igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンマックス感想10~12話

 皆さんこんにちは、igomasです。マックスさっくり感想、今回もやっていきましょう! 10話~12話も、気になる話が盛りだくさん。マイナー怪獣界のカリスマ、メタシサス回に、過去怪獣回では結構お気に入りのアントラー回。非常に楽しみです。

 

 

第10話「少年DASH」

 OPまでのシーンに関しては、「ませた子供を、良く描きすぎず、悪く描きすぎない」という、良い塩梅の見せ方が出来ているのが、評価の高いポイント。隊員達のキャラ描写を進めつつ、ゲストも立てる。良い場面展開が出来ています。

 OP後、「カイト隊員、ミズキ隊員、記念に写真を撮らせてください」と頼む少年に、「いいわよ」と、ナチュラルに並ぶ二人。いや少年と一緒に3人で撮るとか、そんなんじゃないんかい(笑)

 まぁOPが終わってからの展開は、日常パートはあまり乗れませんでしたね。まずもってテンポ感が悪い。重力場の歪みを発生させ姿を消すメタシサスの出現場所を、マサユキ君が予測し、それを思い出したトウマカイト達がマサユキ君の家に行き、しかしマサユキ君は既に外出しており、マサユキ君を探し、見つけるもマサユキ君に逃げられ、追いつき、マサユキ君に攻略法を聞くも「マックスに教える」と突っぱねられ、コバ隊員が説得し……と、かーなーりー助長なイメージ。最初の時点でトウマカイト隊員が、「どうして出現場所がわかるの?」とマサユキ君に聞いていれば倍くらいテンポ良く進んだのではなかろうか。まぁ、30分のストーリーを作ろうと思えば、多少グダらせる必要もあるのかもしれませんが、もう少しなんとかなったのかな、と。

 戦闘も、やや助長でしたよね。マサユキ君に、携帯電話で怪獣の出現場所がわかる、と教えてもらったものの、最終的な作戦は、マサユキ君がミズキ隊員に伝え、ミズキ隊員がコバ隊員に伝え、コバ隊員がマックスに伝えるという、とてつもなく助長な伝言ゲーム。攻略法さえわかったなら、コバ隊員がマサユキ君の携帯電話を借りてダッシュバード2号に乗り込み、直接マックスに伝えるとか、そんな感じで良かったのではないか。まぁ、ミズキ隊員が、マサユキ君の「あそこ」というほんわかした表現を、「ポイント○○○」としているだけミズキ隊員に役割はあるにはあるのですが、ちょっと、助長かな、と。

 それから、マサユキ君の振れ幅が、すごい。最初、ダッシュ隊員の名前を全部覚えている、将来有望な夢見る子供だったのが、コバ隊員は失敗ばかりだと失念し、ダッシュを全く信用しなくなり、その後コバ隊員の言葉を聞いて信用し、最後には「マサユキ君のおかげね」とミズキ隊員に言われると、「ううん、コバ隊員がいてくれたから。コバ隊員が諦めなかったから」と強く言い、コバ隊員に「君のおかげ」と言われても「そんな」と謙遜。なんというか、一つの話で唐突に2回急激なキャラ変が起こっており、マサユキ君の両極端ぶりが、あまり乗れず。また、中盤のませた子供感がどうも肌に合わず、あまり好みに合いませんでした。これは演者の印象というよりかは、脚本の問題かも。

 特撮パートはかなり良く、コバ隊員がダッシュバード2号からマックスに、メタシサスの出現場所を伝えるカットとか、非常にかっこよかったですね。とどめを喰らったときのメタシサスの目など、とても可愛らしく、好印象。

 

第11話「バラージの預言」

 博士の娘がダッシュ隊員達に味方する流れ、結構雑だった(笑) 思いのほか記憶が美化されておりました。

 とはいえ、アントラーの魅力は凄まじく、鳴き声から生態から、なにからなにまで最高。過去怪獣登場回としてはかなり好きな回だということは既に述べましたが、アントラー、やはりいい。都市部に突然現れる蟻地獄、街を飲み込む流砂。ダイナミックな特撮が、素晴らしい。この回の特撮は、是非ともウルトラ初心者にも見ていただきたいくらい。

 磁力光線でマックスの必殺光線発射が止められたり、マックスにアントラーの角がかじりついたりと、印象的なカットが多いのも評価したいところ。

 ちなみに、初代ウルトラマンに登場したアントラーと、マックス版のアントラーでは、角の先っぽの向きが異なるそうです。

 

第12話「超音速の追撃」

 とうとう来ましたヘイレン回。コスモスファンとしては、リドリアスのスーツ改造であるヘイレンは、かなり複雑な気持ちで見る怪獣であり、マックス配信において見返したいと思っていた回の一つです。

 ミズキ隊員の好みの曲に、隊員らが「いいね」と賛同する中で、隊長が「大事なテスト中に気を抜くな!」と怒るのでなく、「音楽というものはだな~」と力説するゆるさが、マックスのいいところ。ダッシュの隊員達の和気藹々とした雰囲気は楽しげで、こんな職場なら良いかも、と思える素晴らしい防衛軍ですね。最後のオチの部分の雰囲気も、良い。

 ヘイレンの、ジェット機を思わせる「ヤバいやつ」感は素晴らしく、思いのほかしっかり怪獣描写されており満足。マックスの「最強最速」の座を危うくした功績は、大きい。スラン星人以上のスピード感あふれる戦いで、これは、スラン星人からマックス代表怪獣の座を奪えるな、ヘイレンよ。

 突風が吹いたときの逃げ惑う一般人の反応とか、とても秀逸。素晴らしい。

 ヘイレンが魅力的に映る理由の一つに、ダッシュの戦闘機のCGが格好いい、というのもあるんでしょうね。戦闘機が格好いいからこそ、それと張り合うヘイレンが際立つ。本当に、怪獣を映えさせながら主人公サイドを映えさせる、というバランスの良さが、マックスの魅力。

 とはいえ、一般人(バンドメンバー)を危険にさらしてまでの、バンドで引きつけ作戦は、ちょっとやりすぎ感。まぁこの作戦の緩さもまた、ダッシュらしいですが(笑)

 

《おわりに》

 ということで、マックス感想でした。第10話の日常パートは人を選ぶというか、正直肌には合いませんでしたが、第10話~第12話全体を通して、どれも怪獣の魅力はしっかり描けており、楽しい一篇でありました。個人的にはリドリアス改造で悶々としていたヘイレンが、そこそこ活躍してくれていて安心しました。まぁ、リドリアスいなくなったのは悲しいけど。

 やはりアントラー回の特撮がいいですね。ほんと、見てない方は絶対見て欲しい。

 それでは、今回はこの辺りで。また次回の記事でお会いしましょう、igomasでした!