皆さんこんにちは、igomasです! 今回も、マーベルの「ムーンガール&デビルダイナソー」の感想記事です。今回は11~16話、最終話まで一気に駆け抜けます!
今回も、各話の感想に加えて、◎(神回、リピートしたい)、○(まぁまぁ良かった回)、△(まぁ悪い回、惜しい回)、×(ダメダメ回)の4段階評価をつけています。
それでは、さっそく見ていきましょう!
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11話◎
母は強し……というか、「ルネラの母は強し」な回。町長から勲章を貰ったルネラは、ローワーイーストサイドの顔として動かなければならないと気負いします。
そんな折、町長に頼まれて、科学者マズラー夫妻に協力し、「ローワーイーストサイドを向上しよう」プロジェクトの顔を務めることになります。しかし、マズラー夫妻はかなり価値観の偏った科学者で…というお話。
ローワーイーストサイドという街ならではの魅力と、ムーンガールが真の意味で街のヒーローたる理由がよく分かる良い回でした。
このアニメ、ルネラの母親や祖母がルネラの悩みに、「私にもそういう時期があった」とまず共感から入るの、嬉しいですね。ルネラのことを本当に大事にしているんだなぁと、ほっこりします。
マズラー夫妻もなかなかの科学者ではありそうなのですが、ルネラが科学力で一枚上手なの流石過ぎます。シールドにもかなり貢献していますし、ムーンガール、「街のヒーロー」ポジションにしては凄すぎでは(笑)
あとムーンガールの衣装がコロコロ変わるの良いですね。
12話◎
ケイシーがフォロワー数にこだわり過ぎるのは、今ドキといえば今ドキですが、たしかに欠点でもあるなと。今回はそんなケイシーの成長回。
来たるバットミツバを、従姉妹に負けないくらい大規模にしなければならないというプレッシャーに押されるケイシー。ルネラは「ムーンガールが来る」という触れ込みで人気を集めようと計画。超有名インフルエンサー、オデッサドレイクも来ることが決まり、バットミツバは大成功に思えたが、ケイシーがフォロワー数に夢中になりすぎて…というお話。
オデッサドレイクがヴィランだった、という展開はやや安直な気はします。ケイシーがオデッサに批判されてでもルネラを取るって展開は、そりゃそうなるよなってなっちゃうので。
とはいえ、ムーンガールとの戦闘時、ムーンガールとイヤホンを片耳ずつ分けっこするなど、インフルエンサー兼ヴィランって設定に上手く合っていましたし、なによりラストのファンサービスが見事だったので、十分満足ではあります。まさかあのキャラがアベンジャーズのテーマとともに現れるなんて!
ケイシーの従姉妹たちの印象を悪くせず、むしろ魅力あるキャラに仕上げてくれたのも嬉しいところ。ムーンガール&デビルダイナソー、ほんとどのキャラも魅力的に描いていて凄いです。
あと、あんなにチョコまみれにして怒らない教会優し過ぎます(笑)
13話○
小さくなりたいでビルダイナソーのために、ルネラが「飲むと身体が小さくなる薬」を作ってあげるお話。ハンクピムの生涯かけた研究(スーツ着てないと小さくなれない)をあっさり進化させて飲み薬にしてしまうの、さすがルネラです(笑)
デビルダイナソーが薬を飲み過ぎて、今度は大きくしなければならないと、ゴライアスことビルフォスターに助言を求めます。ビルフォスターはMCUと同じ役者さんが声をあてているとのことで、こういうファンサービスめっちゃ良いですよね、今作。
小さくならなくて良い、大きいままでいいのだ、という着地点に合わせて、デビルダイナソー用に屋外映画上映をする、というラストは綺麗な終わり方。
ケイシーに巨大化薬品を作らせるのはあまりに無理がありすぎるだろうということで、若干乗りきれない部分もあったので○ということで。
14話◎◎
久方ぶりのビヨンダー回。前回以上に画面内を縦横無尽にはっちゃけてました。複数のビヨンダーが同じ画面内にいて拳をつきあわせてるシーンとか、ノリノリで良かったですね。
恐怖は感じないものではなく、感じた上で乗り越えるもの、という回。ビヨンダーも、ルネラの成長のためになると分かってお節介でやってる節はありますね。なんか、ビヨンダー、前回から長いこと人間のことを観察していたのもあってか、人間のことをちょっぴり分かり始めてて、でも分かってない部分もあって、なかなか面白いキャラ造形です。いまだに食べ物の食べ方がわからないのはどうなんだ(笑)
