igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンZ第14話感想 ブルトォォォン!

 復活の時だぁぁああああああああああ!

 どうもこんにちは、お久しぶりです、igomasです。だいぶ期間が開きましたが、ウルトラマンゼット第14話感想、やっていきましょう。これまで、第11話~第13話まで、「人間の都合だけ考えて、無闇に怪獣を殺してしまってよいのか」というテーマを、じっくり描いているゼット。今回は、その締めくくりの回ということで、ハルキがそのテーマとどう向き合うのか、注目していこうと思います。

 また、今回は初代ウルトラマン怪獣の中でも異色を放つ怪獣、四次元怪獣ブルトン回。特撮面も目が離せません。近年では(とはいえもう10年以上前ですが)、CGで登場することもあったブルトン。今回はスーツが新規造形され、特撮がより面白くなっております。楽しみにするとしましょう。

 それでは、第14話感想、やっていきましょう!

 

《第14話》

 冒頭、セブンガーが退役し、来月から博物館に展示され、少しずつ何かが変わりゆくストレイジ。これは、最終回辺りで特空機が全滅し、セブンガーが最後に活躍する、っていうアツい展開でありましょうか。セブンガー、なんだかんだでウインダム登場からは活躍が芳しくなかったので、最後の最後、良い活躍を期待しています。

 キングジョーストレイジカスタムの活躍を称え、ストレイジでは祝勝会が行われていた。ここでのオオタユカの喜びようが微笑ましい。ずっと頑張ってきた整備班の仲間達と自分を称え、盛り上がっている様子。なんだろう、田口監督が撮るとこうもオオタユカがナチュラルに良い人になるのはなんでだろう。なんだか、最近ずっと悪印象ばかりのオオタユカを見ていたので、初心を思い出して新鮮な気持ちになりました。おそらく今回を見るに、メイン監督の田口監督が描きたいオオタユカは、あくまで怪獣好きとしてのキャラで、マッドサイエンティスト要素はそこまで押しだそうとしていなかったんじゃないかな、と思います。多くの監督陣にバトンが引き継がれてゆくうちに、いつの間にかオオタユカが人の血の通わないマッドサイエンティストになってしまったことはかえすがえすも残念でなりません(笑)

 ヨウコ先輩に何飲む?と聞かれ、コーラ!と即答するユカと、プロテインと答えるハルキ、呑気に自転車で入ってくるヘビクラ隊長。この隊員達の和気藹々とした雰囲気こそ、田口監督の真骨頂でありましょう。これがあるから、田口監督の日常パートはやめられない、止まらない。

 有給休暇のはずのバコさんが現れ、どんちゃん騒ぎを怒られるとひるんだ整備班の面々だったが、バコさんは意外とノリノリだった!「中途半端はよくねぇ。マグロ、ご賞味ください」でOP。

 物語も後半に突入し、OPも2番に変わりましたね。歌詞については前回第13話で色々と考察しておりますので、そちらをご覧下さいませ。

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  さて、今回の監督ですが、久しぶりの、メイン監督田口監督です。よっ、我らの田口くん!いやぁ、ここ数話のあれこれで、もはや田口監督でなければ安心できない体になってしまいました(笑) これまでは、どちらかと言えば特撮面に重きを置いて田口監督を語ってきましたが、今回は日常パートもかなり出来が良く、注意深く見ていきたいところ。

 OP明け、美味しそうにマグロを頬張るストレイジの面々。と思いきや、このシーン、実はコロナの関係で演者の皆さんはマグロを食べることが出来なかったのであった(詳しくは先日の生放送を参照)! 無念! たしかに、よく見るとご飯の上のマグロ、なくなってないですね。なんというか、事情を知った上でもう一度見ると、哀愁漂いますね、このシーンw

 こんな美味しいマグロどこで!?と尋ねるオオタユカに、「昔ちょっとな」と答えるバコさん。ここで、バコさんは「謎の過去を抱えた黒幕(異星人)ポジション」ではなく「昔ちょっとなの一言で色々できちゃうタイプの人ポジション」だったことが判明。長らくバコさんの立ち位置があまり定まっておらず、作品上どんな立場なのか考えあぐねていたのですが、なるほどそういうポジションだったのですね。13話で考察したバコさん黒幕説、可能性は低そう。

