igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ムーンガール&デビルダイナソー1~3話を見た話

 みなさんこんにちは、igomasです!
 先日、ウルトラマンブレーザー感想&総括記事を上げました。その中で、このブログで初めて、各話評価というものを公開しました。

 これは私が作品を見るときはだいたいつけているもので、◎(神回、リピートしたい)、○(まぁまぁ良かった回)、△(まぁ悪い回、惜しい回)、×(ダメダメ回)の4段階評価としています。出来るだけ客観的な評価にしてはいるつもりですが、批評家の批評といった大層なものではなく、あくまで一個人の感想とお考えください。
 さて、先日のウルトラマンブレーザー記事では、各話ごとにこの4段階評価をしていったわけですが、読んでいただいた方は、かなり厳しい評価だな、と思ったのではないでしょうか。ブレーザーは、×が一つ、あとは○と△ばかりで◎は1つもありませんでしたから。
 読者の中には、「◎の評価をもらえる作品なんてあるのか?」と思われた方も多いかもしれません。そこで今回は、現在視聴中の作品で、「これもしかしたら全話◎になるんじゃないか?」と思っている名作をご紹介しようと思います。それが、現在ディズニープラスで公開中の、ムーンガール&デビルダイナソーです。
 本作は、マーベルコミックスを原作としたアニメ作品で、天才少女ムーンガールと、彼女が作り出したポータルから現れた恐竜デビルダイナソーがタッグを組み、ヒーローとして街を守っていくというお話です。
 ヒーローものというと、「街に敵が現れて、主人公が倒して」の繰り返しになりがちなのですが、今作は一味違います。本作では、13歳の少女ルネラが、年相応の困難に直面し、それを乗り越える中でヴィランとの戦いが描かれます。ヴィランが、各話におけるタスクでも、物語におけるノイズでもなく、主人公の精神的成長のワンポイントとして添えられているのが、素敵な作品です。
 ルネラ自身は天才少女ですが、彼女の悩みは一般人にも共感できるようなもので、お話の展開も秀逸です。
 以下、1話から3話までの、各話ごとのコメントをのせておきます。

第1話 ◎
 ルネラは、クラスで他の子と一応絡みはあるのだけれど、決してクラスの中心というわけではない女の子。家に帰って、地下に作った超巨大秘密基地で、尊敬するムーンガール博士の設計図をもとに機械を作ります。
 実はそれがポータルで、中から巨大な恐竜、デビルダイナソーが現れるというお話。
 ルネラは一悶着あった末、デビルダイナソーと意思疎通を図れるようになります。その後、クラスの中心でインフルエンサーだけれど、心からの友と呼べる人はいなかったケイシーとも仲良くなり、ヒーローとしての活動を開始。一般強盗を捕まえようとするも失敗。
 デビルダイナソーと特訓し一般強盗を捕まえ、ヒーロー:ムーンガール&デビルダイナソーとして活動することを決意するも、そこに現れるはスーパーヴィランのアフターショック。ルネラの実家を含め、多くの家が被害に遭っていました。アフターショックはデビルダイナソーに大怪我を負わせ、ルネラはヒーロー活動を始めたことを後悔します。
 アフターショックは実は新任の先生で、素性を知られたルネラはこれ以上邪魔をすれば家族を襲うと言われ、泣く泣くデビルダイナソーを過去に戻し、ケイシーにも強い言葉を使って遠ざけ絶交に。
 そうして最大戦力のデビルダイナソーを失い、ヒーロー活動を辞めることにしたけれど、それでもやっぱり家族のためになりたい、街を守りたい。再び立ち上がるルネラ。ケイシーとの和解、そこからの起点を効かせた大逆転。
 いや、これ1話で全部やるかね。すごいよほんと。自分が始めたことで周囲の人が危害に遭い、後悔して一度は諦めるも、それでもやっぱり立ち上がる。ヒーローの第一話として、これほどやって欲しいことてんこ盛りなお話はありません。
 お話のテンポ感も良く、無駄は省くが見せ場は外さない、これぞプロの業ですよ。

第2話 ◎
 インフルエンサーのケイシーのおかげで、今や街の人気者となったムーンガール&デビルダイナソー。しかしそんな彼女を恨む者が。
 SNSのアンチコメにイライラして感情を乱してしまうルネラの、アンチコメ克服のお話。ヴィランの絡め方が本当に上手くて、惚れ惚れする一話。
 ケイシーのおかげで、あっという間に市民に好かれるヒーローになってるのが良いですね。見ていてとてもほっこり出来る、良い作品です。

第3話 ◎
 実家のローラースケート場を1日任されたルネラが、効率重視の性格から色々な便利アイテムを発明して導入した結果、ローラースケート場が大変なことに。
 修理のため、お金集めの必要に迫られたルネラは、ケイシーと組んで「ムーンガールとローラースケート場で滑ろうイベント」を開催。しかしそこにはヴィランも集まってきて…というお話。
 小気味よいヴィラン紹介が楽しく、天井でピカピカに光って、カラーボールみたく回ってるデビルダイナソーがセンス良すぎます。

 ざっとこんなところでしょうか。ヒーロー作品として描かなければならないことはちゃんと描けていますし、それをさらに13歳の天才少女の物語として調理し、視聴者の共感も得られる物語にした上で、センスの良い描写も盛りだくさん。これはもう◎のオンパレードでしょう。
 それに、嫌いなキャラが本当に1人もいません。主人公のルネラやデビルダイナソー、ケイシーはもちろんのこと、各話のヴィランやモブキャラの一人一人が、皆とても魅力的なキャラで最高です。
 そんなわけで、ムーンガール&デビルダイナソーの紹介、感想記事でした。ご興味あれば、ぜひぜひ見てみてくださいな。
 一応、他にディズニープラスで見られる作品で、全話◎なんじゃないかって作品は、クローク&ダガーですかね。シーズン1,2ともに傑作です。こちらももしかしたらいつか記事にするかも。
 ということで、今回はこの辺りで。また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!