皆さんこんにちは、igomasです! ウルトラマンの名作を振り返るシリーズ、ウルトラ名作探訪のお時間です。今回は、先日公式YouTubeで配信された、帰ってきたウルトラマンのムルチ回感想記事です。かなり重い作風で、放送当時から視聴者に強い印象を残し続けている名編。帰ってきたウルトラマンの中でも、5本指に入るくらい有名な回ではないでしょうか。おまけで、続編となるメビウスのゾアムルチ回も感想をつけています。それでは、さっそく見ていきましょう!
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帰ってきたウルトラマン第33話「怪獣使いと少年」
日本人は一旦正しいと思えば、どんなに残忍な行為でも一緒になって平気でやってしまうところがある、というのを、環境問題と絡めて描いた名編。警察や市民が、郷が静止したにもかかわらず子供やお爺さんに容赦なく攻撃を仕掛け最後には死に至らしめるシーンや、そこから怪獣ムルチが現れて、工場の排気ガスに汚染された雨の街で戦うシーン。いずれもメッセージ性が強く出ており非常に良かったです。良少年がパンを売ってもらって、少し笑顔が戻るシーンとかも、微細な感情の変化にリアリティがあって好きなシーンですね。
他方で、全体としてみるとあまり手放しには褒められないかなと。先にも言ったとおり、本作の1番伝えたいメッセージは、日本人の持つ残忍性とそれに対する怒り。ならば一番の見せ場はメイツ星人が死亡し、郷が市民に対して怒りを抱くシーン、ここのドラマ性だったのではないでしょうか。本作は意外にもメイツ星人死亡からのムルチ登場、郷の怒りがあっさりとしていて、どちらかといえば良少年がいじめられるパートの方がじっくり描かれています。日本人の群集心理に重きを置くなら、「中学生の悪ガキ3人」という小さなコミュニティではなく、もっと一般市民の感情をドラマとして描いた方がよかったのではないかなと思います。良少年に対する市民の思いとか、警察の動きとか、そっちを描いた方が、一般市民がメイツ星人を殺すシーンや、それに対する郷の怒りに、より説得力が増したのかなと。
また、良少年がいじめられるシーンも、あまり良いものとは思えません。たとえば土に埋められて頭から泥水をかけられるシーン。ただ泥水をかけるだけじゃダメだったのか、土に埋める必要があったのか。絵面としても小学生くらいの子供がこんな仕打ちを食らっている様はあまり見たくはないです。悲惨さを出すとしても、もう少し別の表現方法がなかったのかなと。釜のご飯を地面にひっくり返させられて、拾おうとすると踏まれるシーンも、長尺にした割には後半ただの画像で済ませており、あえてシーンとして入れた割にはそこまで効果的になっていないのも微妙。あげく犬を爆発させるのはさすがにやりすぎで、やや悪趣味に思える作劇になっています。本作の伝えたい、根幹のメッセージ性自体は素晴らしいものですが、見せ方をもう少し変えれば、もっとメッセージが伝わるものになったのではないかと思います。だから手放しには、褒められません。そんな1話でした。
あと個人的な好みの問題ですが、せっかくセンス抜群のタイトルなので、ムルチ登場時に一般人に一言「あいつ怪獣を放ってきたぞ」って言わせてタイトル回収させるとかあっても良かったかも。
ということで、ムルチ回感想でした。ウルトラ名作探訪は、名作とはいえ、褒めるところは褒め、駄目なところは駄目と言う、をコンセプトに始めたシリーズなので、まさにそういう記事になったのではないかと思います。
ウルトラマンメビウス第32話「怪獣使いの遺産」
良少年が結局どうなったのか、これを濁したままにしているのが、原作の空気感を守っておりとても良い。あと回想の良少年が笑顔なのも良い。色々と良少年の描き方に難のあった原作が、救われた気がして、凄く良い。そして、良少年を通じて、宇宙人と共存したいという気持ちが園長先生や保育園の子供に受け継がれていくという流れも、本当に良い。ただ、リュウ隊員が命令違反してメイツ星人を即撃ってるのがほんとダメ。めっちゃノイズ。そんな1話でした。
あと脚本の都合とはいえ、「明らか村を襲っている宇宙人を前に、園児達を逃がさないで突っ立っている園長」という構図が不自然で、ここもあまり上手くないなと思うところ。
ムルチ回が良い形で美化された点では評価できますが、話の都合とはいえリュウ隊員がだいぶ戦犯なのが歯がゆい回。各話評価でいうと○(△寄りの○)くらいの回でした。
まとめ
ということで、ムルチ回、ゾアムルチ回の感想でした! テレビで再放送するのが特に難しいこういう話を、YouTubeを通して配信してくれるのは、本当にありがたいです。こういう配信を通して、ウルトラマンに興味を持ってもらえるきっかけにもなりますし、公式配信はめちゃくちゃ良いなと思います。今後も何か語りたいものができれば、記事にしたいと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。igomasでした!
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