 端っこの方で、気まずそうな顔をするハルキに、声をかけるヨウコ先輩。「こんな時に何しけた面してんの? 考え事?」と優しく尋ねます。ヨウコ先輩も「実はさ、私もちょっと考えちゃってるんだよね。確かにキングジョーは強い。けどこんな兵器を私たち人間が手に入れちゃって、ほんとに良いのかな」と、自身も悩みを抱えていることを打ち明けます。ヨウコ先輩の、キングジョーに関する悩みというのは、これまでの話のどこにも描写がなく、若干唐突ぎみではあるものの、「ハルキだけが悩んでいるのではない」と励ますその姿は、先輩として、上司として、好印象。

 美味しそうにマグロを頬張るヘビクラ隊長(ほんとは食べてないけど)。何かを察知し、格納庫を出て行きます。一方ストレイジ基地の外にはカブラギシンヤが現れ、赤い物質と青い物質をPPAPし、ブルトンが出現します。冒頭でも述べましたが、今回のブルトンは新規造形。ゼット第1話のものとも少し違うようです。

 バコさんは華麗に披露し、ユカに「バコさんなんでこんなにマジック上手いの?」と聞かれ、「昔ちょっとな」と答え、さらに「昔ちょっとなで色々できちゃうタイプの人ポジション」を確立していきます(笑)

 ハルキはマグロを食べ終わり(食べてないけど)「うまいもん食い終わったときって食べる前に時間を巻き戻して、何回も食べたいって思っちゃいますよね」と言い、ヨウコ先輩も「こんな時は美味しいもの食べるに限るねぇ~」と返します(食べてないけど)。あぁ、演者さん食べてないって知った後見ると、ほんと哀愁漂いますねw まぁそれはさておき、このシーンも良いですよね。悩んでばかりいたハルキが、しばしの間悩みを忘れ、ヨウコ先輩と和気藹々と語り合う、というシーンが挟まれるのは、良い。ずっと暗いシーンばかりでは見ている側も辛いですし、こういう緩急の付け方は、作品作りにおいて、大事。

 さて、そのとき突然、ユカ達が宙に浮く、という謎現象が起き、ここから怒濤のブルトン演出シーン。ストレイジ一同は、基地に現れた怪獣ブルトンの仕業だと悟ります。ヨウコ先輩は、「ハルキはウインダム、私はキングジョー」と告げ、階段を降りていきますが、どれだけ階段を降りても、キングジョーにたどり着かない! ハルキもまた、ウインダムの最上階の階段を踏みしめると同時に、「どうした、生もの苦手か?」のシーンに巻き戻され、ここから、何度も何度も巻き戻されますw 繰り返しのシーンって、グダってしまいがちなのですが、テンポ感もよく、ヨウコ先輩の反応も面白く、見ていてとても楽しいシーンでした。「生もの苦手か?」でこんな笑うとは思いませんでした。

 一方、ヘビクラ隊長ことジャグラスジャグラーは、セレブロと邂逅。セレブロは自身の正体がばれていることを警戒し、邪魔するつもりかとにらみを利かせますが、ジャグラーは「むしろ応援してるんだぜ、俺は」と発言。この発言、危ういですねぇ。第5話でも述べましたが、ジャグラーは、善か悪か一見分からないキャラであり続けるのは良しとしても、最終的に良いキャラ、でなければならない宿命を背負っているので(最後に悪に染まってしまったらオーブ本編の全てが無に帰すので)、この「応援」の程度がちょうど良い塩梅であることを、願っています。ほんと、ジャグラーがラスボスってパターンだけは、避けて欲しい。

