよいでしょう。

 一方でギャラファイ。第一部の主人公リブットは、精神世界で「なんか覚醒したっぽい」描写を入れた、程度の描かれようで、最終的にリブットを代表するあの武器も、ただのパワードとグレートからのもらいものだったという雑さ。第二部は……言わずもがなベリアル・トレギアの魅力を大幅に削ぐ演出の酷さ。第三部では、黒幕から真相を教えてもらうだけの話を描いて終わり。各部の主人公らは、精神的に成長したとは言えませんし、そもそも魅力がありません。唯一テレビシリーズから成長したといえばタイガでしょうが、「ヒロユキなしでトライストリウムに変身する」という、描くべき成長を本編で描けていないので、これもほぼ無為に期してしまいました。

 つまり、ロキとギャラファイ、両者は完結を待たずして途中で終わったことには違いないのですが、ロキが「ロキの成長」という大きなものを残した一方で、ギャラファイには何も残らなかったというわけです。ギャラファイは、正直この話まるごとなくても良かったんじゃなかろうか?と思われても仕方ありませんが、ロキはそうはなりません。ロキ、シルヴィ、TVA職員らの精神的な変化は、次作に向けて大きな布石となったはずです。

 それだけでは納得しない方もおられるでしょうから、もう一つ、二作が大きく違うポイントを示したいと思います。それは、「悪役の脅威」の差であります。

 ロキでは、征服者カーンが満を持して登場。宇宙は彼の意思のまま。ロキがサノスを倒す宇宙、アスガルドの王になる宇宙、どんな宇宙でも作り出せるという驚異の存在。これまであれほどMCU世界を混乱に陥れてきたインフィニティーストーンですら文鎮扱いの組織、TVA。最終話に登場した一人目のカーン(ヒーフーリメインズ)の死後無数に現れ、あっという間にTVAを支配してしまったカーン。とにかく視聴者をヒヤヒヤさせる、今までとは桁違いの上位存在カーンのオリジンとしても、非常に良く描かれたドラマでありました。

 一方アブソリュートタルタロスは、強者の凄みも一切なく、第一話から普通に登場。ウルトラマンレジェンドを前にあっさり逃げだし、ジョーニアスとは互角。自分に有利な空間の中でゼロと戦い吹き飛ばすも、ゼロのカラータイマーを点滅すらさせられない始末。作品通してやったことはユリアンを人質に取ったことだけ。やったことだけで言えばこれまで登場したポッと出の怪獣や宇宙人でもできるくらいの規模。

 カーンほどの脅威であれば、一作に収まらないだけのポテンシャルを持った敵でありますから、続編に続くというのも十分分かりますが、アブソリュートタルタロスには、2作に渡って活躍するほどの魅力や脅威はありません。

 ロキの批判のほとんどは、「まぁでも、カーン相手なら多少は仕方ないか」で済んでしまうほどに、カーンの影響力は絶大なものでありました。悪役の脅威の違いもまた、この「途中で終わった論争」に対する一つの答えなのではないでしょうか?

 

 ということで、以上ロキとギャラファイを比べてみました。ロキとギャラファイ、物語や設定は似ていても、製作陣の思いや描写の丁寧さの点で、二つは大きくかけ離れています。描写というものがいかに大事か、痛感させられる比較でしたね。

 さて、ロキはギャラファイと比べたら、比べものにならないくらい良いということをこれまで述べてきました。ではロキは手放しに賞賛できるくらい、出来の良い作品か、と言われると、それはう~んと首を捻ってしまいます。確かに、ロキの精神的な成長、カーンの脅威という上記の点で丁寧な描写の目立つロキですが、だとしても、視聴者に多少不満の残る内容ではあったかと思います。

 ということで次回、ロキという作品をさらに深掘りしながら、考察を進めていきたいと思います。本記事とはまた毛色の違った記事になると思われますので、お楽しみ下さい。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

トリガー、突っ込みが追いつかない

 皆さんこんにちは、igomasと申します。ついにウルトラマン新作、ウルトラマントリガー』の放送が開始しましたね。「令和版ティガ」を謳う本作は、放送前からTwitterなどの各種SNSで様々な反応がなされ、不安視されていた作品であります。私igomasも、放送前に色々と懸念点や推しポイントを紹介させていただきました。

 

igomas.hatenablog.com

 

 さてそんなウルトラマントリガーですが、正直、このブログでどう扱えばいいのか大変悩んでいるのが現状です(笑)

 先日公開された第1話を視聴したのですが、第1話の時点で、あまりに突っ込みどころが多すぎるのです。話運びや展開、キャラの動きやセリフ、その一つ一つ、どれを取っても不自然で突っ込みどころが満載。今後毎回、各話記事を書いていたらどの記事も軽く1万字は越えるのではないかというレベルのシロモノでありました。

