igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンデッカー3話感想 デッカー、更なる高みへ

 皆さんこんにちは、igomasです。ウルトラマンデッカー第3話感想、早速やっていきましょう!

↓第2話感想はこちら

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《デッカー3話感想》

リュウモン、訓練生トップの割にはガッツファルコンの操縦めちゃくちゃ下手だった!(笑)

 明らかにカナタとイチカとは比べものにならないくらい一瞬で撃墜されていましたね。仕事が出来そうな感じから一転、結構なポンコツ具合で、ちょっとリュウモン君、面白いw

 1年前のスフィア襲来から、その後のスフィアの動向について短いながらもしっかりとした解説があり、世界観が分かりやすくありがたいところ。スフィアと8年ぶりの怪獣出現との関係性や、スフィアとデッカーの関係性など、防衛隊としてのウルトラマンに対する印象も描いてくれていました。また、デッカーがトリガーと同じく人間の味方というわけではないかもという、一般市民の中の懐疑的な意見も紹介してくれ、本作におけるデッカーの立ち位置が非常に分かりやすくまとめられていました。

 ウルトラマンの新作を作るに当たって、そして防衛隊を出すに当たって、抑えるべき点をしっかり抑えています。この辺り、武居監督や、脚本の根元さんを高く評価したいところ。

 ハネツー(HANE2)と話すカナタ。ここ、なにげに3人でハネツーと話しているのめちゃくちゃ評価高いです。ハネツーとこっそり話していたカナタの一人勝ち、という展開にするよりも、3人でハネツーと話した方が、リュウモンとハネツー、イチカとハネツーの関係性も描くことが出来ますし、なによりなんだかんだでカナタ、リュウモン、イチカって仲良いんだな、と3人への好感度もかなり上がります。《AIと話す》という、(リュウモンにとっては)一件ちょっと馬鹿らしいことにもなんだかんだで付き合ってくれるリュウモンも、そんな悪いやつじゃないのかなぁと思います。

 それどころか3人の背景の掘り下げまでやってくれる始末。なんだ、どうした、武居監督、最高だなおい

 その後のシーンでは、会話内容で「将来を見据えて、若い人材を育てておくべきだ」と大局的に物事を見られるムラホシの隊長らしさを示しながら、映像ではカナタ、イチカリュウモンの3人の仲良さげなシーンを流すと、とにかく防衛隊の面々の心証上げをこれでもかとやってくれています。これだよこれ、これを求めていたんだよ、私は

 ゴモラのビル破壊、いいですね。特撮が凝っていて、さすが武居監督。前回武居監督は山での特撮が上手いと言いましたが(そしてそれは実際そうなのですが)、市街地でのビル破壊も、さらに進化を見せていました。なんだろう、私の中での武居監督の評価が、このたった1話で爆上がりしています。

 カイザキさんがさらっとセリフでゴモラの特徴を分析してくれるのも嬉しいところ。やはり怪獣を1キャラとして登場させる以上、最低限怪獣の特徴や生態に触れる発言は、あって然るべきです。こういう抑えるべき点をちゃんと抑えられるのが、名作への鍵です。

 戦闘機の出撃シーンって、いいですよね。基地の中から外へ出撃する格好良さは、言いようもありません。ほんと、見たの何年ぶりだろう。

 スフィア合成前の、ゴモラとの戦いを見せ、防衛隊の見せ場を作ってから、スフィア合成獣スフィアゴモラを誕生させ、防衛隊苦戦・デッカー登場に繋ぐという、防衛隊の格をまったく落とさずデッカーに繋げるというファインプレー。すごいぞ武居監督、根元脚本!

 最初、スフィアゴモラという怪獣が出る、といわれたときは「昭和怪獣のゴモラの肩とかにスフィアをちょっとくっつけただけでスフィア怪獣誕生、みたいな、ダイナオマージュ作品としてちょっと酷すぎる展開になりはしないか」と不安になったのですが、しっかり全身変わって新スーツということもあり、スフィアゴモラ、かなり良いです。

 合成前のゴモラとは別格の強さ、そして技を見せつけ(その技もスフィアの電波障害を受け継いでいると芸が深い)、強敵感を出せています。そしてカナタはデッカーに変身。

 なにげに変身中AIに操作を任せるの、ガイアっぽいな。

 Zやトリガーでも見られた、ウルトラマン登場したから防衛隊棒立ち、という状態は一切なく、しっかり防衛隊は「病院を守る」という防衛隊らしい任務をしっかり与えられた上でウルトラマンと共闘する展開。なんだこれ、すごいぞ、武居監督、根元脚本!

 ゴモラの技をしっかり見せてからのスフィアゴモラ登場なので、見比べてスフィアゴモラが強力なのは分かりますし、デッカーですら苦戦することにも理由づけがなされていてグッド。

 そしてストロングタイプ登場! そして尻尾つかみ投げ! 最高!

 ナースデッセイ号もしっかり動いて、防衛隊もちゃんと活躍する。

 ウルトラマンも、怪獣も、防衛隊も、全部を魅力的に描く。これでこそウルトラマンだよ!!!!!!!!!!!!!! 最高じゃないか!

 そしてハネツー、早々に名前が決定! 折角このブログで名前つけたのに、もう意味なくなったよ!(笑) AIであるHANE2に名前をつける、という流れは今エピソードの終着点としてかなり良い幕引きで、しかもちゃんと名前がハネジローになるっていう。すごいぞ、武居監督、根元脚本!

 はい、ということでデッカー第3話、神回って事でいいんじゃないでしょうか。これは私の評価が甘甘とか、私の好みに合致していたとか、そういうレベルの話ではありません。デッカー3話が神回であることは、私の感想・評価の枠を越えて、疑いようのない「事実」です。本当に素晴らしかったです。

 まぁ折角ですし、こんな褒めちぎる回があってもいいよね。

 唯一難点を上げるとすれば、第1話、第2話でのリュウモン下げと今回のリュウモン上げの差が激しすぎるというか、露骨すぎること。一人のキャラの良い面、悪い面を、もう少し器用に描写してくれるとなお有り難いかな、とは思います。重箱の隅をつつくようではありますが、まぁこうした些細な点が、今後デッカーという作品の首を絞めてしまわないようにという願掛けもかねて。

 ということで、デッカー3話感想記事でした! 結構熱が入って長くなったので、今回は付録はなしで終わろうと思います。それではまた、次の記事でお会いしましょう、igomasでした!