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  なにはともあれ、ジャグラーは今回のブルトン作戦は気にくわないらしく、「いたずらするにしたって今日じゃねぇだろ。こっちは大事な打ち上げやってるのに」と言うと、セレブロはなおも嬉しそうに「それならもっと賑やかにしてやるよ」とブルトンの能力を使い、ジャグラーを巻きます。トイレに転送されたヘビクラ隊長は、「せっかくだからちょっとしてくか」と便器の方に戻り、CM。

 さてCM明け、どれだけ走ってもキングジョーにたどり着けないヨウコ先輩。ユカは解析の結果、「怪獣のせいで、ここはある種の四次元空間になっているのかも」「頭の中でイメージした場所や空間に繋がるようになってる」「無意識に考えたことが影響している」と解説。とても、オオタユカがまっとうな研究員で、嬉しい。このシーンも含め、整備班達が浮いてるの、結構上手く撮ってますよね。浮遊感が自然で、どう撮っているのかは分かりませんが、とても良いカット。ところで、オオタユカによれば、頭の中で無意識に思った場所に、転送されるとのこと。つまりヘビクラ隊長は本当にトイレに行きたかっt

 場面は変わり、「どうした、生もの苦手か?」のシーン。ヨウコ先輩はユカの分析を思い出し、「強く念じれば時限を越えて自分が本当に行きたいと望んでいる場所に行けるはず」とハルキにアドバイス。なるほど、ハルキはマグロを食べたいと深層心理で思っていたから、マグロを食べる前の状態に戻っていた、というわけですね。

 ハルキは、今度は絶対にブルトンに惑わされないと誓い、「自分の行きたい場所」に向かうという決意を持って、一歩を踏み出します。と、彼が向かったのは、なんとあの河川敷。ハルキと父の思い出の場所。キャッチボールをしていた、あの河川敷だったのです。いやぁ、ここに繋げてきたか。これはやられましたね。さすが田口監督。良い仕事をなさる。

 ハルキはそこで、父との再会を果たすことになります。ボールを渡し(ここ、なにげないシーンですが、ボールを渡すという構図そのものが、大人ハルキと父のキャッチボールの構図になっており、良い)、去ろうとする父を、ハルキは呼び止めます。「この町の消防士の方ですよね」と。この発言一つで、ハルキ父は「誰かを守る立場にある」ことが明確に示され、第11話での「家族を置いて他の人を助けに向かう姿」に正当性が生まれました。まぁ、これまでのシーンでも、髪型などから、ハルキ父は誰かを守る仕事に就いているのかもしれない、と推測できないわけではなかったのですが、やはりしっかり描いてくれないと、あの11話のシーンは劇的たり得ません。このセリフでしっかりと補完してくれたことで、武居監督の仕事が結実しているのが、上手い。

 ハルキは、長らく抱えてきた悩みを打ち明けます。「もし、誰かを守ろうとしたときに、その行動が同時に、別の誰かを傷つけてしまったり、守れないって分かったら、どうしますか」ハルキ父は答えます。「守りたい人を全員守れるわけじゃない。助けるために手を伸ばそうにも、手の長さには限界がありますしね。だから、手が届く範囲で、自分の信じる正義を、守ると決めた人を全力で守る。それが使命だと思ってます。そのせいで傷つけてしまったり、守ることが出来なかった人のことは、僕は絶対に忘れません」と。なるほど、良い落としどころですね。出来ないことは出来ないこと、出来る範囲でやるしかない。自分が全力でぶつかって、それで助けられない命があるのなら、それは仕方の無いことだけれども、でもそれはまた、自分の力が足りないからこそ守れなかった命でもある。だから、守れなかった命は絶対に忘れない。自分の失敗を胸に、また次の仕事を全力でこなし、今度は前の自分以上に、自分が出来ることを見つけてみる。そうやって成長していく、みたいな感じでしょうか。出来ないことは出来ないが、出来なかったことは一生忘れない、というのは、納得。

