igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ポケモンSVストーリークリア感想

 皆さんこんにちは、igomasと申します! 普段はウルトラマンMCU、映画、ゲーム、アニメ等の記事を中心に記事を書いております。今回は、先日発売されました、ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のストーリーをクリアした感想を書いていきたいと思います!

 本作は、シリーズでは珍しくオープンワールドを採用しており、チャンピオンロード、レジェンドルート、スターダストストリートという3つのストーリーを同時並行で進めていくという作品です。すべてのストーリーをクリアすると、最終ステージとなるザホームウェイが解放され、ラスボスと退治してストーリークリアとなります。

 さて、そんなポケモンSV、絶賛されたり批判されたり、なんとも賛否両論な作品なのですが、私もストーリーをクリアした上での、率直な感想を書いていこうと思います。

 私は、ポケモンバイオレットを購入し、最初のポケモンホゲータを選びました。パッケージや選ぶ御三家によっては、ゲームの感じ方もいささか変わってくるかとは思いますので、その点ご了承ください。

それでは、ポケモンSV感想、やっていきましょう♪

 

【注意】ポケモンSVのネタバレを含みます。ご了承ください。

 

 

ストーリーは本当に良かったのか?

 はい、いきなりぶっ込んでいくスタイルです(笑)

 本作、システム面やゲームとしての出来で言うと、全体的に批判されることが多い印象です。逆に、ストーリー面ではかなり評価が高く、調べたところストーリーを酷評しているようなサイト、ブログはあまり見受けられません。

 では、本作のストーリーは手放しに褒められるほど、最高のストーリーだったのか。正直私は、そこまで最高のストーリーではなかったのではないか、と感じました。以下詳しく書いていこうと思います。

ペパーの第一印象があまり良くない

 物語の最重要人物の1人と言っても良い、レジェンドルート、そしてザホームウェイの主人公、ペパー。彼の第一印象が、あまりよろしくありません。

 冒頭、主人公は砂浜にて、怪我を負って倒れているミライドンを助けます。立ちはだかるデルビルの群れから、ミライドンを助けようとする主人公。逆に主人公を助けようとするミライドンの様子が丁寧に描かれ、主人公とミライドンは協力して、なんとか洞窟から脱出を果たします。

 その後で登場する、ミライドンの本来のトレーナーこそ、このペパーです。ミライドンの世話を任されているのにも関わらず、怪我を負って戦闘状態になれないミライドンに、かなりつっけんどんな態度で接します。また、主人公に対して「ミライドンの世話がつとまるかためす」と言いながら、出してくるポケモンはレベル5のホシガリス一匹。それであっさりミライドンを手放し主人公に預ける始末。正直、トレーナーがトレーナーであることを放棄する、というこの最初の出会いが、かなり印象が悪く、結局のところあまりペパーは好きになれませんでした。

 ミライドンのことをさほど心配する様子もなかったり、レベル5のホシガリス一匹で勝負を挑んだ相手に、あっさりポケモンをあげてしまったりするあたり、本当にペパーはミライドンに愛想を尽かしていたのではないかと思うんですよね。幼少期からあまり親であるフトゥー博士やミライドンに良い思い出がない、ということはザホームウェイでも語られるのでそうなのでしょうが、それにしてもミライドンがあれだけ傷ついている映像を見せられた直後でありますから、あまりペパーにいい印象を持てないのは必然でありましょう。

 そんなキャラを最重要キャラとしているあたり、制作陣も危ない賭けに出たなぁと思います。

 さてそのペパー、もう一つ心の問題を抱えていまして、それが愛犬のマフィティフです。凶暴なポケモンの集まるエリアゼロにて負傷し、立って歩くことも、鳴くことも、ましてや目を開けることすら出来なくなった、傷ついた犬。マフィティフを治すため、彼は伝説のスパイスを探して、旅をしているのでした。マフィティフを大事にしているあたり、さほど悪くない人物なのだろうとは思うのですが、ミライドンに対しては終始しかめっ面で当たりが強いというか、とにかくマフィティフ至上主義すぎる印象。ミライドンに何ら落ち度がないために、ペパーにあしらわれるミライドンが、だんだん可哀想になってきます。

