igomasの部屋

どうも、igomasです。ウルトラマンファン。ヒーローより怪獣、悪役が好き。今日も今日とて「悪役」考察♪

ウルトラマンマックス14~17話

伝説の借りパク回を、見逃してしまった……
 皆さんこんにちは、igomasと申します。かなり溜まっておりましたが、ウルトラマンマックス感想、やっていきましょう。なお冒頭にも書きました通り、第13話ゼットンの娘を試聴し忘れており、今回記事では省かせていただきます。大変申し訳ありません。数少ないウルトラマンゼノン活躍回だったのに、残念でなりません。
 ウルトラマンについてあまり詳しくない方に補足しておきますと、第13話では、かの強力な宇宙恐竜ゼットンに苦戦するマックスのもとへ、ウルトラマンゼノンが現れる。ゼットンとの攻防の末、新武器マックスギャラクシーで最後の一撃を放とうとするも失敗。マックスギャラクシーはマックスのもとへ移り、マックスは必殺光線でゼットンを攻略。マックスギャラクシーはそのままマックスが借りパクするのであった、という話です。ちなみに、マックスギャラクシーはもともとゼノンがマックスに贈り届けるつもりで持ってきていたらしいので、厳密には借りパクではない模様。

 では、14話から、サクサク見ていくこととしましょう。


第14話「恋するキングジョー」

ウルトラマンマックス対ハリケンブル
 ゼットン星人の因子が入った女性を救うため、身辺警護も兼ねて共に時を過ごすトウマカイト。淡い思い出がつのる中、ミズキ隊員は嫉妬、ゼットン星人は復讐の炎をたぎらせ、という話。
 今回の話に登場するキングジョーは、ウルトラマンZでも、バロッサ星人の宇宙船として、そして、ストレイジカスタムとして活躍していますね。元々はウルトラセブンに登場したロボット、キングジョーですが、マックス版が特殊なのは、セブンのキングジョーと分離の仕方が異なる点。頭、胸、右足、左足の4体分離となっています。ちなみに、Zのキングジョーは、セブン準拠の分離方法(頭、胸、腹、足)です。
 内容に関しては、ありがちな恋の描写、やる気があればゼットン星人に勝てるという根性論、嫉妬のあまり奇抜な格好で尾行するミズキ隊員、いつの間にか勝手に完成したキングジョーを訝しがることなく楽しげに操縦するお兄さんと、この辺り細かいところ気にせずすんなり楽しめるか、みたいなところが大きそう。私はそこまで乗れませんでしたね。
 キングジョーは、かの有名な気をつけのポーズで倒れる描写はありませんでしたが、毎回やるとそれはそれでやり過ぎまであるので、こういう変化球キングジョーもありかなと思いました。


第15話「第三番惑星の奇跡」

 マックス最高傑作とも名高いイフ回。たしかに単体としての完成度は高く、独特の語りから始まる冒頭の引き込ませ方は目を見張るものがあります。少女の悲しげな運命が語られた後、少女の生きる唯一の希望、発表会が行われることが、ミズキ隊員の口から語られる。
 そこへイフが飛来。少女のこともあり、やや焦りが見える隊員。早く一掃しようと攻撃するも、その物体は生き残り、あろうことか同じナパーム弾を体内から放出。なんとイフは、攻撃されればされるほど、それと同じ攻撃を体内から繰り出す無敵の怪獣だったのだ!ババーン!
 上記の設定から、ウルトラマンの最強怪獣の候補にも挙げられるイフですが、今回の話で対処法が確立された以上、今現在では大した脅威ではないのかな、と思われます。もちろん激戦区に投下されれば部類の強さを誇ることは想像に難くありませんが。
 マックスが登場し、マクシウムカノンを放ち爆発四散するも復活。マクシウムカノンを無限に打ち出す第4形態の恐ろしさは、筆舌に尽くしがたい脅威でありました。

 炎に包まれる絶望的な状況の中、どうして自分は二度も希望を打ち砕かれなければならないのか、と泣き叫ぶ少女の、そのピッコロの音色を聞いて、禍々しくも美しげな姿で宇宙へと飛び立っていき、ラスト。なんでも外部からの干渉を跳ね返す存在であったイフは、文字通り優しさには優しさを跳ね返す、そんな存在だったのだ、ということで、なんとか地球は滅亡を免れました。

 戦いの人、であるダッシュの面々が、二度も絶望してもなお夢に向かって進む少女のピッコロに救われる。切なくも温かい、そんな物語。

 と、いい話風に纏めているのが当時のませた自分には合わなかったのか、長らく再視聴を敬遠していた作品。個人的に好みなのは、導入部でありましょうか。この入りがいつもと違うだけで、ぐっと世界観に飲み込まれる感じが、お見事。しかしながら、話運び自体は、「怪獣の能力から弱点を見つけ、対処する」というウルトラマンの大枠をそう外した内容でもなく、この話ばかり取り沙汰にされるのは今でもあまり嬉しくなかったりします。イフの各形態の着ぐるみを用意している大盤振る舞いは、ほんとすごいのですけど。

 

第16話「わたしはだあれ?」

 マックス伝説のコメディ回。

 周囲の生命体の記憶に干渉する能力を持つ、宇宙化猫タマ・ミケ・クロ。エックスでも出てましたよね。マックス怪獣はもっと今のウルトラマンにも出て欲しいところ。Zのギガスくらいの出番なら、出せなくもないでしょうし。

 冒頭からどこか抜けた感じの作風で、いやはや、第14話から第16話まで、まるで話の始め方が異なっており、さすがは横軸展開のマックス。サブタイトルのデザインも、自由度が高い(笑)

 タマ・ミケ・クロの影響で、まったくもって戦力にならないダッシュのメンバーの描き方が滑稽で面白く、コメディ回として十二分な出来でありました。めっちゃ笑いました。特に面白かったのがトミオカ長官。そこはかとないハヤタオマージュも含め、はっちゃけ方がなかなかに良かったです。

 

第17話「氷の美女」

ミズキ隊員、またもゲストに嫉妬

 今作男性隊員がゲストに惚れ込む展開が多く、そのたびにミズキ隊員が焼き餅を焼くという、ミズキ隊員、ちょっと可哀想。まぁそれがミズキ隊員のアイデンティティーの一つでもあるのですが(笑)

 ゲストのニーナ役、上良早紀さんは大怪獣バトルのハルナ隊員も演じてらっしゃいます。初見でパッと気づけず、私もまだまだだなと感じましたね。

 今回登場のエラーガですが、個人的には強化前の形態の方が好みだったり。水中を泳いでいるカットとか、かなりかっこよかった印象です。

 そういえば、オーストラリア支部の戦闘機が、やけにかっこよかったですね。

 

 ということでザックリと、ウルトラマンマックス14話から17話の感想でした。やはりマックスを代表する、イフ、タマ・ミケ・クロ辺りがとても印象的でしたね。単発回を詰め合わせたマックスだからこそできる自由な演出が、ほんと素晴らしいなぁと思いました。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

「歴史ある作品に出られて光栄です」について

 皆さんこんにちは、igomasです。普段は、ウルトラマンゼット、マックス、グレートの各話感想記事や、媒体を問わず古今東西ありとある悪役の考察記事などを書いています。今回は、ちょっとした雑談&感想記事。