 ハルキは何かを伝えようとするも、言葉を飲み込んで、握手して欲しい、と頼みます。ハルキ父は困惑しながらも、それにこたえ、そして、「ハルキ」と驚いた表情で見つめます。ハルキもまた「父さん」と応えたところで、ハルキは元の場所に戻されるのでした。あぁ、ちょうどいい、ちょうど良い塩梅だ~。何の絡みもないまま終わるでもなく、父と子の対話をあまりやりすぎるでもなく、ちょうどいいところで切り上げる。上手い。また、この会話のシーンがあったからこそ、第11話のシーンで、ボールを取りに行った父の帰りが遅かったのだという補完がなされ、第11話の回想のなにげないシーンが、実は重要であったのだと逆転する構造が、大変見事なシーンでありました。

 これだけしっかり長台詞を使って、作品としての方向性を示してくれるのは、有り難い。並の作り手であれば、サクッとした会話で終わらせて、さっさと特撮パートだ、となるところ、作品上ここは大事なところだと日常パートにしっかり時間を割いて、作品の方向性を示してくれたのは、感謝しかありません。田口監督の日常パートの総決算と言いますか、このシーンは屈指の名シーン。ギンガ以降の日常パートとしては、ダントツのトップでしょう。

 さぁ、いよいよここからは特撮パートです。さすがブルトンをずっと撮りたがっていた田口監督。ここからは、田口監督特撮の独壇場だぁ~~~~~~~~~!! 四次元空間により、室内のあらゆる物があちこちに飛び交うカットに続き、宙に浮いては落ちるビルと、もう、なんでもありだ(笑) キングジョーストレイジカスタムが到着し、巨大怪獣特撮が展開されます。ミサイルを消したり自らがワープしたり、先程消したミサイルを出したり八つ裂き光輪を放ったりと、とてもとても、ブルトン

 ハルキはついに変身を決意します(あれっウインダムは?)。ハルキはゼットに、「自分の手が届く範囲で、守りたい人を全力で守る。それで傷つけてしまった者は、絶対に忘れない。この胸に、刻み込んでいく!」と宣言します。アツいアツいシーンでありますが、一応冷静になって補足しておくとしましょう。このシーン、まぁ確かにハルキなりの言葉で説明してはいるものの、全体的に、父親の言葉の単なる繰り返しになっており、もう一捻りあればさらに跳躍したのかな、というシーンではあります。父の言葉は一アドバイスでしかなく、それをハルキなりにどう捉えるか、はまた自由であるはずで、父の言葉は絶対、としてしまうよりかは、ハルキが自分なりの言葉で語る、というシーンになれば、さらにグッとくるシーンになったような気がしますね。まぁ、じゃあどうすれば良いんだってのは自分にもよく分からないのですけどw 作り手として何がベストなのかは、終わりなき問いでありましょう。今回は尺が詰め詰めなので難しいでしょうが、前後編の話であれば、ハルキなりの言葉に消化するシーンも入れられそうだな、と思ったので一応書いたまでです。

 それから、前回第13話のセリフも気になりましたね。ゼットもまた、ウルトラマンとして大事なことだから一緒に悩む、と発言していただけに、ゼットがどうこの問題にけりを付けたのか、も語られればなお良かったですね。ハルキがハルキ父の言葉で語るのはまだ分かるとしても、ゼットはゼットで、思うところがあるはず。ゼットなりの答え、というのも示されれば、バディものとしては良い展開になったのかな、と。

 もちろん、先程も言いましたが、今回の日常パートはここ10年で見ても屈指の出来で、これ以上無いくらいに良いシーンであることに変わりはありませんが、だからといってこれ以上良くなりようがないというわけではありません。尺的にも今回はこの展開がベストであったとは思いますが、今後より日常パートに重きを置く作風になっていったとき、こういう視点もあるよね、と示しただけのことです。別に今回のシーンに不満があるわけではないので、そこだけご了承ください。長くなりました、先へ進みましょう。

 ハルキは、特殊能力には特殊能力、と、ガンマフューチャーに変身。ブルトンの能力と、ゼットの能力。超絶怒濤のCGバトルが、光ります。ブルトンは、ゼットの蹴りもワープでかわし、そういえば、ブルトンのワープ、良いですよね。初代を彷彿とさせる懐かしのワープ。当時はCGなんて使えませんから、ワープ前とワープ後別々にカットを撮って、二つのカットの間に怪獣を移動させておき、それでさもワープしたかのように見せていたわけですが、その感じ(ぶつ切りカット感)が良く再現されています。最近だとCGで、ワープの過程が描かれたりしますからね(ハイパーゼットンを参照)。