 もちろん、何もかも悪いとまでは思っていないのですが、「突っ込むところはちゃんと突っ込む」という本ブログのコンセプトからすれば、かなり辛口になってしまうのは必至かと思われます。そうなるとやはり記事が長くなって、筆者も読者の皆様もかなり疲れてしまうんじゃないかと思うんですよね。

 私にはとても捌ききれないと思ったので、ウルトラマントリガーに関しては、ウルトラマンZのような各話感想記事はお送りできそうにありません。考えている候補としては、

①トリガー雑感と題して軽い記事を毎話更新する

②トリガーにおいて、物語上重要な話だけ抜粋してガッツリ記事を書く

③最後に総括記事だけ書く

④そもそもトリガーは扱いきれないので他の坂本浩一作品を語る

 のどれかになるかと思われます。

 まぁそもそも、ウルトラマンZは第1話の時点で作品構造がしっかりしており、作品構造論として語りがいがあることから各話感想記事を書き始めたという経緯があります。今作ウルトラマントリガーはその点で言えば、作品構造はあまりしっかりしていません。構造論以前の問題が山積みということもあり、各話感想をガッツリ書くのはやめておきたいなと思うんですよね。ちなみにウルトラマンZ各話感想はちゃんと完結させますので、しばしお待ち下さいませ。

 とはいえ折角ですので、軽く第1話には触れておこうかと思います。それでは、前置きが長くなりました。トリガー第1話、見て参りましょう!

 

今回のピックアップ!

 さて、新コーナーのお時間です。本作トリガー、あまりに反響が大きすぎて、私が言いたいことをTwitter民の皆さんが全部代弁してくださっているという(笑) そういった、各所で既に言われているような感想の数々を、ピックアップとして紹介しようというコーナーです。今回よく見られた意見は、次のようなものでしょうか。

 

・主人公、独り言が多すぎる

 もう、ごもっとも、って感じの意見ですね。本作の主人公は、周りに研究員もいる中、ずーっと独り言をブツブツと言っていましたし、その後もとにかく独り言が目立ちました。他の登場人物との対話で物語が進むのではなく、主人公の独り言で物語が進んでいく、というのが話運びとして不自然。もう少し配慮できたのではないでしょうか。

 

・花を手に平和を説く青年に銃を握らせる秀逸な脚本

 最初に言い出したのが誰なのか、調べても分かりませんでしたが、これもまたTwitterを騒がせていた意見。そもそも第1話、主人公がウルトラマンとして開花する流れに違和感がありすぎて、上手く乗れなかった一因になってしまいました。

 

 とにもかくにも、「独り言が多く不自然」でコメントが埋め尽くされていましたね。さて、それでは第1話、私はどう見ていったのかご紹介していきます。

 

〔第1話感想〕

 まず初めに指摘したいのは、「闇の巨人の復活の雑さ」であります。トリガーに封印されたとおぼしきカルミラ。彼女の復活の仕方はなんと驚きの「宇宙を漂う岩にぶつかった」でありました。さすがにもうちょっと何かなかったのかと言いたいですね。それ全然封印したうちに入りませんし、その程度で満足してしまった過去のトリガーの杜撰さが目立ちます。悪役の魅力としても半減ですし、工夫が欲しかったところ。

 火星の研究所でのカット。主人公マナカケンゴが、育てている花に「焦らなくて良いからね。いつか素敵な花を咲かせて皆を笑顔にするんだよ、スマイルスマイル」と言うところからスタート。もうこの時点で、かなり不安になりました。植物を「きれいな花を咲かせて皆を笑顔にするためのもの」と思っていやしないかと、非常に不安になりました。少なくとも植物が花を咲かすのは、別に人間を笑顔にしたいからとかそういう話ではなく、「生きるため」であります。主人公は植物学者でありながらそういった前提を忘れ、植物を「人々を笑顔にするための手段、ツール」と思ってしまっているのではないか、と懸念しているわけです。マナカケンゴが「植物」というものとどう向き合っていくのか、今後の展開によっては、ただの独りよがりな人間になってしまうやもしれません。非常に注目したい点ですね。特に、すぐ次のシーンで、「いっぱいお食べ~」と言いながら明らかに植物にとって過剰な水を与えているのも、不安。