 ちょうど今日、仮面ライダーの映画公式サイトにて、ゼロワン映画の新ライダー紹介ニュースが出ましたよね。私は、とある事情があって、仮面ライダーからはまた当分離れることにしたのですが(下記添付記事参照)、とはいえ、ウルトラマンという特撮作品を嗜好する以上、他の特撮作品である仮面ライダーにも、ある程度精通しておきたいもの。知識として、新ライダーの名前くらいは知っておこうと、公式サイトに足を運んだわけであります。

 

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 さて、そうして公式サイトに足を運んでみると、なるほど今回の新ライダーは、複数人が同じライダーに変身するらしく、新キャスト中4人が、仮面ライダーアバドンに変身するそう。劇場版では、同じ見た目の敵ライダーが4人並び立つ、という構図になるのでしょうか。こういうのって、割と珍しいですよね。量産型ライダーって、重要ポジションのキャラが変身するイメージがあまりなかったので(まぁ、ライダーに関してはほんとにわかなんで私が知らないだけかもしれませんが)。

 新キャストは、仮面ライダーアバドンに変身する4人に加え、かの東宝シンデレラ山崎紘菜さん。各キャストの出演にあたってのコメントを読んでいると、かなりその内容が、ウルトラマン出演陣のそれと異なっていることに気がつきました。これは興味深い、と思い、記事にさせていただいた次第であります。

参考公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/reading/kamenrider-winter/223/

https://m-78.jp/z/cast/

https://m-78.jp/geed/425/

 

 さて、早速本題なのですが、タイトルにもなっていますが、こういった特撮作品のキャストのコメントに、最も使われるマジックワードが、「歴史ある作品に出られて光栄です」。Zのナカシマヨウコ役、松田リマさんや、ジードの鳥羽ライハ役の山本 千尋さん含め、多くのウルトラマンキャスト陣が使ってきた言葉です。私これ、あまり好きじゃないんですよね。

 これって、キャストコメントを書くときの一種テンプレみたいなもので、要は書くことがないから字数稼ぎに使ってる言葉なんですよね。もちろん、キャストの中には、特撮作品となんの馴染みもない人はたくさんいるでしょうから、書くことがないのはよく分かるのですけど、でも「歴史ある作品」ってフレーズは、あまりに芸が無いな、と。毎年毎年見るワードなので、テンプレ感が強すぎるのかもしれません。

 そもそも「歴史ある作品」って言葉自体が、歴史ある作品のファンが喜ぶ文面じゃないような気がするんですよね。だって、ウルトラマンのファンだって、仮面ライダーのファンだって、(1冊の本などにも纏められないほどに芳醇な)その歴史の中身そのものを、濃密に味わってきたわけで、それをサクッと一言で「歴史ある作品」と纏められても、あまりいい気がしないと思うんですよ。いや、いい気がしないのは私だけかもしれませんが。ただ少なくとも、「歴史ある作品」ってフレーズは、あくまで作品の長い歴史の表面しかなぞっていない言葉です。大事なのはその中身。キャスト陣がその作品に触れ合い、何を思い何を感じたのかそれこそが、長い歴史を知るファンがキャストらと共有したい、特撮の楽しさってもんじゃないでしょうか? そう考えると、やはり「歴史ある作品」などという浅はかな言葉は、あまり褒められたものではありません。

 だから、歴史ある作品、とまるで人ごとのように言うのではなく、自分なりの言葉で、自分の経験と合わせて表現してみる。そういうことも、キャストには求められる力なのかな、と思っています。

 翻って今回、仮面ライダーのキャスト一同のコメントを見るに、自分の言葉でかみ砕いて語るのが、非常にうまいなと。畑芽育さんなどは、テンプレの言葉を使わず、「私が生まれるずっと前からあった仮面ライダーシリーズの劇場版にまさか自分が出演するとは!」とその歴史の長さを自分の人生の尺度で述べているあたり、素晴らしいです。小山さん「子供の頃にテレビにかじりつくように夢中になっていた」福士さんのオーディション経験など、それぞれの体験に基づいた温かみあるコメントの数々は、見ていて楽しくなりました。山崎さんは「出演のお話をいただきゼロワンを拝見したのですが、今ではすっかりハマってしまい現場で本物の変身ベルトを見たときは大興奮してしまいました。いちファンとしてこの作品に携われる幸せを噛み締めながら」と、ファンとしてはこれ以上無いくらい嬉しいお言葉ですよね。こういう、仮面ライダーファンに対して誠意のある、温かみのこもったメッセージを書ける俳優って、伸びていくんだろうな、と常々思います。

 たかだかコメント、たかだか数行と思われるかもしれませんが、俳優のコメントはそれだけ作品において重要だということを、ご理解いただきたく、この記事を書かせていただきました。こんなに気分の良いキャストメッセージを見たのが久しぶりだったもので。

 もちろん、ウルトラマンのキャスト陣のメッセージも、良いものをたくさん見かけますが、近年あまりにコメントのテンプレ感が否めません。ファンが嬉しくなるようなアツいコメント作りを、今後の俳優陣にも期待したいところですね。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ウルトラマンZ第14話感想 ブルトォォォン!

 復活の時だぁぁああああああああああ!

 どうもこんにちは、お久しぶりです、igomasです。だいぶ期間が開きましたが、ウルトラマンゼット第14話感想、やっていきましょう。これまで、第11話~第13話まで、「人間の都合だけ考えて、無闇に怪獣を殺してしまってよいのか」というテーマを、じっくり描いているゼット。今回は、その締めくくりの回ということで、ハルキがそのテーマとどう向き合うのか、注目していこうと思います。

 また、今回は初代ウルトラマン怪獣の中でも異色を放つ怪獣、四次元怪獣ブルトン回。特撮面も目が離せません。近年では(とはいえもう10年以上前ですが)、CGで登場することもあったブルトン。今回はスーツが新規造形され、特撮がより面白くなっております。楽しみにするとしましょう。

 それでは、第14話感想、やっていきましょう!

 

《第14話》

 冒頭、セブンガーが退役し、来月から博物館に展示され、少しずつ何かが変わりゆくストレイジ。これは、最終回辺りで特空機が全滅し、セブンガーが最後に活躍する、っていうアツい展開でありましょうか。セブンガー、なんだかんだでウインダム登場からは活躍が芳しくなかったので、最後の最後、良い活躍を期待しています。

 キングジョーストレイジカスタムの活躍を称え、ストレイジでは祝勝会が行われていた。ここでのオオタユカの喜びようが微笑ましい。ずっと頑張ってきた整備班の仲間達と自分を称え、盛り上がっている様子。なんだろう、田口監督が撮るとこうもオオタユカがナチュラルに良い人になるのはなんでだろう。なんだか、最近ずっと悪印象ばかりのオオタユカを見ていたので、初心を思い出して新鮮な気持ちになりました。おそらく今回を見るに、メイン監督の田口監督が描きたいオオタユカは、あくまで怪獣好きとしてのキャラで、マッドサイエンティスト要素はそこまで押しだそうとしていなかったんじゃないかな、と思います。多くの監督陣にバトンが引き継がれてゆくうちに、いつの間にかオオタユカが人の血の通わないマッドサイエンティストになってしまったことはかえすがえすも残念でなりません(笑)

 ヨウコ先輩に何飲む?と聞かれ、コーラ!と即答するユカと、プロテインと答えるハルキ、呑気に自転車で入ってくるヘビクラ隊長。この隊員達の和気藹々とした雰囲気こそ、田口監督の真骨頂でありましょう。これがあるから、田口監督の日常パートはやめられない、止まらない。

