igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンブレーザー感想&総括記事

 皆さんこんにちは、igomasです! 今回は、2023年から2024年にかけて放送されたウルトラマン新作、『ウルトラマンブレーザー』の各話感想と総括記事です!

 Twitterの方でザックリと書いていた各話感想を纏めた上、最終話まで見た現時点の私の各話に対するコメントも多少加えてあります。

 また、各話数の横に個人的な評価も載せています。

 

◎(神回。10年後くらいに列伝系の作品で見返したい話)

○(まぁまぁ良い回)

△(惜しい、微妙)

×(ダメダメ回)

 

の、基本的には4段階評価となります。各話感想と一緒に参考にしていただければと思います。

 では、さっそく各話感想、見ていきましょう!

 

〔お詫び〕

 今回、私igomas、家の録画機器の設定を間違えておりまして、途中第6話から第13話までを視聴することが出来ませんでした。大変申し訳ございません。もう、本当にショックで、数日立ち直れませんでした。今後はこのようなことがないよう、慎重に録画設定いたします。

 その関係で、今回ウルトラマンブレーザーの各話感想、総括においては、「スカード隊員の掘り下げが足りていなかった」旨の批判は一切しておりません。未視聴部分において掘り下げがあった可能性があるためです。一方、ドバシユウ関連については、後半の14話以降で展開されたストーリーなので、こちらの縦軸展開の是非については厚く語っております。ご了承くださいませ。

 それでは、各話感想をお楽しみください。

 

 

各話感想

第1話 ×
・画面が暗いので、メインキャラが誰が誰だか分からない。

・リアル路線の割に演技がリアルじゃない
・基本ぼーっと突っ立って話してるので、絵面として面白味に欠ける
ブレーザーの鳴き声がただのクリーチャー
などなど、ちょっと掴みとしては損してるなと。特撮もそんなに良くなかったかな。部位破壊シーンは好きでした。

 

〔一言コメント〕

 YouTubeで展開されている、田口監督の作品『UNFIX』でやりたかったことを、ウルトラマンでやった、という印象を受けました。正直、『UNFIX』の方でやればよかったと思います。誰が誰だか分からない(というか、今後の物語に関係ない人が多すぎる)というのは、1話の掴みとしてはだいぶ痛手。リアル路線にするならいつも以上に演技指導に力を入れ、よりリアルな演技を追求すべきなのですが、全体的な演技もあまり上手くありません。

 ブレーザーの話の中ではかなり監督のやりたいことが全面に押し出されているので、これが、演技やキャラの配置、セリフなどをもうちょっと詰め切って、その熱量で25話駆け抜けていたら、異色作としてまったく違う評価になっていたかもしれません。実際は2話以降、初代マン~メビウス期の元来のフォーマットのウルトラマンだったため、第1話だけが変に悪目立ちしてしまいました。

 自己評価×から始まるブレーザー、本当に大丈夫か?と心配したのをよく覚えています。

第2話 △
基本的に面白いんだけど、嫌だなぁというポイントが結構あって、なんとも言い難い……
いちいちコントを入れることで、テンポ感が非常に悪い
キャラの掘り下げのためにコントを入れているというより、尺が余ったからコントを入れている、というイメージ
特撮は良き


ペンがないの下り
背中に書く下り
下の名前かあだ名で呼ぶことを強制する職場
電話取った時の変な(大袈裟な)演技
この辺りはちょっと…うーんとなりました

 

〔一言コメント〕

 第1話からの揺り戻しのためか、露骨なコントが増えた第2話。少しやりすぎかなと思ったため、あまり乗れず。コントに尺を使った分、ゲードスの掘り下げも消化不良。

第3話 △
 全体的に結構楽しめたんだけど、ブレーザーの鳴き声と挙動だけが、どうしても好きになれない。ウルトラマンの挙動が好きになれないの、初めてかもしれない。
 現状、アオベ エミ隊員の“潜入“が、潜入じゃなくてただのコスプレみたくなってるのが少し気になります。

 