 マフィティフ自体、悪タイプの、かなりいかつい見た目をしたポケモンなので、ストーリーが進む最中の弱々しいマフィティフには「頑張れマフィティフ」と応援したくもなりますが、完治した瞬間「え、こんな憎々しげな顔した犬だったっけ」とちょっと感情移入しづらいのも難点。

 まぁ、あれなんですよね。圧倒的に今作、ペパーよりミライドンの方が感情移入しやすいんですよ。初登場時にもう、埋められないくらい両者に好感度の差が出来上がっているんです。砂浜で力なく倒れるミライドン。母に貰ったサンドウィッチを与える主人公。サンドウィッチをじーっと眺めて、パクパクと食らいつくミライドン(ここのミライドンめちゃくちゃ可愛い)。そして元気になってからは、俺に着いてこいと言わんばかりに凜々しいミライドン(一転してめっちゃカッコいい)。こんなん惚れてしまうでしょ。

 もう、この時点で圧倒的にミライドンが好きになってしまっているので、ペパーが冷たい態度を取っていると、どうしてもペパーの印象は悪くなってしまいます。もう少し、もう少しだけペパーに魅力があれば、ミライドンと並べたかもしれません。ペパーとミライドンの和解は、ザホームウェイの最後の最後になってからですし、ちょっと遅すぎると言わざるをえません。このシーンまで正直ペパーにはかなりマイナスイメージがありました。

 それからペパー、ちょっと阿呆が過ぎる。観測ユニットを満足ナゲットと言い間違えるとか、さすがにやり過ぎ。ボタンに馬鹿にされても、仕方ないなというのは正直思いました。

スターダストストリートの話が結構薄い

 スターダストストリートは、かなりストーリーの人気が高いです。いじめをテーマに扱っており、数年前、いじめられっ子たちが徒党を組んでスター団を結成し、いじめっ子たちを撃退するという事件がありました。その際、逆にスター団が不良集団だと勘違いされ、悪目立ちして、ヤンキー化してしまいます。スター団を結成したボタンが、スター団の皆にまた学校に行って貰いたいと考えて、主人公に頼んでスター団を壊滅させようとします。スター団が決して悪の集団ではないということと、ボタンの思いが明かされ、スター団に対する誤解は解かれるのでありました。

 このスターダストストリート、確かにスター団の厚き友情物語として見ればいい話ではあるのですけれど、なによりストーリーの一番重要な部分である「いじめ」が、あんまり詳しく描かれていないんですよね。数年前に起こったとされるスター団のいじめっ子撃退事件も、会話で語られるのみで、映像では示されません。

 だからこそ、ストーリーの重さが弱いと言いますか、テーマとあまり真正面から向き合っていないストーリーになってしまっているんですよね。正直ゲームなんで、いじめ問題に真っ向から切り込んでいくとゲームとして面白くなくなるのはそうかもしれませんけれど、でもこのテーマでやるなら、もっと踏み込んでも良いんじゃないかな、と思いました。

 いじめの話としては、あまりにも浅すぎる、とは思いました。スター団の5人が仲良いというのは分かるんですけれど、まぁ、うん、ちょっと物足りなさはありますね。

 ビワをいじめていた子が、ビワに助けられる、という話はなかなか良かったのですけれど、なにぶんビワさん、素顔が見えないんで、ビワさんにそこまで感情移入できないんですよね。これがメロコのエピソードとかだったら、もうちょっと印象は違っていたかも。ビワ以外のストーリーは、まぁあってもなくてもあんまり変わらないかなというものでした。

チャンピオンロードのチャンピオンが弱い

 チャンピオンロードでは、各地のジムリーダーを倒して8つのバッジを手に入れ、四天王を倒してチャンピオンを打ち倒す、という従来通りの(XY以前と同じ)ストーリーが展開されるわけですが、まぁ案の定、こちらのストーリーは薄めとなっております。

