igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマントリガー第5話主人公はヒジリアキト

 皆さんこんにちは、igomasです! 今回もトリガー感想、やっていきましょう!

 

↓第4話の感想記事はこちらから

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〔第5話感想〕

 今回の監督は、武居正能監督。ルーブのメイン監督を務めた方ですが、私個人の見解としては、良回とダメダメ回の差が激しいお方。今回はどちらに振り切るか。

 冒頭、街に現れるデスドラゴ。なにやら過去に因縁があるらしいヒジリアキトに、隊長が一言、「ガッツセレクトの一員であるということを忘れるな」と忠告。これは、個人的な事情に惑わされるな、プロとしての自覚を持て、という意味のセリフなのでしょう。ガッツセレクト、さぞプロ意識の高い防衛隊なのでしょうね~(苦笑) まさか戦闘機が一機しかないとか、その戦闘機もすぐエネルギー切れするとか、エネルギー切れしたら何もせず傍観とか、まさかそんなわけないですよね~

 そして出動後。アキト・ケンゴ・ユナが避難誘導をするのですが、同じ場所に3人が固まっているのは、さすがに防衛隊としていかがなものか。せめて3人おのおの持ち場を分けて離れて避難誘導するだとか、2人は避難誘導で1人は銃で援護射撃するとか、もう少し防衛隊としてやるべきことがあるでしょうに。
 と思ったらアキトがいきなり撃ち始め、それをさも異常な行為かのように話しかけるマナカケンゴ。「いつもの冷静さ」は確かに大事ですが、一箇所にたむろして3人一緒に避難誘導するのが、果たして「冷静な判断」なのでしょうか? 防衛隊としてのガッツセレクトの見せ方が今作かなりダダ滑りしている感があるので、どうにかちゃんと、防衛隊をしてほしいです。

 マナカケンゴが3人避難誘導を冷静な判断だと思っているのも理解に苦しみますが、ヒジリアキトの行動も大概なものです。わざわざ避難誘導してるところに怪獣を挑発して、誘き寄せているわけですからね。また、デスドラゴを止めようとしたガッツファルコンもあっという間に墜落なんだこの、頼りがいのない防衛隊(笑) 第2話で既に述べましたが、歴代で1番命を預けたくない防衛隊ですw
 トリガーはデスドラゴと対峙しますが、なんと新怪獣、びっくりするくらい特徴のない怪獣だった!ただ移動するだけのデカブツ、くらいの特徴しかなく、新怪獣にしては薄味すぎました。
 さてシーンはガッツセレクトに戻ります。避難誘導場所に怪獣を誘き寄せたアキト隊員の罰は、なんとたった3日間の謹慎。ガッツセレクトにとって、市民の命は羽毛のように軽いのだ!
 今回、ガッツウィングに乗ってシズマ氏が過去にデスドラゴと戦ったとの描写がありましたが、なぜ今作、そのガッツウィングをわざわざ廃止したのでしょうか。すぐ壊れる、一機しかない、エネルギー切れが酷い、その上演出上メタ的にも盛り上がりに欠ける(第3話感想参照)ガッツファルコンだけで、どうして怪獣対策させようとしたのか、シズマ氏よ、そして円谷の監督陣よ。
 そして再びデスドラゴ。新怪獣があまりに無個性すぎたので、せめて「傀儡」くらいの要素を足してやろうと言わんばかりに、カミーラがデスドラゴを使役化します。
 ユナから話を聞いたマナカケンゴは、一輪の花を持ってアキトに会いに行き……ふざけてるのか? このシーンでは思わずアキトと同じ感想が漏れてしまいました。
 マナカケンゴ、現状なんの掘り下げもなく好感度もないただのスマイルbotですが、腐っても彼は植物学者であったはずです。植物を愛する人間だったはずです。自ら進んで、茎がちょん切られた花持ってくるとかどういう神経してるんでしょう。花が悲しむ、とかそんなことも何も考えていないんでしょうか。結局ルルイエも、みんなを笑顔にするための道具・ツールとしか考えてないのでしょうか。あぁ、駄目だこの主人公。
 皆を笑顔にしたいとか言って、悲しむ人に無理やり口角を上げさせて、人の思いも考えずズカズカ入り込み、笑顔を強要する。要は、人を幸せにしたいんじゃなくて、沢山の人の笑顔を見て自分がハッピーになりたいだけなんじゃないの?人を笑顔にできる自分凄いっていい気になりたいだけなんじゃないの?ただの自己中心的な人間なんじゃないの?主人公マナカケンゴは、私の中では現状そういう人間像になっています。
 過去も語られない、口を開けばスマイルスマイル、変身口上から溢れ出る自己肯定感の塊、植物の扱い、もうこれ以上主人公の株を下げないで欲しいです、切実に。誰かトリガーという作品を助けてあげてください、頼みます。