〔一言コメント〕

 ゲードスの釣りのシーンも含め、潜入過程が描かれず、その場でコスプレしてるだけのアオベ エミが気になりだした頃。

 最終話まで見た今では、ようやくブレーザーの鳴き声にも慣れましたが、まだ3話時点ではノイズに感じていました。

第4話 ○
 オーソドックスなマッチポンプ怪獣もの。ゲント&エミのアクションが爽やかで軽快で、でもちゃんと重みのある人間のアクションで、良かった。特撮も頑張ってましたね。
 そこまで気を衒った回ではないので、どっぷりハマるような回ではないけれど、まぁまぁ好きな回。社長の聞いてた曲とか、社長の大袈裟な演技はあんまり好きじゃないけれど、あれを「瞑想」と言い張るセンスは結構好き。
 まぁ多少好みじゃない部分はあれ、特撮もアクションもいいし、なにより新怪獣がバンバン出てくるので、正直気にならないです。来年もこうなってほしい。

 

〔一言コメント〕

 新怪獣が多いのは、ほんとブレーザーの良いところだと思います。せっかくの新作なんですから、クタクタのスーツを倉庫から引っ張り出すのでなく、正直なところ、全話新規スーツで見たいくらい、新規怪獣を欲していました。新怪獣が沢山出て、ウキウキです。正直、新怪獣が多いというただそれだけでブレーザーの評価はだいぶ上がっています。それくらい、怪獣って大事です。

 人間のアクションがしっかり描かれたのも良かったですね。ブレーザーは動ける人が多いので、人間大アクションもかなり見ていて楽しいです。

第5話 △
 真剣にならなきゃいけないところでギャグを持ってくるのがあまり好きではないので、御神体突き刺す時のノリは微妙でした。
 新怪獣ドルゴ、デザインいいですね。
 前作に引き続き、ウルトラマンあるあるな1話でした。こうなると斬新なストーリーもそろそろ欲しくなってくる。
 今のところ、味はしないけどずっと食べてられるガムを食べてる感じなので、ブレーザーの色を出してもらえればなぁと思いますね。

 

〔一言コメント〕

 第2話から第5話まで、良くも悪くもオーソドックスなストーリーが展開され、もう少し捻った回も見たいな、とやや見る気がなくなってしまった頃。結局、気付いたときには録画が出来ておらず、後の祭りでした。本当に悔やまれます。それでも再視聴に至ったのは、やはり新怪獣の多さが大きかったですね。

第14話 △
オーソドックスな怪獣もの
というかだいぶ怪獣はおまけでしたね笑
エミが父の死の真相を追うお話。
接写し過ぎて戦闘がよく分からなくなる、田口監督あるある。

 

〔一言コメント〕

 デルタンダル回はだいぶ評価低いです。縦軸展開を始めたことで、デルタンダルが「高速で飛ぶ怪獣」ってだけのあまり個性のない怪獣になってしまいました。特撮面も、接写しすぎる田口監督の撮り方は、何が起こっているかよく分からず私はあまり乗れません。

 結果、褒めるところがほぼなく、あってもなくてもいい、そんなお話でした。

第15話 ○
初代ウルトラマン以上にオーソドックスなガヴァドン回してる回。
ガヴァドンAだけで十分話を作れるのでは?
・子供が想像を膨らませて強い怪獣をイメージしてガヴァドンBの見た目になるか?
というのは前から思ってたので納得の展開

〔一言コメント〕

 初代ぶりにガヴァドンが登場。子供達の書いた絵の大きさで実体化する、という設定も非常に説得力があって好きですね。次にガヴァドンが出るときは、せっかくなので、ガヴァドンCを作って欲しいと思っています。


第16話 ○
モグージョン、令和版モグルドンって感じの怪獣でしたね。
怪獣の強さも示しつつ、巨大エミもやってブレーザーの活躍も描く。辻本監督の安心感、かなりありますね。

それはそうとアースガロンの声石田彰なの全然信用ならん(笑)

〔一言コメント〕

 まさかまさかの、石田彰が最終回まで裏切らない珍しい作品でした(笑)

 ブレーザーで唯一◎にしようか悩んだ回。見た人の恐怖を映す怪獣、モグージョンですが、見せる恐怖のレパートリーが、もう少しあっても良かったかなと思います。怪獣、傷ついたアースガロン、エミ隊員、あとおはぎとかもあったかな、それ以外にも、もっと色々見たかったです。モグージョンもあと1,2特性くらいあればな、というところで、あと少しはっちゃけって欲しかったので○止まりとなりました。


第17話 ○
ブレーザー、新怪獣多めなだけあって、再生怪獣(幽霊怪獣)回も豪華
会話劇が少し長めで好み分かれそうだけど、私はこういう話結構好きです
ニジカガチと戦うだけでなく、ちゃんと新怪獣ザンギルとの戦闘シーンもあるのいいよね