 基本的にはネモとのバトル、四天王やチャンピオンとの挨拶くらいしかなく、ただただ各地のジムリーダーを倒していくのみのストーリー。ジムリーダーとしては、ナンジャモ、アオキ、ライムあたりは印象に残ったでしょうか。前回ガラル地方のジムリーダーたちがかなり魅力的に描かれていたために、キャラクターとしての魅力はやや格落ちといった印象です。

 四天王戦はかなり面白く、タイプ相性詐欺だらけの四天王(いかにも草タイプ使いな見た目なのに地面タイプ使い、フェアリータイプ使いかと思いきやまさかの鋼タイプ使い)、謎の面接システム、四天王兼ジムリーダー兼サラリーマンのアオキなどなど、楽しめる要素が盛りだくさんでした。

 一方、ラスボスに当たるところのチャンピオン、オモダカさんは、なんというか、印象が薄すぎて、え、これがチャンピオン?と言わざるを得ない感じに。全体的なポケモン種族値も低いですし、特に苦戦することもなく、一体であっさり突破できました。歴代でも最も弱く、印象も薄いチャンピオンかもしれません。チャンピオンロードでしか登場せず、他のストーリーに絡んでこない時点で、そもそも影が薄すぎます。本作の残念ポイントでした。

 むしろ本作のチャンピオンポジションは、ネモと言って構わないでしょう。もはや、オモダカさんいらなかったんじゃなかろうか(笑) せっかくのチャンピオンなのですから、他のストーリーにも、ちょっとくらい顔を出して欲しかったですね。今作3つのルートがあるのに、それぞれのルートが、ザホームウェイになるまでなんの絡みもないです。2つのルートをまたいで登場するキャラとかもいないです。それが、話の幅を狭めてしまったのかも。

 本作、戦わないキャラがほとんどいないんですよね。上記のように、ルートをまたぐキャラがいないせいで、登場人物のすべてにトレーナーとしての役割があり、なにかしらポケモンを繰り出してきます。なのでイベントが、とにかく戦え、戦え、戦えの一辺倒です。ポケモンを繰り出してこない主要キャラがあと1人や2人いたら、なおストーリーに深みが出たかもしれません。

ザホームウェイでの集結

 そんなわけで、各ルートに若干の不満があるので、ザホームウェイで集結しても、そこまでテンションは上がらず。というか集結して早々、ネモ、ペパー、ボタンの仲が悪いです。ペパーは相変わらずネモを戦闘狂扱いですし、ボタンはペパーを馬鹿にしている様子。途中から和解していく感じはまぁ良いとして、それにしても和解が遅い。3つ目の観測ユニットあたりでようやく打ち解け始めるので、まぁ遅い。

 3つのルートの時点で、先に若干でも各キャラを絡ませておいてほしかったな、と思います。折角集結したのに、ギスギスしながら最終ダンジョンを進むのは、気が進みません。

ストーリーの良かったところ

 とまぁ色々マイナス点を書かせていただきましたが、ストーリー自体は、全体としてはそこまで悪くなかった印象です。というのも、やはりミライドンとネモの好感度の高さ、これが決め手でありましょう。

 ミライドンの好感度の高さについては、既に述べたので良いでしょう。最初の砂浜での出会いから、洞窟脱出のシーンにかけて、ミライドンの可愛さと格好良さが際立っていますし、なによりずっとミライドンに乗って旅をしてきた以上、愛着が湧くのは当然。爬虫類らしい目や首の動きが非常に可愛らしくて、本作のストーリー面での圧倒的推しキャラ。どの登場人物より推しキャラです。