 細かいことを言い出したらキリが無いのですが、一つ指摘を。ガッツセレクトの隊長であるタツミセイヤが電光掲示板に映るシーン。ナースデッセイ号とガッツファルコンの映像は、視聴者には示されていますが、これ、電光掲示板の映像ではタツミセイヤがただただ棒立ちで話しているって事なんでしょうかね。だとしたらタツミセイヤ、「なんか凄そうな言葉を並べ立てるだけの人」になってしまい、第1話から早くも残念ムーブなのですが(笑) 電光掲示板にナースデッセイ号とガッツファルコンが映し出され、それを見たマナカケンゴが「すげー」と言うならまだ説得力がありますが、なにぶん電光掲示板の映像からわざと変えて、テレビ視聴者に対しての映像としてナースデッセイ号やガッツファルコンが提示されるため、どういう状態で会見が行われているのかイマイチよくわかりません。細かい部分ですが、こういう場面の接続の悪さが積み重なって、凡作が生まれるのです。気を付けて欲しいなぁと思った部分。

 マナカケンゴ怒濤の独り言シーンののち、彼は母を訪ねようと決心。そのまま母とシズマ氏の後をつけ、遺跡へと入っていきます。いや、遺跡のセキュリティ甘っっ!!! 明らかに異質な像のある遺跡に、身分も確認せずあっさり通す警備員には恐れ入ります。

 なんだかんだあってゴルバーが登場。崩れる遺跡。マナカケンゴは不思議な力に守られ助かり、母親に「ケンゴ、あなたなんでここに!」と驚きます。まぁ、ここも「そんなに近づかないと自分の息子判別できませんか?」と言いたくなりますが、グッとこらえて次に行きましょう。

 シズマ氏のゴモラ砲でゴルバーを一度は退けたものの、多くの人々が負傷します。そしてスタッフらが彼らの怪我を見ます。「こんな時、僕には何ができるんだ」と棒立ちの主人公。怪我した人に話しかけたりスタッフの手伝いしたりすればいいんじゃないですかね? 何もする気がないのに「僕には何ができるんだ」とか言われても困ります。

 ここからの流れは凄まじいものでしたね。「君が夢見る未来はなんだ」ととてつもなく不自然な質問。先程まで怪我人と話そうとすらしなかったのに「皆を笑顔にしたい」と言い出す主人公。「皆を笑顔にするような花を咲かせたい」という植物学者に「じゃあ自分で切り開いてみろ」と銃火器を手渡すシズマ氏。まるでマナカケンゴがトリガーに変身することを3人とも分かっているような会話。銃を手に、怪獣ではなく遺跡の方に走りだす主人公。いやもう、突っ込みが追いつきません(笑)

 カルミラがトリガーの石像を破壊しようとしているのを見て、特にカルミラの方に立ち向かっていくとかそういうことはせず「やめろ!」とだけ言う主人公。心持ち手を広げてみたりしますが、カルミラは鞭を上に振り上げ石像を破壊しているので、手を広げてみたところでなんの抑止力にもなりません。そして、鞭攻撃をマナカケンゴに行うも、人間一人殺せないカルミラ。鞭の破壊力に問題大ありです。仮に邪魔が全く入らなかったとして、ほんとに石像壊せたんでしょうか。

 そして、ユザレ的な何かがカルミラを阻み、あっさり散っていきます。ここでユザレ的な何かとマナカケンゴとの会話が一言でもあればまだ話は変わるのですが、なんの絡みもないまま消失し、消滅し終わってからの「やめろ」。いや遅いよマナカケンゴ! ユザレ的な何か消えちゃったよ。あと3秒くらい早く言うべきだったよマナカケンゴ。ユザレ的な何かも、別にマナカケンゴを見て望みを託して消えていく、とかでもなかったですし、ほんとただの「時間稼ぎの盾」に過ぎなかったのかなという印象。

 銃を持っていながら、カルミラに何の抵抗もしていなければ、なんならカルミラを止めるために動こうともせず、ずっと棒立ちでありつづけ、なんの効果もないのに手だけ広げてみた主人公、「皆を笑顔にしたいんだ!」と力説されても、うーんと首を捻ってしまいます。そもそも「皆を笑顔にしたいんだ!」は自分を殺そうとしている相手に言う台詞ではない。

 そして「未来を紡ぐ希望の光、ウルトラマントリガー」と口上付き・ポーズ付きで変身。とってもとっても、不自然。第1話の時点で、自分は光の巨人になれると当然のように思っていなければとても出てこない発言ですし、なにより口上が上から目線で独りよがり。大丈夫かなぁといよいよ心配になってきます。