 有給休暇のはずのバコさんが現れ、どんちゃん騒ぎを怒られるとひるんだ整備班の面々だったが、バコさんは意外とノリノリだった!「中途半端はよくねぇ。マグロ、ご賞味ください」でOP。

 物語も後半に突入し、OPも2番に変わりましたね。歌詞については前回第13話で色々と考察しておりますので、そちらをご覧下さいませ。

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  さて、今回の監督ですが、久しぶりの、メイン監督田口監督です。よっ、我らの田口くん!いやぁ、ここ数話のあれこれで、もはや田口監督でなければ安心できない体になってしまいました(笑) これまでは、どちらかと言えば特撮面に重きを置いて田口監督を語ってきましたが、今回は日常パートもかなり出来が良く、注意深く見ていきたいところ。

 OP明け、美味しそうにマグロを頬張るストレイジの面々。と思いきや、このシーン、実はコロナの関係で演者の皆さんはマグロを食べることが出来なかったのであった(詳しくは先日の生放送を参照)! 無念! たしかに、よく見るとご飯の上のマグロ、なくなってないですね。なんというか、事情を知った上でもう一度見ると、哀愁漂いますね、このシーンw

 こんな美味しいマグロどこで!?と尋ねるオオタユカに、「昔ちょっとな」と答えるバコさん。ここで、バコさんは「謎の過去を抱えた黒幕(異星人)ポジション」ではなく「昔ちょっとなの一言で色々できちゃうタイプの人ポジション」だったことが判明。長らくバコさんの立ち位置があまり定まっておらず、作品上どんな立場なのか考えあぐねていたのですが、なるほどそういうポジションだったのですね。13話で考察したバコさん黒幕説、可能性は低そう。

 端っこの方で、気まずそうな顔をするハルキに、声をかけるヨウコ先輩。「こんな時に何しけた面してんの? 考え事?」と優しく尋ねます。ヨウコ先輩も「実はさ、私もちょっと考えちゃってるんだよね。確かにキングジョーは強い。けどこんな兵器を私たち人間が手に入れちゃって、ほんとに良いのかな」と、自身も悩みを抱えていることを打ち明けます。ヨウコ先輩の、キングジョーに関する悩みというのは、これまでの話のどこにも描写がなく、若干唐突ぎみではあるものの、「ハルキだけが悩んでいるのではない」と励ますその姿は、先輩として、上司として、好印象。

 美味しそうにマグロを頬張るヘビクラ隊長(ほんとは食べてないけど)。何かを察知し、格納庫を出て行きます。一方ストレイジ基地の外にはカブラギシンヤが現れ、赤い物質と青い物質をPPAPし、ブルトンが出現します。冒頭でも述べましたが、今回のブルトンは新規造形。ゼット第1話のものとも少し違うようです。

 バコさんは華麗に披露し、ユカに「バコさんなんでこんなにマジック上手いの?」と聞かれ、「昔ちょっとな」と答え、さらに「昔ちょっとなで色々できちゃうタイプの人ポジション」を確立していきます(笑)

 ハルキはマグロを食べ終わり(食べてないけど)「うまいもん食い終わったときって食べる前に時間を巻き戻して、何回も食べたいって思っちゃいますよね」と言い、ヨウコ先輩も「こんな時は美味しいもの食べるに限るねぇ~」と返します(食べてないけど)。あぁ、演者さん食べてないって知った後見ると、ほんと哀愁漂いますねw まぁそれはさておき、このシーンも良いですよね。悩んでばかりいたハルキが、しばしの間悩みを忘れ、ヨウコ先輩と和気藹々と語り合う、というシーンが挟まれるのは、良い。ずっと暗いシーンばかりでは見ている側も辛いですし、こういう緩急の付け方は、作品作りにおいて、大事。

 さて、そのとき突然、ユカ達が宙に浮く、という謎現象が起き、ここから怒濤のブルトン演出シーン。ストレイジ一同は、基地に現れた怪獣ブルトンの仕業だと悟ります。ヨウコ先輩は、「ハルキはウインダム、私はキングジョー」と告げ、階段を降りていきますが、どれだけ階段を降りても、キングジョーにたどり着かない! ハルキもまた、ウインダムの最上階の階段を踏みしめると同時に、「どうした、生もの苦手か?」のシーンに巻き戻され、ここから、何度も何度も巻き戻されますw 繰り返しのシーンって、グダってしまいがちなのですが、テンポ感もよく、ヨウコ先輩の反応も面白く、見ていてとても楽しいシーンでした。「生もの苦手か?」でこんな笑うとは思いませんでした。

 一方、ヘビクラ隊長ことジャグラスジャグラーは、セレブロと邂逅。セレブロは自身の正体がばれていることを警戒し、邪魔するつもりかとにらみを利かせますが、ジャグラーは「むしろ応援してるんだぜ、俺は」と発言。この発言、危ういですねぇ。第5話でも述べましたが、ジャグラーは、善か悪か一見分からないキャラであり続けるのは良しとしても、最終的に良いキャラ、でなければならない宿命を背負っているので(最後に悪に染まってしまったらオーブ本編の全てが無に帰すので)、この「応援」の程度がちょうど良い塩梅であることを、願っています。ほんと、ジャグラーがラスボスってパターンだけは、避けて欲しい。

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  なにはともあれ、ジャグラーは今回のブルトン作戦は気にくわないらしく、「いたずらするにしたって今日じゃねぇだろ。こっちは大事な打ち上げやってるのに」と言うと、セレブロはなおも嬉しそうに「それならもっと賑やかにしてやるよ」とブルトンの能力を使い、ジャグラーを巻きます。トイレに転送されたヘビクラ隊長は、「せっかくだからちょっとしてくか」と便器の方に戻り、CM。

 さてCM明け、どれだけ走ってもキングジョーにたどり着けないヨウコ先輩。ユカは解析の結果、「怪獣のせいで、ここはある種の四次元空間になっているのかも」「頭の中でイメージした場所や空間に繋がるようになってる」「無意識に考えたことが影響している」と解説。とても、オオタユカがまっとうな研究員で、嬉しい。このシーンも含め、整備班達が浮いてるの、結構上手く撮ってますよね。浮遊感が自然で、どう撮っているのかは分かりませんが、とても良いカット。ところで、オオタユカによれば、頭の中で無意識に思った場所に、転送されるとのこと。つまりヘビクラ隊長は本当にトイレに行きたかっt

 場面は変わり、「どうした、生もの苦手か?」のシーン。ヨウコ先輩はユカの分析を思い出し、「強く念じれば時限を越えて自分が本当に行きたいと望んでいる場所に行けるはず」とハルキにアドバイス。なるほど、ハルキはマグロを食べたいと深層心理で思っていたから、マグロを食べる前の状態に戻っていた、というわけですね。

 ハルキは、今度は絶対にブルトンに惑わされないと誓い、「自分の行きたい場所」に向かうという決意を持って、一歩を踏み出します。と、彼が向かったのは、なんとあの河川敷。ハルキと父の思い出の場所。キャッチボールをしていた、あの河川敷だったのです。いやぁ、ここに繋げてきたか。これはやられましたね。さすが田口監督。良い仕事をなさる。