〔一言コメント〕

 ブレーザー、静止した状態での会話シーンがほんと多いんですよね~。第17話は喫茶店という場所の性質も相まってまぁ耐えてましたけど、基本的に動きのないただの会話シーンというのは絵的にアウトです。

 会話ひとつ取っても、絵として魅力的に見せる工夫が、ブレーザーには足りない印象ですね。MCUのドラマ『ロキ』はその点、会話劇でありながら動きがあり、視覚的にも良い作品なので参考になるかと。

 それはそれとして、ザンギル回自体は良かったです。ブレーザーだけの新怪獣がわんさか出てきて、さらに新怪獣ザンギルとの戦闘もある。こういう采配の上手い回は好きですね。会話劇がもっと面白くなっていたら神回になっていたやも。


第18話 ○
 毎回人型のスーツを作らずとも、こういう簡易的な新怪獣もたまにはいいと思います。操演系の怪獣って好きなんですよね〜♪ 飛んでくる車のカットも良き。
 ドバシユウ関連は、正直今のところあんまりワクワクしてないので、面白い展開になってくれることを期待してます。

 

〔一言コメント〕

 操演怪獣は全身を作らずとも新怪獣を一体作ることが出来るので、かなりコストパフォーマンスが良いと思います。どんどん作っていって欲しいですね。同じく、宇宙人の乗る宇宙船も、CGではなく操演用に作って欲しいなとも。

第19話 △
ブルードゲバルガとブレーザーが同じ画角の中で戦うシーンがほとんどなくて、なんかガッカリ……
「説明なんていらないよね」って雰囲気で進むけど、説明欲しいシーンが結構ありましたね
エミとファードラン、もうちょっと交流しても良かったのでは

 

〔一言コメント〕

 ファードランは最後まで掘り下げなしでしたね。新形態登場回にしては、あまり盛り上がりもなく終わってしまった回でした。

 アオベエミ隊員の父親がなぜ現れたのか、そもそも2人で一緒にレバーを押す意味があったのか。突っ込み始めたら止まりません。とりあえず雰囲気だけ良い感じにまとめました感はあるけれど……という回でした。

第20話 ○
ウルトラシリーズ、田舎系のお話は当たりが多いイメージ
怪獣の尻尾を掴んで投げ飛ばすシーンなど、特撮面もかなり良い
隊員対ミニズグガン、ブレーザー対ズグガンが同時並行で進むのも良い
怪獣も防衛隊もウルトラマンも活躍する、シンプルに良い回

住民たちが避難してきた隣で作戦会議してるって構図がお見事。ただ、エミが避難所にスピーカー置いちゃうのは、ズグガンを引き寄せかねないし普通にダメ。
テルアキの父が昔どんな人だったのか結局分からずイマイチ入り込めないとか、テルアキのお見合いの話どうなったのとか、細かい所のノイズは結構ある。

〔一言コメント〕

 どうしてもノイズが多いと◎にはできないのですけれど、それでも結構楽しめた回。ウルトラマン、怪獣、防衛隊、満遍なく全キャラが活躍する回が好きなので、こういうのもっとやって欲しいですね。


第21話 △
まぁ、良くも悪くも「防衛隊の日常」回だったなぁと。それぞれが防衛隊員としてちょっとだけ強くなる、そんなお話
それぞれのキャラづけがちゃんとしてるのいいですよね、ブレーザー

〔一言コメント〕

 デルタンダル回は、縦軸横軸ともに弱くなんとも評価しがたいですね。それぞれの防衛隊員が自分の限界に挑戦して、肉体的に成長するという、いわば訓練回のようなお話。デルタンダルBは、もう少しデルタンダルからデザインを大きく変えても良いのかなとは思いました。


第22話 ○
 ニュージェネが始まって以来どこかでやりそうだなと思っていた、怪獣損害保険のお話。手際は悪いが実直な会社員が、おばあさんとの交流の中で成長していく様子をしっかり描いていました。
 嫌味な社員もあまり落としすぎず、お話としても綺麗な着地をみせてくれました。
 特撮としては、レッドキングとギガスにもう少しキャラ付けがあるか、あともうひと展開くらいあってもいいかなとは思いましたね。