 唯一本作のストーリーが、構造的に上手いなと感じるポイントもまた、ミライドン関連です。ミライドンが唯一、3つのルートをまたいで登場するキャラなんですよね。まぁ実質ネモとはチュートリアルでしか会ってないんですし、ボタンとはスター団ボスを倒した後にちょっとだけじゃれ合っている程度の絡みなんですけれど。それでもまぁ、3つのルートをまたいで登場して各キャラと交流しているのは重要で、最後にネモ、ペパー、ボタンの3キャラの気持ちがミライドンに向けられるのは、非常に良いシーン。もう一体のミライドンとの最終決戦でも、ボタンが「いじめっ子をやっつけちゃえ」と発言するのですが、このセリフもスターダストストリートの流れを汲んでいてグッド(というかここがボタンの唯一にして最大の見せ場)。ともかく3ルート登場が功を奏した、ミライドンでした。

 それからネモ。他の2キャラと異なり、まずもって人に当たることがありません。普通に性格が良いです。戦闘狂扱いされていますけれど、別に圧倒的な力でねじ伏せるなんてことはせず、常に主人公のことを考え、主人公のレベルに合わせたポケモンを使ってくれます。教師もやれやれといった感じで彼女を見てますが、勝負を急ぐのは口だけで、実際はちゃんと気配りを持って勝負をするトレーナーなのです。負けても、強いトレーナーが誕生したことを心から喜んでいるし、一切嘘偽りのない、まっすぐなトレーナーです。

 やっぱりこういうトレーナーがいるだけで、気持ちが良いです。やはり最重要人物はペパーじゃなくて、ネモが良かったな、と思います。好感度が段違いです。主人公はこういうキャラの背中を見て成長すべきですし、少なくともオモダカさんやペパー、ボタンは、ネモの偉大さに比べれば、有象無象に過ぎません。もっとネモの物語が見たかった。DLC、期待しています。

 まぁそんなわけで、ミライドンとネモの好感度はかなり高いです。なのでザホームウェイで集結しても、ミライドンとネモだけは安心して応援できます。ミライドン2体目が現れてからはミライドンに「いじめられっ子」としてのシンパシーを感じたボタンが気持ちをくみ取るので、このあたりからボタンの好感度も上がり始めます(正直そこまでは、サポートキャラでしかない上、スター団マジボスとしても立ち位置があやふやな、とらえどころの無いキャラ)。ただペパーの好感度は、ラストでは埋まらないくらい下がっていた、残念。

 それから、フトゥーAIも良かったですね。とにかく表情豊かで、所作も面白いキャラでした。先述した好感度の高いミライドンやネモって、やはりムービーの作り込みが段違いに良いんですよね。表情、身体の動きに感情が本当に良く表れており、感情移入しやすいです。

 フトゥーAIが魅力的な一方で、フトゥー博士自身は物語冒頭の時点で既に死亡しており、ペパーとフトゥーの回想映像なども全くないことから、セリフだけから想像するしかなく、文字情報だけのキャラになってしまいました。回想映像が必要だったのは、スター団ではなくむしろこちらの方ではなかったのでしょうか。

ストーリー全体を通して

 というわけで、たしかにメインキャラのネモやミライドン、フトゥーAIなど魅力的なキャラはいるものの、SV全体として見ると、メインストーリーであるところのペパーとフトゥーの関係性が、いささか不完全燃焼感が強く、やや不満は残る、といった感じです。

 ストーリーについては、DLCにも期待ですね。パルデア地方の地図では、右上に謎のマップが隠されています。パルデア地方の舞台がスペインであることを考えると、右上はフランス。すなわちカロス地方に当たります。まぁ、カロス地方ってフランスの上半分だけらしいんで、パルデア地方の右上が解禁されたところでカロス地方には実際にはたどり着けないかもしれませんが、どちらにせよ何かしらカロス地方との関連は今後示されそうなものです。

 また、本作の上手いところは、チャンピオンが別に複数人いても構わないということ。主人公やネモとは異なる、新たなチャンピオンランクのキャラクターが表れ、引っかき回していくというのも面白そうです。ネモの話(主に家族関係)も深掘りして欲しいですし、これから幾らでも物語を面白くする素材はすでに用意されています。DLCのストーリーには、期待が持てそうです。ということで以上、ストーリー感想でした。

 