 ハルキはそこで、父との再会を果たすことになります。ボールを渡し(ここ、なにげないシーンですが、ボールを渡すという構図そのものが、大人ハルキと父のキャッチボールの構図になっており、良い)、去ろうとする父を、ハルキは呼び止めます。「この町の消防士の方ですよね」と。この発言一つで、ハルキ父は「誰かを守る立場にある」ことが明確に示され、第11話での「家族を置いて他の人を助けに向かう姿」に正当性が生まれました。まぁ、これまでのシーンでも、髪型などから、ハルキ父は誰かを守る仕事に就いているのかもしれない、と推測できないわけではなかったのですが、やはりしっかり描いてくれないと、あの11話のシーンは劇的たり得ません。このセリフでしっかりと補完してくれたことで、武居監督の仕事が結実しているのが、上手い。

 ハルキは、長らく抱えてきた悩みを打ち明けます。「もし、誰かを守ろうとしたときに、その行動が同時に、別の誰かを傷つけてしまったり、守れないって分かったら、どうしますか」ハルキ父は答えます。「守りたい人を全員守れるわけじゃない。助けるために手を伸ばそうにも、手の長さには限界がありますしね。だから、手が届く範囲で、自分の信じる正義を、守ると決めた人を全力で守る。それが使命だと思ってます。そのせいで傷つけてしまったり、守ることが出来なかった人のことは、僕は絶対に忘れません」と。なるほど、良い落としどころですね。出来ないことは出来ないこと、出来る範囲でやるしかない。自分が全力でぶつかって、それで助けられない命があるのなら、それは仕方の無いことだけれども、でもそれはまた、自分の力が足りないからこそ守れなかった命でもある。だから、守れなかった命は絶対に忘れない。自分の失敗を胸に、また次の仕事を全力でこなし、今度は前の自分以上に、自分が出来ることを見つけてみる。そうやって成長していく、みたいな感じでしょうか。出来ないことは出来ないが、出来なかったことは一生忘れない、というのは、納得。

 ハルキは何かを伝えようとするも、言葉を飲み込んで、握手して欲しい、と頼みます。ハルキ父は困惑しながらも、それにこたえ、そして、「ハルキ」と驚いた表情で見つめます。ハルキもまた「父さん」と応えたところで、ハルキは元の場所に戻されるのでした。あぁ、ちょうどいい、ちょうど良い塩梅だ~。何の絡みもないまま終わるでもなく、父と子の対話をあまりやりすぎるでもなく、ちょうどいいところで切り上げる。上手い。また、この会話のシーンがあったからこそ、第11話のシーンで、ボールを取りに行った父の帰りが遅かったのだという補完がなされ、第11話の回想のなにげないシーンが、実は重要であったのだと逆転する構造が、大変見事なシーンでありました。

 これだけしっかり長台詞を使って、作品としての方向性を示してくれるのは、有り難い。並の作り手であれば、サクッとした会話で終わらせて、さっさと特撮パートだ、となるところ、作品上ここは大事なところだと日常パートにしっかり時間を割いて、作品の方向性を示してくれたのは、感謝しかありません。田口監督の日常パートの総決算と言いますか、このシーンは屈指の名シーン。ギンガ以降の日常パートとしては、ダントツのトップでしょう。

 さぁ、いよいよここからは特撮パートです。さすがブルトンをずっと撮りたがっていた田口監督。ここからは、田口監督特撮の独壇場だぁ~~~~~~~~~!! 四次元空間により、室内のあらゆる物があちこちに飛び交うカットに続き、宙に浮いては落ちるビルと、もう、なんでもありだ(笑) キングジョーストレイジカスタムが到着し、巨大怪獣特撮が展開されます。ミサイルを消したり自らがワープしたり、先程消したミサイルを出したり八つ裂き光輪を放ったりと、とてもとても、ブルトン

 ハルキはついに変身を決意します(あれっウインダムは?)。ハルキはゼットに、「自分の手が届く範囲で、守りたい人を全力で守る。それで傷つけてしまった者は、絶対に忘れない。この胸に、刻み込んでいく!」と宣言します。アツいアツいシーンでありますが、一応冷静になって補足しておくとしましょう。このシーン、まぁ確かにハルキなりの言葉で説明してはいるものの、全体的に、父親の言葉の単なる繰り返しになっており、もう一捻りあればさらに跳躍したのかな、というシーンではあります。父の言葉は一アドバイスでしかなく、それをハルキなりにどう捉えるか、はまた自由であるはずで、父の言葉は絶対、としてしまうよりかは、ハルキが自分なりの言葉で語る、というシーンになれば、さらにグッとくるシーンになったような気がしますね。まぁ、じゃあどうすれば良いんだってのは自分にもよく分からないのですけどw 作り手として何がベストなのかは、終わりなき問いでありましょう。今回は尺が詰め詰めなので難しいでしょうが、前後編の話であれば、ハルキなりの言葉に消化するシーンも入れられそうだな、と思ったので一応書いたまでです。

 それから、前回第13話のセリフも気になりましたね。ゼットもまた、ウルトラマンとして大事なことだから一緒に悩む、と発言していただけに、ゼットがどうこの問題にけりを付けたのか、も語られればなお良かったですね。ハルキがハルキ父の言葉で語るのはまだ分かるとしても、ゼットはゼットで、思うところがあるはず。ゼットなりの答え、というのも示されれば、バディものとしては良い展開になったのかな、と。

 もちろん、先程も言いましたが、今回の日常パートはここ10年で見ても屈指の出来で、これ以上無いくらいに良いシーンであることに変わりはありませんが、だからといってこれ以上良くなりようがないというわけではありません。尺的にも今回はこの展開がベストであったとは思いますが、今後より日常パートに重きを置く作風になっていったとき、こういう視点もあるよね、と示しただけのことです。別に今回のシーンに不満があるわけではないので、そこだけご了承ください。長くなりました、先へ進みましょう。

 ハルキは、特殊能力には特殊能力、と、ガンマフューチャーに変身。ブルトンの能力と、ゼットの能力。超絶怒濤のCGバトルが、光ります。ブルトンは、ゼットの蹴りもワープでかわし、そういえば、ブルトンのワープ、良いですよね。初代を彷彿とさせる懐かしのワープ。当時はCGなんて使えませんから、ワープ前とワープ後別々にカットを撮って、二つのカットの間に怪獣を移動させておき、それでさもワープしたかのように見せていたわけですが、その感じ(ぶつ切りカット感)が良く再現されています。最近だとCGで、ワープの過程が描かれたりしますからね(ハイパーゼットンを参照)。

 必殺技組の力を使い、良いダメージを与えますが、ブルトンの力でゼットは地面に埋まり、転がるブルトンに押しつぶされます(笑) キングジョーの助けもあり、なんとか脱出したゼットは、ベータスマッシュの姿でブルトンの触覚を、引き抜いていきます。ものすごく、力技w ブルトンの攻撃をものともせず、立ち向かっていくゼットに対し、ブルトンはワープで逃げ、のし掛かりで応戦。ただでは負けない強敵怪獣感が出ており、良いカット。ゼットは砲丸投げのごとくブルトンを飛ばすと、アルファエッジに姿を変え、必殺技組の力を使い、ブルトンを倒すのでした。爆発シーンが、実に美しい。