幼い頃のトラウマどおりを再現するなら、ルネラはムーンガールの衣装を脱いでお化け屋敷に入らないといけないが、これどうするんだ?と思っていましたがそれも杞憂。おばあちゃんに正体がバレてはまずいのでムーンガールのスーツを脱ぐという、納得の展開でした。
お化け屋敷に入ってからも、あまりたくさんお化けを出して軸をブレさせるのでなく、トラウマお化けとずっと格闘させ向き合わせ続けたのは良い采配。
ルネラに合わせて、デビルダイナソーも、苦手なクラゲを克服して泳げるようになる、としたのもお見事ですね。
ビヨンダー、ルネラに持ちかけるゲームが毎度、失敗したら人間を消すという一辺倒なのは、もうちょっと変化が欲しいところではありますね。とはいえ、純粋にマーベルのコニーアイランド絡みの回は好きというのもあり、結構楽しめました。
15話◎
これは、結構かなり驚きの展開。1話で言及があったか分かりませんが、ずっと元祖ムーンガール博士って現役の博士だと思ってたので、そんな昔の世代の科学者だとは思ってませんでしたし、その正体がまさかあの人とは。前回との繋がりも非常に良く、納得の展開。
マリアヒルも登場し、MCUと同じ役者さんが声をあてています。MCUのマリアヒルはまぁ、色々あったので、まさかこっちでまた見られるとは、とても嬉しいです。
元祖ムーンガールもなかなかやるんだけど、でもやっぱり今のムーンガールことルネラの科学力と瞬発力はずば抜けていて、流石すぎました。両者の科学者としての絡みが見られるのは良かったですね。
今まで街のヒーローとして、小悪党や、中には強烈なヴィランとも戦ってきたルネラでしたが、今回みたく「軍隊」として組織化されたヴィランは初めてで、よくよく考えるとこういうのが1番厄介な敵かもなと。
結構絶望感漂うラストでしたね。
16話◎
この、名作なんだけど絶妙にド級のクリフハンガーでもやもやさせてくる感じ、めっちゃHuluのマーベル作品っぽい(笑) モードックとかがその最たる例ですね。ヒットモンキーとかクローク&ダガーもそういうとこありましたし、なんというか、懐かしい感覚でしたw
とはいえ、まぁ話としては面白かったので◎。今後の展開も気になります。シーズン2の放送もアメリカでは始まっているようで、いつか見られるのが楽しみです。
おばあちゃんが夫との出会いから今までの人生を振り返るカットはシンプルに、ジーンと心に来ます。身分を隠すために一生科学の世界から足を洗わないといけなくなった辛さもあったでしょうに、それでも家族との日々はかけがえのないものだったんだろうな、と。
14話でデビルダイナソーがクラゲを克服した設定が早くも生きてて、こういう数話前の登場人物の成長を各所で実感させてくれるのも、本作の良いところですよね。髪の毛を大事に、みたいな回があった後の回でちゃんとナイトキャップ被ってたり、そういう細かいポイント好きですね〜。
シールドが前回で退場してしまったのは残念ですが、まぁ、正直ルネラ1人でも割となんとかなってるのが、さすがスーパーヒーローです。新スーツもなかなか良かったです。
今作、ビヨンダーがいればなんでも解決する感はあるのですが(そしてルネラがビヨンダーのお気に入りなので余計にそう思ってしまうのですが)、冒頭でビヨンダーが「今回は僕は干渉しないからね」と言わんばかりに出てくるのは、やはり采配の上手さが出てますね。
どうやらラストは異世界に行ってしまったようですが、マルチバース展開も含めてシーズン2やっていくんでしょうかね、楽しみです。
ということで、ムーンガール&デビルダイナソー11~16話感想でした! やはり、第1話でかなりしっかりと下地を作っている上、各話のキャラの掘り下げも丁寧なので、だいたい何やっても良作になる基盤が出来上がっているのが良いですよね。
ルネラ、ケイシー、デビルダイナソーなどの主要人物だけでなく、ルネラの家族、ビヨンダー、ネズミの王、エドワルド、磁石バレーボール部など、魅力的なキャラの多い作品でした。特に、ビヨンダーに出会えたのは大きな収穫でした。
アメリカでの制作発表があってから、ずっと楽しみにしていた作品なので、見られて良かったですね。まさかこれほどまでに良作だとは思ってませんでした。マーベルのドラマも、これくらい各話のバリエーションに富んだものになるといいですね。シーズン2にも期待です。
それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!