ゲームとしての面白さ

 さて、ストーリーの次は、ゲームとしてどうだったか、という点を見ていきたいと思います。ここではオープンワールドの是非や、ゲームの根幹となる部分について書いていきたいと思います。

内定システム

 本作は、全1000種近くいるポケモンのうち、たった400種類のポケモンしか登場しません。いわゆる内定システムというやつです。

 ポケットモンスターというキャラゲーにおいて、推しポケモンとともに旅をすることが出来ないというのは論外としか言いようがありません。一匹でも使えないポケモンがいる時点で、コンテンツとしては終わっています。

 無論、今後使用可能ポケモンは追加していくことも考えられますが、それでも全ポケモン参戦しなければ意味がないと考えています。だって推しポケに、パルデア地方、見せてあげたいじゃないですか、一緒に冒険したいじゃないですか。

 普通にBW以前のシステムで良いんです。1000種のポケモンが、別にフィールドに登場しなくても良いんです。フィールドにいるポケモンは、せいぜい400種でいいんです。過去作から推しポケを連れてきたい、ただそれだけなんです。

 全ポケモン揃えたければ、過去作を買え、それでいいんです。ランクマ環境を操作したいのであれば、最悪、ランクマ・カジュアルはパルデアに登場するポケモンだけ、カジュアル2は全ポケモン使用可とかでいいんです。全ポケモン使用可(ただし伝説を除く)のカジュアル3なんてのが出来たら本望です。

 キャラゲーとしての根幹が崩れているので、内定システムがある限り、今後どれだけポケモンという作品が良くなっても、ここが改善されないのならゲームとして褒めるつもりはありません。

オープンワールドの是非

 本作はオープンワールドのゲームでしたが、果たして本当に自由度が高いゲームだったのでしょうか。

 本作各ルートの、それぞれのボスのレベルは固定になっています。そのため、たとえばゲームを始めたばかりのプレイヤーが、格闘組のビワから攻略するというのはどだい無理な話です。そのため、ある程度攻略の順番は制限されます。

 とはいえ、結論から言うと、結構今作の自由度は高かった方だとは思います。おおまかなルートの制約はあるとはいえ、私は岩ヌシ→草ジム→炎組→電気ジム→虫ジム→鳥ヌシ→水ジムと、結構自由度の高いルートで進めました。最後も氷ジム→エスパージムの順でクリアしましたし、多少レベルに差があるとはいえ、順番を変えてもかなり楽しめます。色々な動画配信者の実況動画を見ても、面白い順番でクリアしている方が多く、オープンワールド制度は概ね成功しているといってもいいんじゃないでしょうか。

 ただ、なにより図鑑完成を最優先に目指す身としては、従来のシステムの方がやや有り難かった感はあります。さすがに電気ジムまで進んだ状態で、虫ジム付近のポケモンを捕まえようとしても、HPをちょうど良い具合に減らせず、一撃で倒してしまうんですよね。たしかに自由度は高いけれど、結局レベル順に攻略していくのが一番効率も良く賢いということになりそうです。なので、まぁオープンワールドは良くも悪くもあった印象です。

作業感が強い

 本作は、ストーリーがとにかくバトル、バトル、バトルなこともあって、作業感がかなり強いです。どんどんレベルを上げて、敵を倒して、バッジをゲットして、その繰り返し。とにかく単純作業です。

 ミライドンの能力を解放しないと、移動もかなり不便であることから、私自身、ゲームを楽しむことよりも、不便さを解消するためにゲームを進めることを優先してしまったのも理由のひとつかもしれません。ミライドンの能力を解放しないと行けない所にばかりポケモンが大量発生して、とにかくミライドンを早く解放せねば、と急かされる思いでゲームをしていた印象です。

野良トレーナーが微妙

 本作、道ばたに様々な野良トレーナーがいて勝負を仕掛けてくるのですが、総じて見た目がキモいです。中でも、髭を剃っておらず腕毛がかなりあるおじさん、不潔感がかなりあって嫌でした。子供キャラも軒並み誇張した怒り眉毛で、ませてる感が強く、良い子に見えません。女性キャラは軒並みムキムキの一辺倒で、もう少し色んな女性キャラがいても良かったのではないでしょうか。正直、圧倒的にガラルの方が冒険していて楽しかったです。