 戦いが終わり、祝勝会の片付けをする一同。ポップコーンの欠片を、ブルトンの破片じゃない!?とはしゃぐユカが、実に微笑ましい。ヨウコ先輩が、ボーッと座るハルキの肩をポンと叩くシーンが、「生もの苦手か?」のシーンと上手く対応していて、なんというか、のほほんとしたシーンに仕上がっていますね。田口監督はほんと、隊員達の和気藹々とした雰囲気を描くのが、上手い。

 いやぁ、今回良かったなぁ満足満足、と思っていたら、ん、この声、グリーザ!? で続く。次回、結構色々と、ヤバそう。

 というわけで、第14話感想でありました。田口監督は、長らくブルトンを撮りたいとおっしゃっていたようですが、今回日常パート特撮パートともに、上手くハマりましたね。特撮パートが良かったのはもちろんのことですが、日常パートが良かった。ブルトンの設定を上手く生かし、「自分の深層心理が邪魔をしている」というところで、ヨウコ先輩の「キングジョーストレイジカスタムに対する懸念」という悩みを描き、他方「行きたいと望んだ場所に行ける」という設定を使い、ハルキを例の河川敷へと飛ばした。ブルトンだからこそできたこの演出が、作品の方向性と上手くマッチしており、良かったです。

 また、先の武居監督の仕事が、この回をもって結実したのは、見事としか言いようがありません。第11話の、キャッチボールのシーンの必要性、ハルキ父の仕事・立場をしっかり示しきれていない不十分さが補完されたことで、第11話の株も上がりました。まぁ、にしても「子供を置いて他の人を助けに行った父の姿」と「子供を守るレッドキング」を重ねるのは少し無理がありますが(笑) とはいえ、第11話の評価がこれで大いに上がったことは事実。素晴らしい演出でありました。

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 さて、今回浮き彫りになったのが、オオタユカに対する田口監督とその他の監督陣の解釈の乖離。田口監督は、どうもオオタユカを単なるいい人として扱いたい印象を受けるんですよね。一方、他の監督陣は、あまりにも、マッドサイエンティスト要素を押し出しすぎたことで、オオタユカが人間の血の通わない、人がいくら死のうが気にしない人、と化してしまった印象です。他の監督陣の方向性で行くのか、田口監督の描き方で修正をかけていくのかわかりませんが、黒幕であるかないかにかかわらず、オオタユカには好印象を持ちたいので、頑張っていただきたい所存。

 と、これをもって今回記事とさせていただきます。いやぁ、第14話、実に良かった。より一層、田口監督でないと安心できない体になってしまいましたw さて、次回はいよいよグリーザ再登場回。初登場時に絶大なインパクトをもって登場したグリーザですが、次回もまた、その強敵なイメージを崩さず活躍してくれるのか、そして、ゼロ以上にヤバい劇薬、ベリアロクはどのように投入されるのか、ゼットの新形態はどんな活躍を見せてくれるのか、まだまだ目が離せないゼット。非常に楽しみです。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ウルトラマングレート感想4~6話

 皆さんこんにちはigomasです。今回も、ウルトラマングレート各話感想、やっていきましょう……とその前に
 色々と、すみません
 まず、ウルトラマンZ各話感想含め、記事の更新が遅くなってしまっている件ですが、これはリアルがべらぼうに忙しくなっているためです。9月になってやることが5倍近くになったこと、ちょうど10月から一つ大きなプロジェクトを始めたこともあり、今、とてつもなく、忙しい。正直、1分1秒が命取りなレベル。こんなに忙しくなるとは、想像だにしておりませんでした。そのため、少ーーーーーしだけ記事更新が遅れており、過去に書きだめたものをたまに揚げてる状況です。いずれすぐこの環境にも慣れて、また記事更新できると思いますので、現状は暖かい目で見守っていただけると幸いです。ちなみに、Zのブルトン回、グリーザ回、メツボロス回、多少の遅延はあれ、しっかり記事は書きますので、そこだけはご安心を
 次に謝罪すべきは、10月一週目に公開すると言っていた大型記事。これも、多忙のため繰り下がることとなります。まぁこれは、Z感想が追いついて、落ち着いてきたらということで……1年に1度とも言える本ブログ1大イベントなので、頑張りたい所存。
 そして3つ目、最後になりますが、ウルトラマングレート第3話、見逃しました、はい。本当に申し訳ありません。結構、自分でもショックです。ということで今回は、4〜6話の感想記事となります。
 というわけで、活動報告も兼ねてグレート感想、お楽しみ下さいませ。

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《第4話》


 隊長が、シンドーらに車を使わせる理由を、「竜巻を誘発させるため」と素直に言えばいいのに、「経費の節約で戦闘機を使えない」とわざと嘘の理由づけをするのが、妙に生々しくて、とてもグレート。いや、ほんとに経費の節約だったという説も……?
 続いて笑ってしまったのが、ムジャリ登場シーン。シンドーとムジャリが顔を見合わせるのが、とてもシュールでしたね。間に挟まれたロイドの2枚目演技が、逆にコミカルで、大変面白かったです。
 ムジャリさん、自然には抗えない、抗ってはいけないと言っておきながら、人間が自然に勝ったら飛び跳ねて喜ぶっていう、この整合性のなさが、ちょっと、乗れませんでしたね。一貫してポジションを貫いて欲しかったし、スタンスに変化が起こるならちゃんと描いて欲しかったなと。
 デガンジャを倒してからの、「ゴーデスの支配からデガンジャが解放され自然のバランスは戻り雨期が訪れた」というナレーション。ここで、唐突に、やっぱりゴーデスの仕業だった! という展開に。それまで、もしかするとゴーデスの仕業かも、という示唆程度であったものの、最後にゴーデスの仕業だと力押しすることで、翻って人間が自然を攻撃したことに正当性を持たせるという、実に強引な話運び。好みとは大きく合いませんでしたが、まぁ単体話としては可もなく不可もなくといったところか……怪獣の見た目もインパクト大だったし(結局そこ)

《第5話》


 冒頭から、首がグワングワン動く怪獣、バランガスが登場。やはりグレート怪獣は、第2話のギガザウルスといい、首グワングワン系が好きかもしれない。王道怪獣を、本来の生物なら有り得ないくらいグワングワン動かしてしまうその神経の図太さが、本家には真似できないグレートの良さなのかもしれません。
 グレートに救われたジャックシンドーと、ゴーデスの使者スタンレーの基地での格闘戦は、生身の戦闘でありながら、ガイアとアグルの戦いを彷彿とさせる(こちらの方が先出ではありますが)、胸躍る戦闘でありました。
 なんだかんだで基地を守るため立ち上がったり、シンドーだけでなくスタンレーも収容するなど、その役職にふさわしい好感度を上げる隊長。「基地が欲しいならまず私を倒せ」という無茶なセリフを、いつも軽口を叩くのと同じ表情で言われるので、絵面としてはかなり面白いものとなってましたが(笑)
 グレートの戦闘スタイルが、まるで素人ファンの2次創作に見える時があるのは、単純にグレートに体幹がないのと、動きにキレがないことに起因するのかな、と今回あらためて感じました。この実にグレートな動きを、果たして坂本浩一監督はギャラファイで再現できるのでしょうか。再現できないに1票(笑)
 変身アイテムと恋人との二者択一で、割とあっさり変身アイテムを取る主人公、というのは、とてもグレートらしい展開w 結局恋人はゴーデス細胞漬けになってしまいます。グレートに変身してすぐ助けるでもなく、怪獣を倒すまで恋人基本放置だったのは、意外。