 さらにさらに、変身直後、下からの特撮。ええぇぇ(困惑) 下から撮る特撮というのは、前作ウルトラマンZの坂本浩一監督回でなされた手法ですが、あれはZ、ジード、ゼロの3人のウルトラマンによるものでした。Zですら、数話主人公と共に数々の強敵を打ち倒した後であり、ジード、ゼロは言わずもがな歴戦の勇者。手練れな3人のウルトラマンがスピーディーにアクションを決める様子を下から映し出していたからこそ、良い絵面になっていたのです。一方で、今回はまだ第1話、それも初変身であり、そもそも巨人に変身したという事実を受け止めることから始めるような段階。それでいきなり怪獣の方に突っ込んでいって、スピーディーな戦闘を繰り広げられても、見る側からしたらポカーンとする他ありません。戦闘中のマナカケンゴの意識はあるようですし、どうしてただの植物学者が、第1話からサクサクトリガーの力を簡単に操ってしまえるのか。大変困惑。まぁ、坂本浩一監督のことですから、下から撮る技法に味を占め、トリガー第1話でもやってみました、程度の感覚なのかとは思いますが、これはいただけない演出でした。折角なかなかに革新的な撮り方なのに、もう少し後の話まで我慢できなかったのか。

 そして、ゴルバーとカルミラに絡まれピンチのマナカケンゴ。彼の脳内にトリガーの記憶が呼び覚まされます。「そうかあの剣は」トリガーのものなのかぁと気づいたマナカケンゴは「んんっ!」と手を挙げます。「んんっ!」で来る剣w Zでの新武器登場の回でも述べましたが、あまりに新武器登場の盛り上がりに欠けます。もうちょっと、なんかこう、あっただろうに。

↓Z新武器登場回はこちら

igomas.hatenablog.com

  で、結局第1話怪獣ゴルバーはカルミラの盾になって死にましたとさ。盾になって死ぬ1話怪獣って、あまりに魅力がなさすぎて驚愕であります。技自体もメルバの目からのビームや、飛んだり地中に潜ったり、まぁ普通なものばかりで、印象には残らない怪獣でありました。またカルミラもカルミラで、「変身したばかりの新米主人公に二人がかりで負ける」というまさかの赤っ恥。「そうじゃないとつまらないねぇ」と逃げるカルミラ、とてつもなく残念悪役であります。

 そもそも、闇の巨人をテレビシリーズに出すと言うこと自体、かなり無理があることは以前タイガの記事でも話したとおりです。闇の巨人がテレビにレギュラー出演するということはつまり、何度も何度もウルトラマンと闇の巨人との戦闘が挟まるということでもあります。そういう場合って、たいていトレギアのように「何のために出てきたのかイマイチわからない」パターンか、今回のカルミラのように「闇の巨人がそもそも弱すぎてすぐ退散する」パターンくらいしかないんですよね。どちらにせよ話運びとして邪魔でしかなく、ストーリーに落とし込むのが非常に難しい、というのが現状です。悪役としての株も下がりますし。話の流れを不自然に見せないよほどの手練れ脚本家でないと、捌ききれない要素なのです。

↓タイガについてはこちら

igomas.hatenablog.com

 

 そして結局、火星で植物を育てることを夢見ていた青年が地球に向かい、次回に続く、と。この展開もやはり不自然でありました。まぁ火星の土壌は地球に持って行けばいいと言われればそれまでなのですが、にしても主人公の夢とストーリー展開との間の乖離が激しく、う~んと唸ってしまうところ。

 ということで、ザックリトリガー感想でした。これだけ書きましたが、細かいところに触れ始めたら本当に止まりません。本記事では殆ど登場人物の動きやセリフについて触れていませんし、かなり飛ばして書いたということをご理解下さい。それでこれだけの文章量になったわけですから、まぁ、お察しの通り今までみたいなガッツリ感想はたぶん無理です(笑)

 すでに第1話の時点で、変身の口上と「スマイルスマイル」が寒くなってしまったのですが、ここからどうやって盛り返すのでしょうか、果たして盛り返せるのでしょうか。ティガうんぬんとかもうどうでもいいので、単体作品としてまともな作品になることを望んでいます。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

 

【追記】

 私igomas、最近作品批判の記事ばかりなのですが、別に作品をけなしたい人間とかではないのでそれだけはご了承下さい。少しでも褒める点があったらちゃんと褒めます。最近は、絶望的なくらい褒めるところがない不作揃いというだけなんです。どうか作品を褒めさせて下さい、お願いします。

【追記2】

 色々と頑張って探したところ、トリガー第一話、一応褒める要素がありました。それは、Z第一話でも触れていましたが、「第一話から全キャラ出すということをしていない点」であります。描くキャラを絞ることによって、話を分かりやすく、視聴者を掴みやすくする効果があります。坂本浩一監督は割と第一話からキャラをたくさん闇鍋のごとく登場させるイメージがあったので、キャラを絞るということを覚えたのは大きな進歩と言えましょう。まぁだとしても、せっかくマナカケンゴ一人にキャラを絞った割には全然彼を描けていなかったので、その努力も水の泡ではあるのですが……