 必殺技組の力を使い、良いダメージを与えますが、ブルトンの力でゼットは地面に埋まり、転がるブルトンに押しつぶされます(笑) キングジョーの助けもあり、なんとか脱出したゼットは、ベータスマッシュの姿でブルトンの触覚を、引き抜いていきます。ものすごく、力技w ブルトンの攻撃をものともせず、立ち向かっていくゼットに対し、ブルトンはワープで逃げ、のし掛かりで応戦。ただでは負けない強敵怪獣感が出ており、良いカット。ゼットは砲丸投げのごとくブルトンを飛ばすと、アルファエッジに姿を変え、必殺技組の力を使い、ブルトンを倒すのでした。爆発シーンが、実に美しい。

 戦いが終わり、祝勝会の片付けをする一同。ポップコーンの欠片を、ブルトンの破片じゃない!?とはしゃぐユカが、実に微笑ましい。ヨウコ先輩が、ボーッと座るハルキの肩をポンと叩くシーンが、「生もの苦手か?」のシーンと上手く対応していて、なんというか、のほほんとしたシーンに仕上がっていますね。田口監督はほんと、隊員達の和気藹々とした雰囲気を描くのが、上手い。

 いやぁ、今回良かったなぁ満足満足、と思っていたら、ん、この声、グリーザ!? で続く。次回、結構色々と、ヤバそう。

 というわけで、第14話感想でありました。田口監督は、長らくブルトンを撮りたいとおっしゃっていたようですが、今回日常パート特撮パートともに、上手くハマりましたね。特撮パートが良かったのはもちろんのことですが、日常パートが良かった。ブルトンの設定を上手く生かし、「自分の深層心理が邪魔をしている」というところで、ヨウコ先輩の「キングジョーストレイジカスタムに対する懸念」という悩みを描き、他方「行きたいと望んだ場所に行ける」という設定を使い、ハルキを例の河川敷へと飛ばした。ブルトンだからこそできたこの演出が、作品の方向性と上手くマッチしており、良かったです。

 また、先の武居監督の仕事が、この回をもって結実したのは、見事としか言いようがありません。第11話の、キャッチボールのシーンの必要性、ハルキ父の仕事・立場をしっかり示しきれていない不十分さが補完されたことで、第11話の株も上がりました。まぁ、にしても「子供を置いて他の人を助けに行った父の姿」と「子供を守るレッドキング」を重ねるのは少し無理がありますが(笑) とはいえ、第11話の評価がこれで大いに上がったことは事実。素晴らしい演出でありました。

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 さて、今回浮き彫りになったのが、オオタユカに対する田口監督とその他の監督陣の解釈の乖離。田口監督は、どうもオオタユカを単なるいい人として扱いたい印象を受けるんですよね。一方、他の監督陣は、あまりにも、マッドサイエンティスト要素を押し出しすぎたことで、オオタユカが人間の血の通わない、人がいくら死のうが気にしない人、と化してしまった印象です。他の監督陣の方向性で行くのか、田口監督の描き方で修正をかけていくのかわかりませんが、黒幕であるかないかにかかわらず、オオタユカには好印象を持ちたいので、頑張っていただきたい所存。

 と、これをもって今回記事とさせていただきます。いやぁ、第14話、実に良かった。より一層、田口監督でないと安心できない体になってしまいましたw さて、次回はいよいよグリーザ再登場回。初登場時に絶大なインパクトをもって登場したグリーザですが、次回もまた、その強敵なイメージを崩さず活躍してくれるのか、そして、ゼロ以上にヤバい劇薬、ベリアロクはどのように投入されるのか、ゼットの新形態はどんな活躍を見せてくれるのか、まだまだ目が離せないゼット。非常に楽しみです。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!