 

《第6話》


 オーストラリアの酸素がなくなってしまう、はなかなかのパワーワード。ゴーデスの脅威を表現するにふさわしい、いい台詞。
 軍人に基地を乗っ取られそうになり、隊長が発した一言「好戦的な軍人どもには任せられん」……どの口がいうか(笑) 隊長、かなり好戦的なイメージなんですが、それともこれは単なる軽口なのかw
 ゴーデス、かなり強敵として描かれていましたね。割とあっさり倒されたイメージが強かったのですが(まぁ、倒される時は一瞬でしたが)、結構強敵描写ありましまね。グレートを自身の体に取り込み、幻と戦わせるという鬼畜戦法でありましたが、ジャックシンドーとの言論対決に負け、怯んだところを倒されました。さすが、神経が図太いジャックシンドー。
 そして極め付けは、ゴーデスに誘われてどこかへ消えた恋人を主人公がほったらかし、最終的に恋人が自力で克服するという、根性論もびっくりな超展開。これには驚きました、さすが神経が図太いジャックシンドー(笑)

 

 ということで、ざっくりグレート感想でありました。早くも前半戦が終わり、後半戦に突入。ゴーデスの脅威が去った後の地球が、果たしてどうなってゆくのか、楽しみです。全12話という見やすさと、いつものウルトラマンとちょっと雰囲気が異なり、見飽きない辺り、非常にとっつきやすいウルトラマングレート。全くウルトラマンを知らないという方にはあまりオススメではありませんが、ちょっとニュージェネとかかじってますって人には、割とオススメ。

 それではこの辺りで、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ゲネガーグは次世代のハンドスピナーである

 皆さんこんにちは、ゲネガーグのこととなると理性が崩壊する、igomasです(笑) 今回は、私が定立した新たな学説、「ゲネガーグは次世代のハンドスピナーである」説について語っていきます……いやほんと、なんのこっちゃって話ですよねw まぁ、緩いソフビ雑談です。
 と言いますのも、私igomas、長らくソフビというものから疎遠な生活を送っておりました。そもそもウルトラマンから離れていた期間があるというのも大きいのですが、それ以上に、ソフビって、結構スペースを取ることもあって、わざわざ買うまでもないかな、と思っていたんですよね。最後に買ったのが、ギガキマイラとベリュドラのソフビで、これがまぁでかいのなんの。あまりに場所を取るものですから、もうソフビは買うまい、なんて思っていたわけです。
 それが、ウルトラマンギンガ放送以降、スパークドールズという新たな形で展開されるソフビ群、続々と売り出される新規造形に、次第に心惹かれるようになりました。なんだかソフビ界隈が盛り上がっていそうだ、サイズも小さくなって、迫力は減ったものの、そんなにかさばらないぞ、これは意外といいかも、と思い始めて、遂におもちゃ売り場のウルトラマンコーナーに自ら足を運び、商品を手に取り、そこで愕然とするわけです。「塗装が、減ってる!」と。
 最近の子供は知らないでしょうが(とはいえ、このブログの読者層にさほど最近の子供は含まれていないかもしれませんが)一昔前の特撮ソフビは、今で言う重塗装並みの、全面塗装はもちろん、グラデーションや色変えを駆使した、抜群に塗装の良いソフビがずらりと店頭に並び、実に壮観でありました。また、スーパーでもミニソフビの対決セットが売られ、非常に安い値段で買えて、またごく稀に前面しか塗装のないものもあったりはしましたが、基本全面塗装の素晴らしいものばかりでした。それが、時代が進み、原材料費が高くなるにつれ、塗装に費用をかけられなくなり、コンビニで売っているレベルのびんぼっちゃま仕様、すなわち、前面にしか塗装がされていないとか、あろうことか前面の塗装すら大幅省略、そんなソフビが、大型量販店のおもちゃ売り場に堂々と並ぶということになってしまったわけです。スーパーで売っているミニソフビなんかはもっと酷く、物によっては全く塗装がなっておらず、もはや別キャラというものまで売り出される始末。当時のくるみ塗装(全身塗装)をよく知っていただけに、その落差は著しく、大変ショックを受けたのを今でも覚えています。というか今もそのショックを引きずっています(笑)
 これはバンダイの商品全体に影響を及ぼし、ウルトラマンだけでなく、仮面ライダー界隈でも大きな問題となっています。特にウルトラマン仮面ライダーの近年の塗装省略は、凄まじいものです。原材料費の高騰により、かなり苦しいことは重々承知していますが、それを考慮しても、かなり酷いところまで来ている印象ですね。
で、そういった最近のソフビも、「まぁでも造形はいいよね」なんて擁護のコメントをよく見かけるのですが、正直言って造形も微妙なものは多く、特にガンQはかなりゆるーーーくなっており、ガイア放映当時の洗練された造形とは似ても似つかず、非常に残念に思っています。
 もちろん、ここに書いてある不満はあくまで私のエゴです。小さい子供の中には、造形や塗装などどうでもよく、それっぽいソフビがあれば十分楽しめる、なんて子も一定数いるのでしょう。そういう子は買えばいいし、ちょっとなぁと思う人は買わない。買いたい人が買えばいいだけの話だ、とは思っています。ただ、自分は買わなかった、ということです。
 というわけで、かなりショックを受けたのですが、それと同時に、それ以降ソフビについて少しずつ興味を持つようになりました。成型色が何色か気にするようになりましたし、ソフビの製作工程、一般人や一般の企業がソフビ製作する際の相場など調べましたし、緩い造形にもそれはそれでデフォルメという良さがあることも知りましたし、まぁとにかく、色々と新たな世界を知るきっかけになりました。結局、色々知った末に、「やっぱり塗装が1番」となったわけですが(笑)
 というわけで、「塗装さえ良いソフビが出れば、すぐにでも飛んで買いに行くのに」と期待を高まらせていたその矢先、恐るべきソフビの情報が飛んできます。それが、ウルトラマンジードに登場した、主人公の友達、ペガッサ星人のペガ。この当時は、ウルトラマンソフビ界に激震が走りましたね。とにかく「これが新世代の重塗装だ!」と言わんばかりのその迫力には、かなり驚かされました。服、ズボン、靴の細かな造形の完成度の高さ、背面を含む全面塗装で、ベルトの塗装にまで気を配る完璧な出来。これは、もう一切迷うことなく即買いでありました。こうして、ベリュドラ以降止まっていた時間が、遂に動き出すこととなったわけです。
 それからは、スーパー等で売っているミニソフビの中でも、特に塗装のやや良さげなものなど、順次買っていっておりました。ほんと、ペガを皮切りに、みたいなところが強く、大変感謝しています。
 さて、そうやって、塗装造形の良いものは色々と買っていったわけですが、結局のところ、塗装省略が甚だしいものは買うには至らず、また私は悪役好きでありますから、怪獣ソフビ以外は特に買うこともありませんでした。とういうわけで、たまにポツポツとソフビを買いはするけど、塗装完全重視で買う姿勢は依然変わらず、だったわけです。
 そんな折節、ウルトラマンZの放送が始まりました。塗装・造形共に評価の高かったセブンガーのソフビを探しウルトラマンショップに向かったものの、既に売り切れており、特に見るものもないかなとソフビコーナーを離れようとしたその時、店員さんに声をかけられました。「何かお探しですか?」と聞かれ、「セブンガーを探しに来たんですけど、もう売り切れちゃってて」と答えたところ、「新作だとこれらのソフビもありますよ」と、他のソフビを勧めていただいたのです。それが、他でもない、ゲネガーグでありました。ようやっとタイトル回収ですw
 ゲネガーグのソフビは、正直造形自体もかなりボリュームダウンしており、塗装もなんだか違う、目も劇中と似ても似つかないということで、さほど注目しているソフビではありませんでした。しかし、どういうわけか、店員さんの上手な商売戦術に乗せられ(本当に、巧みな話術でありました)、気付けばゲネガーグ購入、に加えアルファエッジも購入していました(笑) こうして、思いがけず、ゲネガーグのソフビを買うことになったわけです。
 家に帰って、さてこのゲネガーグをどうしよう、ということになりました。その場の勢いで買ったは良いが、なんというか、いびつな造形をしているものですから、そもそも持ち方も分からない。ソフビなんて長らく買っていませんから遊び方もわからない。飾るにもそんなスペースは既にギガキマイラとベリュドラ達が占領してしまっている。まさに八方塞がり。どうしようもないので、取り敢えず色々な持ち方で手に持ってみることにしました。
 読書したり、ゲームしたり、作業したり、生活の色々な場面で、取り敢えずゲネガーグを握ってみました。絵面としては、かなりシュールですね(笑) そんなこんなで1日を過ごしたのですが、意外にも、持ってるだけで割と、心が落ち着く気がしたのです。これは、これは次世代のハンドスピナーになるぞ! と感動を覚えましたね(なにいってんだ)
 ゲネガーグのソフビの特徴の一つとして、その触り心地の良さが挙げられます。というのも、ゲネガーグは宇宙鮫の怪獣なのですが、サメ肌といいますか、ザラザラした触感が見事に再現されています。表面を触っているだけでも、かなり精神安定剤になりますね。
 次に、突起の多さ、これが素晴らしい。顔からのびるツノ、背中上部の三つに分かれた突起、背中部分の小さな突起、尻尾、足と、突き出た部分がおおく、どこを掴むかで楽しみ方は無限大! また、マッサージにも使え、特に背中上部の突起や尻尾を使って手のひらのツボを押すのはかなりオススメだ(迷走発言)!
 また、尻尾を持つと、ツノの先を指示棒のように使うことができ、ゲネガーグのツノで文字をなぞっていけば、本を読んでいるときに今どこを読んでいるかが一目瞭然。使い勝手は抜群です。もう、自分でも何言ってるか分かりません(笑)