服装システム

 私はバイオレットを選んだのですが、その理由のひとつに、スカーレットの制服がダサすぎるというのがありました。結果としてその選択は間違っていなかったと思います。

 本作、帽子や靴下、靴といったアイテムは多少変更できるものの、服装はほとんど変更する事が出来ません。服装は制服で固定されており、春服、夏服、秋服、冬服の4択以外に選択肢がありません。つまり、制服のデザインが気に入らなかったら、ずっと気に入らないデザインの服で過ごさなければいけないことになります。

 スカーレットの縦縞オレンジな制服はあまり好きではなかったので、本当にバイオレットにして良かったなと思います。

 ちなみに、服装が変えられないということはすなわち、本作スカートありません。あまりにファッションが限定されてしまうので、もうちょっと服装は種類あって良かったと思います。なぜ前作から完全劣化しているのか、意味が分かりません。早急に服装の追加をお願いしたいです。

メイクシステム

 一方で、メイクシステムは、剣盾からかなり進化しています。この点は評価すべきでしょう。髪の毛、眉毛、メイクなど、かなり選択肢が多いです。これだけ選択肢があるのなら、服にももう少し選択肢が欲しかったな、というのは正直なところ。

 

システム面の良い点・悪い点

 特に賛否両論ある(というかほぼほぼ批判意見で埋め尽くされている)システム関連について、自分の意見を述べていきたいと思います。

孵化スピードが速い

 本作、卵の孵化スピードがかなり速いです。前作のポケモンソードシールド(剣盾)では、自転車に乗って卵を孵していくのですが、自転車のダッシュ機能って、結構不便だったんですよね。少しの間ダッシュして、チャージ時間を溜めて、また少しの間ダッシュして。正直面倒くさかったです。

 しかし今回は、ミライドンのダッシュが常に使用可能であり、エネルギー切れで減速することがありません。なので、どんどん卵を孵化することができます。これは正直、かなり嬉しいです。

卵が出来たかどうかが分からない

 一方で、卵を産む作業は、かなり面倒くさいシステムになってしまいました。

 前作剣盾まででは、育て屋にポケモンを預けると、ポケモンの卵が産まれます。卵が出来ると、育て屋さんが卵が出来たアピールをしてくれるので、遠目から見ても卵が出来たタイミングがわかります。

 本作では、主人公がピクニックを開くことで、卵がいつのまにかバスケットの中に出現する、というシステムになっています。いつ卵が出来たかは分からないので、逐一バスケットの中を確認する必要があります。なんでこんなにストレスのある仕様に変えたのか、よく分かりません。せめて何かしら分かるように、変更をお願いしたいです。

 また本作、卵が産まれやすくなる効果を持つサンドウィッチを食べないと、ろくに卵が産まれません。しかもサンドウィッチの効果持続時間はせいぜい30分程度なので、30分の中でテキパキと作業しなければなりません。なんでゲームしてるのにこんなに焦らせられなければならないのか。

処理オチが多すぎる

 何をするにしても、常時処理オチ状態があるゲームです。天下のポケモンが、ゲームとして販売してはいけないレベルの酷さです。移動するにしても、対戦するにしても、トレーナーに話しかけるにしても、ムービーを見るにしても、とにかくずーっと処理オチ状態。常にストレスと隣り合わせのゲームです。そのためバグも多いです。本来あってはいけないものが画面に映っていたり、勝手にゲームが切れたり、現在報告されているものだけでもキリが無いくらいに多いです。もはやゲームとして破綻していることは一目瞭然です。もう少しゲームとしてまともなものを作ってから、販売した方がよかったのではないかというレベルです。この点については、いち早く改善してもらいたいところですね。