おばあさんを背負って怪獣から逃げるシーンは良かったです。

全体的にお話の完成度が高く、デッカーの時はそこまで評価高くなかった中川監督の株がだいぶ上がりました。

〔一言コメント〕

 人間ドラマに焦点を当てるため、既存怪獣を使うというのは分かるのですが、レッドキングとギガスではちょっとコメディ色が強すぎて、「一保険会社がお婆さんを背負いながら逃げなければならない脅威」としては、あまり適任ではなかった気もします。

 とはいえ、こういう話は大好きですね。嫌味な社員についても、やり過ぎるくらい制裁を加えるよりかは、劇中の展開の方が断然良かったと思います。


第23話 △
 あの時のタガヌラーの光線には、実はこんな意味があった!というお話。何気ない単発回の一件に裏の設定を持たせる感じは好きですね。
 まぁ、それだけと言えばそれだけの回で、もう少し縦軸の物語を動かせていればもっとワクワクできたのかな、と少し惜しい回。

 

〔一言コメント〕

 Twitter等をあさっていると、「第3話のタガヌラー戦はウルトラマンが無理矢理タガヌラーの光線の方向を変えたんであって、タガヌラーがヴァラロンを狙ってたというのはさすがに後付けが過ぎるのでは?」というコメントを見ました。たしかに。

 見返してみると、ブレーザーが光線の方向を変えたように見えますが、ブレーザーにかかわらずタガヌラーが自分で調節したと好意的に解釈することもできなくはない、そんな感じでした。

第24話 △
 月に爆弾を設置して、月の軌道を変え、地球にぶつけるという、面白い特性の怪獣、ヴァラロン。デザインはミミズに似ており地味なので、あまり好みには合わず
 ドバシユウ関連が全くといっていいほど掘り下げられてないので、ちょっと乗り切れない、最終回1話前。

 

〔一言コメント〕

 縦軸展開の要であるドバシユウがほとんどここまで掘り下げなし、というのは、縦軸の惜しいところ。最終話感想は、多少総括も含め長めに書きます。

第25話 △
伏線回収の仕方が、あんまり綺麗じゃない。
 その一言に尽きると思います。う〜ん、いや、最終回に回収し切れるのか?と思っていたV99周りの伏線は一応は回収したし、ヴァラロンも倒してめでたしめでたし、ではあるのだけれど、心で楽しめてない感じが凄くある。
 V99が地球に敵対する存在なのか、ドバシユウは何をしたのか、など、最終回でこの伏線を回収する、というのは改めて決めた上で最終3部作を作ってたのでしょうけれども、どうも淡々とした流れ作業感が強く、ただ伏線回収のタスクをこなしただけ、という印象を受けました。
 単純に若かりし頃のドバシユウとか、V99の見た目とか、視覚情報で見せてくれればまだ良かったものの、エミのセリフで全部語っちゃうところが、映像作品として単純に物足りないと思ってしまいました。
 アースガロンがV99の部品から出来ていた→V99と対話できる、という展開があまりにも急すぎて、もうちょっと2,3話前から伏線貼るとか、対話できるようにヤスノブが調整するシーンを入れるとか、何かクッションを挟んでくれればいいものの、この急さもちょっとタスク感がありました。
 ウルトラマンという作品はフィクション、虚構であるということを視聴者は一旦受け止めて作品を見ています。そこに、登場人物の気持ちや設定を丁寧に描くことなく、「タスクで伏線回収してます」感を出されると、もう一つ虚構が差し挟まってしまい、これではあまり乗れませんでした。
 これだけ足早に最終回で回収していくなら、最終3部作にする必要が果たしてあったのだろうかと首を傾げます。いやまぁ、田口監督が最終回を前後編や3部作にして怪獣に形態変化を持たせるのが好きかつ得意とか、円谷側がそういう構成にしたいとか、そういう気持ちも分からなくはないんですけど。でもこのヴァラロン編、果たして3話も使う必要性あったんでしょうか。
 縦軸展開にするならもっと縦軸を上手く掘り下げられたでしょうし、そもそもブレーザーは横軸展開なんですから、無理に縦軸を入れようとしなくても良かったんじゃないでしょうか。これくらい淡々と伏線回収するなら、もう1話横軸の話を増やしてヴァラロン編は前後編にするとか、むしろヴァラロン編は最終回だけにするとか、その方が良かった気がします。
 対話に成功して地球への攻撃をやめたV99が、ヴァラロンだけ放ったらかして消えていくのも凄くモヤモヤします。交戦するつもりはない、と武器を手放した地球軍が、ヴァラロンだけ放置されると途端にさぁ遠慮しないぞと武器を取り始めるのも、流れが急すぎて凄くモヤモヤ。前回変身しただけでカラータイマー点滅でフラフラだったブレーザーが、今回長期戦をかなり普通に戦い抜いているのもご都合展開が過ぎますし、まぁ、プロット先行というかなんというか。
 ブレーザーが唯一放った地球語が、「俺も行く」だったり、妻との婚約指輪、子供の腕輪が光って最後光線で締める、地球怪獣が爆弾を処理する、この辺りはすごくいい。でもこれらって基本的に横軸回の副産物であって、最終回、縦軸展開で良かったところは全くなかったです。
 感想としては、最低限回収すべきところは回収して、取り敢えず終わったな、というただそれだけ。ウルトラマンといえば、最終回付近で正体がバレて隊員達が葛藤する展開が定番ですが、それがないことで、単純に心動かされる展開が一個消えてるわけです。その分、他でもっと保管して欲しかったな、と。
 あと、ヒルマゲント隊長にお世話になった航空機部隊が集まってくるシーンがあるのですが、航空機部隊も参戦して最後の総力戦の対ヴァラロン戦、という展開にもならず、あんまり魅せ方が上手くないなと。
 ブレーザーがどこから来たのか、ブレーザーとV99の関係は、ファードランとは何者なのか、エミの父は結局どういう状態なのか、こういった点は全く触れられることなく終わり、製作陣からすれば余韻としてあえて残したのでしょうが、ただのご都合展開としか思えず、余韻にもなりきれていない感じがあります。
 まぁ別に特段悪いわけではないんだけど、良いわけでもない、なんともいえない最終回でした。