 まぁそんなわけで、触り心地の良さからゲネガーグを重宝するうちに、いつしかゲネガーグのソフビに愛着がわくようになってきました。そしてそうしているうちに、今まで塗装が造形がと敬遠していたソフビ達に、いつの間にか心惹かれるようになっていったのです。というわけで、私igomasの長いソフビ離れは、こうして収束することになったのでした。

 また、ゲネガーグ購入時に、初回生産分は安いからと勧められて買ったアルファエッジも良かったですね。それまでは、上半身、下半身、腕でそれぞれ成型色が異なるソフビは、背面を見た時の残念感が大きいので避けていたのですが、昔よりかは抵抗感がなくなったように思えます。怪獣だけでなく、ウルトラマンのソフビにも愛着がわくようになり、この時の店員さんには大変感謝しております。

 さて、ウルトラマンと怪獣のソフビが揃ったら、次にするのはソフビ遊び。とはいえ、今更ウルトラマンと怪獣を戦わせるのもなぁ……と試行錯誤の上、わけのわからないソフビ遊びが誕生したのでありました。詳細は、下の記事をご覧くださいw

igomas.hatenablog.com

  こうして、ゲネガーグのソフビは、私のお気に入りのソフビの一つとなったのでした。まぁ若干ネタも混じっていましたが、ゲネガーグのソフビ、大変おすすめです。ソフビあんまり知らないな、という方は、その足掛かりとして、おひとついかがでしょうか。

 人生なにがきっかけになるか分かりません。読者の皆様にも、良いソフビとの出会いがあることを願って、本記事とさせていただきたいと思います。それでは、読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ウルトラマンマックス感想10~12話

 皆さんこんにちは、igomasです。マックスさっくり感想、今回もやっていきましょう! 10話~12話も、気になる話が盛りだくさん。マイナー怪獣界のカリスマ、メタシサス回に、過去怪獣回では結構お気に入りのアントラー回。非常に楽しみです。

 

 

第10話「少年DASH」

 OPまでのシーンに関しては、「ませた子供を、良く描きすぎず、悪く描きすぎない」という、良い塩梅の見せ方が出来ているのが、評価の高いポイント。隊員達のキャラ描写を進めつつ、ゲストも立てる。良い場面展開が出来ています。

 OP後、「カイト隊員、ミズキ隊員、記念に写真を撮らせてください」と頼む少年に、「いいわよ」と、ナチュラルに並ぶ二人。いや少年と一緒に3人で撮るとか、そんなんじゃないんかい(笑)

 まぁOPが終わってからの展開は、日常パートはあまり乗れませんでしたね。まずもってテンポ感が悪い。重力場の歪みを発生させ姿を消すメタシサスの出現場所を、マサユキ君が予測し、それを思い出したトウマカイト達がマサユキ君の家に行き、しかしマサユキ君は既に外出しており、マサユキ君を探し、見つけるもマサユキ君に逃げられ、追いつき、マサユキ君に攻略法を聞くも「マックスに教える」と突っぱねられ、コバ隊員が説得し……と、かーなーりー助長なイメージ。最初の時点でトウマカイト隊員が、「どうして出現場所がわかるの?」とマサユキ君に聞いていれば倍くらいテンポ良く進んだのではなかろうか。まぁ、30分のストーリーを作ろうと思えば、多少グダらせる必要もあるのかもしれませんが、もう少しなんとかなったのかな、と。

 戦闘も、やや助長でしたよね。マサユキ君に、携帯電話で怪獣の出現場所がわかる、と教えてもらったものの、最終的な作戦は、マサユキ君がミズキ隊員に伝え、ミズキ隊員がコバ隊員に伝え、コバ隊員がマックスに伝えるという、とてつもなく助長な伝言ゲーム。攻略法さえわかったなら、コバ隊員がマサユキ君の携帯電話を借りてダッシュバード2号に乗り込み、直接マックスに伝えるとか、そんな感じで良かったのではないか。まぁ、ミズキ隊員が、マサユキ君の「あそこ」というほんわかした表現を、「ポイント○○○」としているだけミズキ隊員に役割はあるにはあるのですが、ちょっと、助長かな、と。

 それから、マサユキ君の振れ幅が、すごい。最初、ダッシュ隊員の名前を全部覚えている、将来有望な夢見る子供だったのが、コバ隊員は失敗ばかりだと失念し、ダッシュを全く信用しなくなり、その後コバ隊員の言葉を聞いて信用し、最後には「マサユキ君のおかげね」とミズキ隊員に言われると、「ううん、コバ隊員がいてくれたから。コバ隊員が諦めなかったから」と強く言い、コバ隊員に「君のおかげ」と言われても「そんな」と謙遜。なんというか、一つの話で唐突に2回急激なキャラ変が起こっており、マサユキ君の両極端ぶりが、あまり乗れず。また、中盤のませた子供感がどうも肌に合わず、あまり好みに合いませんでした。これは演者の印象というよりかは、脚本の問題かも。