 それから、ポケモンとの遭遇もかなり処理オチが酷いです。なにしろマップ移動にかなり処理オチが発生しているので、ミライドンの動きにかなりのラグがあり、そのせいで野生ポケモンとバトルに突入することが多すぎます。

 また、ポケモンからかなり距離を取っているのにもかかわらず、バトルに突入することもあり、もう、なんでもありです。

 バグが多いせいで、最近はレートで切断バグが横行している始末。ほんと、何世代逆戻りしているんだって話です。

 システム面については圧倒的に退化しており、なんなら今までの全ポケモンの中で一番クオリティが低いかもしれません。

ボックスの読み込みが遅すぎる

 ボックス機能については、驚くべき劣化具合です。そもそもボックスがあまりに読み込みが遅く、ボックスのどこにどんなポケモンがいるのか分かりません。ポケモンを交換したりする際にも、「あのポケモンどこにいたっけな」と探す際には、本当に時間がかかります。ボックスを一頁読み込むのに3秒以上かかる上、ボックスを移動するたびにそのロードが行われます。正直ストレスどころの騒ぎではありません。

 ポケモンをまとめて移動したり、ポケモンを検索したり、ポケモンの道具を入れ替えたり、どの面を取ってみても、圧倒的に剣盾の方が使いやすいです。SVの大幅な劣化具合は、見るに堪えません。今日にでも修正して貰わないと、これは本当に困ります。

図鑑機能の充実

 新たにポケモンを捕まえると、ポケモン図鑑に登録されるのですが、本作の演出はかなり良いです。どのポケモンが埋まったのかも一目瞭然ですし、他にまだ手に入れていないポケモンも分かります。かなり図鑑埋めが楽しく、またやりやすいと感じます。

相手が持っていないポケモンを見る機能

 ポケモン交換の際に、ポケモンが白く光ることがあります。これは、相手がまだ図鑑に登録していないポケモンを表示する機能です。つまり白く光るポケモンを渡せば、必ず相手の図鑑埋めに貢献できるのです。この機能が本当に神がかっていて良いです。天才的な発明だと思います。

マップ機能があまりに使いづらい

 本作、なぜかマップが回転します。マップを開いても、意味の分からない角度で回転していることが多く、今いる位置が全然分からないです。マップの方角はちゃんと固定して欲しいです。

 また、マップはズーム機能があり、拡大、縮小することが出来るのですが、あまりにもこの機能、使い勝手が悪いです。

 まず、最大まで縮小する機能、まったくいらないです。良い具合に広くマップを縮小して全体を見たいのに、なんだかよく分からないマップが出てきて困惑します。マップの拡大縮小は4段階あるのですけれど、3段階目と4段階目の間が欲しいです。

 さらに、マップの縮小だけでなく、拡大もかなり使いづらいです。町に行って行きたいお店を調べても、正直地図がかなり分かりづらく、どこに目的のお店があるのか非常に見づらいです。せめてもう一段階拡大できるようにするとか、お店をもっと分かりやすい見た目にするとか、やりようはいくらでもあったのではないでしょうか。なんでガラルみたいにお店を分かりやすく出来なかったのか。

お店が多すぎる

 正直、帽子屋、靴屋、靴下屋、鞄屋、こんなにいらないです。全部ひとまとめにしておいて欲しいです。いちいち面倒くさいです。あと町によっては靴下屋が2つとかあったりします。本当にそういうのいらないです。

 それから、服を着たらどうなるかを確認できるのですが、読み込みがかなり遅くて非常にイライラします。

まとめ

 ということで、システム面のあれこれでした。システム面については、また書きたいことが増える可能性もあるので、順次追記していくかもしれません。

 

ポケモンSV感想まとめ

 ということで以上、ポケモンSV感想でした。世間では「ストーリーは良いけどシステム面は悪い」という評価がつけられがちな本作ですが、ストーリーにも悪い点は結構あるし、システム面にも良い点は結構ある、ということが分かっていただけたのではないでしょうか。皆さんがポケモンSVをプレイする際の参考になれば幸いです。

 それでは、良きパルデアライフを、igomasでした!