*解決していないテーマを残して作品が終わる、というのは、大地の両親の問題が片付いてないウルトラマンXから続く、田口監督メイン作品の永遠の欠点。ウルトラマンXは、グリーザというド派手な怪獣と、全部乗せのハイブリッドアーマー、主人公正体バレからのヒロインが主人公を助けに行く展開など、ワクワクする展開の数々でうやむやになった所があります。ブレーザーの最終回には、うやむやに出来るレベルのパワーが全然なかったと感じました。人によってはうやむやになって気にならないのかもしれませんが。

 

全体総括


 全体として、うーん、横軸展開のウルトラマンを作る、というテーマなら、もっと縦軸展開を廃して横軸重視で、もっとエミを他の隊員と絡ませた方が良かったんじゃないかなぁとも。

 ブレーザーに限らず、ニュージェネレージョン全体(特にルーブ以降)にいえることなんですけども、縦軸展開が縦軸にするにはあまりに内容が薄いんですよね。単発回で済むようなことを薄く引き延ばして、ちまちま進めている感じ。一度縦軸諦めてみませんか、円谷さん。
 デルタンダル回は2回とも、隊員達の成長が感じられて悪くない回ではあるのですが、全体として見た時に横軸としても縦軸としても微妙な回なので、そこで損してる感じはします。
 製作陣も、本作を作る際、ガイアは強く意識したことと思います。ただ、ウルトラマンガイアの良さである「横軸展開ばかりなのに、全体として見ると縦軸にもなっている」というのを再現しきれなかった点では、やはり力不足感は否めません。
 一方、新怪獣をたくさん出して、画面の華やかさをニュージェネ1にしようという努力はかなり成功していて、怪獣のレパートリーと新怪獣登場のワクワク感は誇っていい作品だと思います。ゴジラガメラが新怪獣を出さない中、よく健闘したなと思います。
 今後ウルトラマンがどうなっていくのか、非常に楽しみです。

 

 最後に、以前出したニュージェネランキングを更新しておこうと思います。Z、トリガー、デッカーについては記事を書ききってから追加にしようと思います。少々お待ちくださいませ。

<igomasニュージェネランキング>

1位:ウルトラマンエックス

2位:ウルトラマンオーブ

3位:ウルトラマンギンガ

4位:ウルトラマンジー

5位:ウルトラマンブレーザー ←NEW!!

6位:ウルトラマンタイガ

7位:ウルトラマンギンガS

8位:ウルトラマンルーブ

 

 新怪獣の多さや時折挟まれる横軸の良回がプラス要素となり、タイガよりは上、縦軸が弱すぎるので、ジードよりは下、ということで5位となりました。

 それでは、また次の記事でお会いしましょう。igomasでした!

 

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