 特撮パートはかなり良く、コバ隊員がダッシュバード2号からマックスに、メタシサスの出現場所を伝えるカットとか、非常にかっこよかったですね。とどめを喰らったときのメタシサスの目など、とても可愛らしく、好印象。

 

第11話「バラージの預言」

 博士の娘がダッシュ隊員達に味方する流れ、結構雑だった(笑) 思いのほか記憶が美化されておりました。

 とはいえ、アントラーの魅力は凄まじく、鳴き声から生態から、なにからなにまで最高。過去怪獣登場回としてはかなり好きな回だということは既に述べましたが、アントラー、やはりいい。都市部に突然現れる蟻地獄、街を飲み込む流砂。ダイナミックな特撮が、素晴らしい。この回の特撮は、是非ともウルトラ初心者にも見ていただきたいくらい。

 磁力光線でマックスの必殺光線発射が止められたり、マックスにアントラーの角がかじりついたりと、印象的なカットが多いのも評価したいところ。

 ちなみに、初代ウルトラマンに登場したアントラーと、マックス版のアントラーでは、角の先っぽの向きが異なるそうです。

 

第12話「超音速の追撃」

 とうとう来ましたヘイレン回。コスモスファンとしては、リドリアスのスーツ改造であるヘイレンは、かなり複雑な気持ちで見る怪獣であり、マックス配信において見返したいと思っていた回の一つです。

 ミズキ隊員の好みの曲に、隊員らが「いいね」と賛同する中で、隊長が「大事なテスト中に気を抜くな!」と怒るのでなく、「音楽というものはだな~」と力説するゆるさが、マックスのいいところ。ダッシュの隊員達の和気藹々とした雰囲気は楽しげで、こんな職場なら良いかも、と思える素晴らしい防衛軍ですね。最後のオチの部分の雰囲気も、良い。

 ヘイレンの、ジェット機を思わせる「ヤバいやつ」感は素晴らしく、思いのほかしっかり怪獣描写されており満足。マックスの「最強最速」の座を危うくした功績は、大きい。スラン星人以上のスピード感あふれる戦いで、これは、スラン星人からマックス代表怪獣の座を奪えるな、ヘイレンよ。

 突風が吹いたときの逃げ惑う一般人の反応とか、とても秀逸。素晴らしい。

 ヘイレンが魅力的に映る理由の一つに、ダッシュの戦闘機のCGが格好いい、というのもあるんでしょうね。戦闘機が格好いいからこそ、それと張り合うヘイレンが際立つ。本当に、怪獣を映えさせながら主人公サイドを映えさせる、というバランスの良さが、マックスの魅力。

 とはいえ、一般人(バンドメンバー)を危険にさらしてまでの、バンドで引きつけ作戦は、ちょっとやりすぎ感。まぁこの作戦の緩さもまた、ダッシュらしいですが(笑)

 

《おわりに》

 ということで、マックス感想でした。第10話の日常パートは人を選ぶというか、正直肌には合いませんでしたが、第10話~第12話全体を通して、どれも怪獣の魅力はしっかり描けており、楽しい一篇でありました。個人的にはリドリアス改造で悶々としていたヘイレンが、そこそこ活躍してくれていて安心しました。まぁ、リドリアスいなくなったのは悲しいけど。

 やはりアントラー回の特撮がいいですね。ほんと、見てない方は絶対見て欲しい。

 それでは、今回はこの辺りで。また次回の記事でお会いしましょう、igomasでした!

ウルトラマングレート感想1~2話

 皆さんこんにちは! igomasと申します。普段は、ウルトラマンを中心とした考察記事、悪役考察記事、時にはドラマ・アニメ・ゲームについて、記事を書いております。最近は、ウルトラマンゼットと、公式YouTubeで配信中のウルトラマンマックスの各話記事シリーズを書いてますね。

igomas.hatenablog.com

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  さて、先日方、その公式YouTubeにて、ウルトラマングレートの配信が始まりました。オーストラリアで製作された、平成初の実写ウルトラマンシリーズであります。全13話と、かなり短いシリーズとなっております。私igomas、小さい頃インフルエンザにかかって寝込んだときなどに、親にレンタルビデオを借りてきてもらい、数話かいつまんで見た程度の記憶しか無いのですが、その時から、いつかグレートをしっかり見たいとは思っていたので、非常に有り難い配信です。

 で、配信が始まったからには、せっかくだから各話感想記事書いておくか、ということで、ゼット、マックスに続き、各話感想記事シリーズを、始動したいと思います。グレートは先述の通り、全部で13話しかないので、マックスよりは細切れで2話ずつの更新とさせていただきます。マックス同様、というかそれ以上に、ざっくりした記事になるとは思いますが、読者の皆様に少しでも新たな発見を提供できるよう、頑張っていく所存であります。

 それでは、早速第1話から、見ていきましょう!

 

 

《第1話》

グレート先輩の動きが、思ったより素人だった

 てっきり海外の、特撮に長けたグループが制作しているのかと思っていましたが、割とグレートの構え、動きからなにからなにまで、初心者感丸出しの第1話でしたねw この人、武道とか全然嗜んでない人だ(笑)

 隊員たちのセリフまわしも独特で、かなり異色の作品であります。日本のウルトラマンよりも、ビルが高く、街で人が逃げ惑うシーンも、結構お金がかかっていそう。オーストラリアならではの作劇が、光ります。

 戦闘機の発射シークエンスが、速く、かっこいいですね。戦闘機が滑走路を走って、速度を上げながら発進する、というかなりリアリティの高いものになっており、滑走路スペースが広いのは、かなり珍しいですよね。この独特さを楽しめるのが、グレートらしさでしょうか。

 本作の第1話で高く評価できるのが、怪獣を「人知の及ばない強大な力・厄災」として描いているところ。海外では一般に、怪獣という存在は、いわゆるモンスター・侵略者であり、倒すことの出来る相手と認識されているのですが、グレートは、怪獣を厄災として描くことで、人類が太刀打ちできないことを示し、神秘の巨人ウルトラマンが救ってくれる、という展開に持っていっているのが上手い。オーストラリアに、日本の怪獣観を持ち込む、ということを見事に成し遂げています。

 

《第2話》

「人間よりあの恐竜を身近に感じる時がある」……わけが分からない(笑)

 第2話、ギガザウルスの首の動きが、エグいですねw 機械で動かしているのかなと思うくらい、グワングワン動いてます。結構この無理矢理な首の動きは、好きかも。

 火星で亡くした友を思い出し、不注意からギガザウルスの息吹にやられ、グラグラ揺れる戦闘機の中で、目をつぶって精神を落ち着かせグレートと一体化しようとするの、なんか、とても斬新であり、シュールw いつもなら墜落する戦闘機の中で、変身アイテムを掲げ叫ぶシーンですが、変身の仕方が変わるとこうも違和感があるのですね(笑) あ、あと、グレートが変身するとき、明らか画像拡大させました感満載で巨大化するのも、かなりシュールで面白いですね。

 変身解除して戻ってくるジャックの合成画像感の満載ぶりとか、実にグレートです

 

 というわけで、ざっくりグレート感想でした。これからもこんな感じで、まったり感想記事を書いていけるといいですね。それでは、また次の記事でお会いしましょう、igomasでした~