 正直、過去もあって、守りたい人もいて、敵に対抗するためにアイテムも開発できるヒジリアキトの方が、主人公でいいんじゃなかろうか。
 デスドラゴが街に再出現。マナカケンゴはウザいと言われた直後ですが、さも当然のように花をアキトに渡して戦場へ。またアキトも、銃を持って戦場へたとえ謹慎処分だろうが、隊員から銃は取り上げない! 甘すぎるぞ、ガッツセレクト!
 冒頭の戦闘シーンとは異なり、ガッツファルコンに加え、ケンゴとユナが援護射撃をしており、いやそこはそれこそ1人が避難誘導して1人が戦えよと(笑) 避難誘導と怪獣退治、どちらもやるのが防衛隊ではないのか。どうしてそう、0か100かみたいな作戦しかできないのか……ハッもしかして隊長が残念体質だからか!?
 本日のサクマテッシン唯一のセリフ。「あの目を見ろ、赤くなってるぞ!」なんというか、その場に居合わせた一般人でも言えそうなセリフです。サクマテッシン、いい加減まともに活躍して欲しい。
 アキトの参戦に驚くマナカケンゴとユナ。「なにやってるの謹慎中なのに」と言われ、「そんなこと言ってる場合か」と返すアキト。はい、そんなこと言ってる場合です。あなた避難誘導してるところに怪獣を誘導したんですよ? 事の重大さ分かってます? 出動なんてされて、2次被害を出されたらたまったものじゃありません。そのための謹慎処分なんですけども……こんな人達に命を預けるなんて、本当に嫌すぎます(苦笑)
 そして空中に黒い穴が。援護射撃部隊、全員銃を下ろして空を見上げます。さすがに全員銃を下ろすのは怪獣に対する危機意識とかが若干欠けているようにも思えます。
 ダーゴンが現れ、追われるユナ。アキトはケンゴに諭され、大事なのはユナを守ることだと優先順位を再確認してユナを救助に向かいます。このシーン、話としてやりたいことは理解できるのですが、今回の重要な要素であるデスドラゴとの因縁は、放置でいいんでしょうか? 過去の因縁の話と、やるべきことの優先順位の話。二つをごちゃ混ぜにして結果面白くなくなってしまった、典型的な悪手パターンですね。
 アキトは走りながら過去を回想。両親を亡くし悲しむアキトに、手を差し伸べるユナ。ユナはシズマ氏から案の定、「頑張れば誰だって光になれるよ」という大変抽象的な教育を受けていました。両親を幼くして亡くした少年への励ましの言葉としてもかなりピント外れなセリフです。
 「我が好敵手」であるはずのトリガーと、真正面からぶつかるのでなく、怪獣をけしかけておいて、その間にユナの警備が手薄になったところを狙うという、どこぞの残念策士ヒュドラムくんよりよほど陰湿策士しているダーゴン。これのどこが武人肌なのか。ただの卑怯者です。
 絶対スピード負けじゃなくて力負けしてる相手にスカイフォルムで戦っていたからなのか、タイプチェンジしてもトリガーは大苦戦。その間にダーゴンはユナへと忍び寄ります。
 アキトが駆けつけますがダーゴンの怪力には敵わず、吹き飛ばされます。そこへ立ち上がったユナが割って入り、ダーゴンにビンタ。「私たちは、人間は、あなた達なんかに負けない、絶対に!」と啖呵を切り、ダーゴンは撤退ええええええぇぇぇぇぇ????
 もはや理解の範疇を超えており、もう、滅茶苦茶。あれだけ姑息に陰湿にユナを追いかけ回し、アキトをぶっ飛ばした後も本命のユナを攫うより先にアキトをさらにいたぶることを選ぶほどの陰湿ダーゴンが、ユナのよくわからない啖呵で感心して逃げるとか、うん、分からん!手は抜かないとか言ってたくせして、早々に手を抜くダーゴン。ちょっと今回訳が分からないシーンが多すぎてハテナが飛び交います。まぁ簡潔に言うと、話運びが雑なんですよね。

 デスドラゴに苦戦していたトリガー。ケンゴの「そうだ、ぬん!」でなんか解決しました。さすが、第1話で「んんっ!」ですべてを解決した主人公です。
 あれだけ命令を無視したヒジリアキトに課された罰は、謹慎3日間延長。どうせ銃も没収されないのでしょう。どうせまた勝手に出動しても大した罰も与えられないのでしょう。本当にヤバいぞこの防衛隊。
 そしてマナカケンゴ、スマイルスマイルだけが唯一の個性なのに、次回予告のスマイルスマイルの歯切れのなんと悪いことか!もう、どうしようもないな!

 

〈あとがき〉

 えーっと、ちょっと、今回酷すぎましたね。どこを取ってもどれだけ探しても、褒めるところどころか、まともなところも一つも見つかりませんでした。何を取っても酷かったです。どこからどう突っ込んでいいのか分からない、もう、明らかに滅茶苦茶。何度も記事を書き直して何度もオブラートに包み直しましたが、私の手には負えませんでした。

 ツッコミどころは案の定多いのでこれでもかなりカットしています。

 それではまた次回!